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いつかまた、涙腺全開で聞いてみたい

ふと、ながれてきた曲から、昔々の心象風景をなぞってみたという話。
ある年齢以上でないと、わかんないよね、きっと。
(あ、今日は3行にならなかった。)

***

いつものように、19時父からの「迎えはまだか」コールの対応をして、
20時に母と”ユピ坊”を介してひとときの会話を楽しむ。
その向こうから、こうせつの”赤ちょうちん”が流れてくる。
番組表を見ると「うたコン▽生放送!こうせつ「神田川」▽ギター特集!野口世良miwa」というのをやっているようだ。

南こうせつは高校のころから聞いてたかなぁ。
”神田川”より”赤ちょうちん”が好きだった。
お酒が飲める年齢でもないのに、メロディーの切なさが当時の心境と合っていたのかも。
今でもこの曲を耳にするとキュンとする。

♪ 雨の日は仕事もせずに、キャベツばかりをかじってた ♫
このくだりが、よくわからなくて、
おとなになってから、真似してキャベツをかじってみたけど、
私は、これで生きていけるとは到底思えなかった。


でも、一番好きだったのは陽水で、デビュー曲の「アンドレ・カンドレ」から「招待状のないショー」まではずっと聞いていた。
カセットテープが伸び切るまで、ずっと同じアルバムを聞いていたなぁ。
飽きもせずに繰り返し、くりかえし。
一人暮らしをしていたのに、ほとんど記憶のない高校時代。
どうやって過ごしていたんだろう。
曲を聞くと、胸が潰れそうな淋しくて切なくてどうしようもない感情だけが、心の底からあぶくのようにふわふわと上がってくる。
そして、ぱちんと弾ける。

だから、陽水の曲はよっぽどでないと聞かない。
1曲めの ”あかずの踏切” から2曲めの ”はじまり”がつながる部分。
もうなんと表現したらいいかわからないぐらい、好きで。
”氷の世界” はそのまま、聞き続けたら絶対、涙が溢れて止められない。

いつまた、全曲聴けるんだろう。



タイトル画像は”村田 拓・もっと理解を!”さんにお借りしました。
ありがとうございます。


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