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その54 「問」と「聞」の部首はなぜ「門」じゃないの?

私の書道教室に来てくれている小学4年生の女の子に、
「「問」と「聞」の部首はなぜ「門」じゃないの?」と聞かれました。

みなさん、「問」と「聞」の部首をご存じですか?
「問」の部首は「口」で、
「聞」の部首は「耳」です。

そもそも部首って何でしょうか?
国語辞典で引いてみましょう。
【部首】漢字の字典で、漢字を引くときに目印になるその漢字の部分。「へん」「つくり」「かんむり」など。(くもんの学習国語辞典より)

なるほど、漢字を調べるときに役立つんだ!ということです。

では、
なぜ「問」の部首は「口」で、「聞」の部首は「耳」なのでしょうか?
部首になるのは漢字の「意味符」部分が多いからです。

「意味符」って?何でしょうか?
「問」や「聞」は、「音符」と「意味符」からできた文字(形成文字)です。

「音符」は漢字の音をあらわす部分です。
「問」は音読みで「モン」なので、音をあらわす部分は「門」、
「聞」は音読みで「ブン、モン」なので、音をあらわす部分は「門」、
つまり「問」「聞」の「音符」は「門」です。

「意味符」は漢字の意味をあらわします。
「問」は「口」、
「聞」は「耳」が意味をあらわしています。

つまり、
「問」の「意味符」は「口」=「問」の「部首」は「口」、
「聞」の「意味符」は「耳」=「聞」の「部首」は「耳」となるわけです。

このように、音読みと意味に着目すると部首が見分けることができます。
しかし、この方法で見分けることのできない漢字もあります。
新しい漢字を習ったときに、部首も一緒に覚えたいですね。

次回からは、部首にもなる「へん」「つくり」「かんむり」を美しく書くための記事を書こうと思います。

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