2001年4月の快挙

ノストラダムスの大予言は1999年7の月。
私はこのときを、どちらかというとワクワクして迎えました。
人類が滅亡ってどうやって??
みんないっしょなら、別に怖くないし、と。

次の不謹慎なワクワクは2000年問題。
コンピュータ仕掛けの電子機器が一斉に動かなくなるかも!!と戦々恐々でしたね。
私はそのころ集中治療室で勤務していたので、まんじりともせずその時を迎えましたが、いつものように静かに”とき”は過ぎていきました。

私にとって、2000年前後って濃厚な時期だったのです。
私だけじゃないかもしれませんね。世紀を跨いでいたのですから。
先日の院内心肺蘇生法の普及活動もそうでしたが、他にも思い出しました。

Windows95が発売され、インターネットができるようになって5年。
少しずつインターネットの利用価値や楽しみが分かってきて、高い電話代を払って掲示板やチャットを楽しんでいました。

「ホームページ」は雨後の筍状態。
Yahoo!も検索エンジンを搭載しているわけではなく、社員が人海戦術でオススメサイトを登録するような時代(と聞いていた)。
私はチャットで知り合った人に「作ってみれば?」と勧められて、趣味のサイト(あの頃ありがち)を作ってみましたが、当然、身内にしか見てもらえないような状況でした。

やっぱり、誰かの役に立つものを作らなきゃ意味ないか……。
せっかく作るなら、Yahoo!のお兄ちゃんに認めてもらおうじゃないか!
と意気込み、あれこれ考えて、職業上の知識をまとめてUpすることにしました。もうひとつの理由は、当時、教育担当に辟易していて、まとめておいたら「Webサイトをみて!」と簡単に済ませるのではないかという魂胆もありました。

しかし、まだ未知数のインターネットの世界、なにがあるかわかりません。
慎重に、慎重に、誰にも内緒で夜な夜な格闘しました。

そして、完成したのが2001年4月。
みごとにYahoo!の今日のオススメに載りました!!
思わず、ガッツポーズをしましたが、その喜びをシェアする人がいなかったのが残念でなりませんでした。

この快挙は私にとって、自信となりました。
それから地道にWebサイトのメンテナンスをしながら、CGIというプログラムを駆使して、いろいろな仕掛けを組み込んだりして遊んでました。
ひとりでワクワクが止まらなかったのですが、あるとき1通のメールをいただきました。

なんと共著で本を書かないかと。
その方は有名な病院の医師でしたが、丁寧な依頼のメールでした。
にわかには信じがたい話です。
「いや、そんなはずはない」「なにかの詐欺かも」とも思ったのですが、それこそ勤務先のWebサイトを見れば顔写真まで載っていたので間違いはありません。

私は意を決して、引き受けました。
そして、1冊の本ができあがりました。
共著ですがちゃんと実名が載っており、今でもAmazonで買えます(笑)。

この体験はインターネット時代のとんでもない出会いの可能性を感じることができました。
絶対、知り合えるはずのない方と繋がり、交流し、形ある創造物ができたのですから。

だから、私はこの世界が好きなんです。
noteもしかり、いろんな出会いと触れ合いがあります。
化学反応をしています。
そして、これからも未知数。

細々と発信しながらも、楽しんでいきたいな、と思います。



タイトル画像は”ぺんるる隊長”さんにお借りしました。


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