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同じキーワードが繰り返し、やってくるとき

今夜は、ちょっと小難しい業界の話。
眠れない方には、ちょうどいいかもしれない。

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看護管理者向けの研修の講師を頼まれたという友人が、LINEで聞いてきた。
「今、現場で『心理的安全性』ってことばよく使うの?」
うーーん、私は聞いたことないなぁ。(単に勉強してないだけ😅)

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看護業界はとかくミーハー(?)で、新しい用語や概念が紹介されると飛びつく傾向にある。
以下は「看護管理」という(看護師長必見?)雑誌の特集内容の抜粋

  • パワーと影響力 なぜ,人は動かされるのか

  • データ分析に基づく「看護サービスの質改善」 課題解決ができる組織文化の醸成

  • 看護ケアの質評価と改善 看護実践の質を可視化するしくみと組織での活用

  • 対話と信頼 課題を共有し,変化に強い組織をつくる

  • ストラテジック・シンキング――「戦略的思考」に基づき,真の課題に迫るプロセス

  • 看護管理者のキーコンピテンシー――5つのキーコンピテンシーと教育プログラム

  • 心理的安全性——個々の強みを生かし,変化への適応力が高いチームをつくる

  • トランジション 新たな役割への移行期を活かすために

看護師長たちが頭をかきむしりながら、学習している内容である。
病院や施設の中でもっとも所帯の大きい看護部はその組織の要。
管理者である看護師長は、会社の中間管理職と同じ、サービスの質と経営を考えたマネジメントを要求される。
テレビドラマの中の怒ってばかりの師長や寛大で博愛に満ちた(だけの)師長像は”白衣の天使”と同様、夢幻ゆめまぼろし、である。

話が逸れたが、「心理的安全性」は2021年 05月号の特集だ。
昨年の5月といえば、私はすでにバーンアウト気味で、新しいことを吸収する余白はなかった。もういろんなものが溢れていた。
この雑誌も積まれたままだった。

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私は奈星さんのスタFを初回分から聞いているのだが、今日は2022年1月18日あたり。
このnote記事は読み応えがあった。
内省力とその言語化は見事で、感激した。ちょっと”うるっ”とした。
その記事の中で偶然見つけた「心理的安全性」ということば。
そうか・・・世間じゃこのキーワード、この頃すでに出回っていたのか。

しかし、実にタイミングがいい。
現在と過去が同じキーワードでつながった。
そうやって繰り返し出てくるものは、何か意味があるのかも!と考えてしまう。
そう思っていたら、もうひとかたの記事でまた見つけた!

こうなると、結構ポピュラーな概念になってきていたんだ、すでに。
私が注意して見渡したから見えただけで、すでにそこにあった。
黄色いものが気になり始めたら、やたらめったら黄色が目につくようになるのと同じだ。

noteにおける「心理的安全性」も、ずっと考えてきたし。
職場においても、自宅においても、今考えたいテーマなのかもしれない。

ただ、takaさんがおっしゃるように、表裏一体な部分もあるから、昭和な私たちは次第に慣らしていかないと、自分の首を締めかねない。
わかったふりして調子に乗らないようにしなくては。
「風通しがいい」と「なあなあ」のバランスをとるのは難しい。

さて、冒頭で書いた友人は、看護管理者相手に医療安全の講義をするらしい。なんとも気の毒なことだ。
こんな沼のようなテーマ・・・どんな切り口でいくのだろう。

私は気ままに思ったことを言いたい放題話す。
脈絡もなく、愚痴に近いレベルで、掛け合い漫才みたいに。
彼女はそこから、きっと自分の中の話したいネタを見つける。
話し相手とは、鏡のようなものだから。

「心理的安全性」かぁ。
ぬるま湯に浸かって、茹だっている私が今更、話すことあるのかなぁ。


タイトル画像は”すなおな話。”さんにお借りしました。
ありがとうございます。


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