口ずさんで脳裏に焼きつけて!
今日は医療ネタです。いたってまじめに書きます。
医療現場では耳にタコができるほど「医療安全」ということばを聞きます。
残念ながら、「安全」とは言い難いのが現状ですから。
安全を守るために、日々努力も工夫もしています。
でも、「人は誰でも間違える」のです。
***
間違える内容はいろいろありますが、その最たるものが「誤認」です。
Aさんの薬をBさんに渡して、そのまま飲んだ。
Cさんのご飯をDさんに配膳したら、アレルギーの食材が入っていた。
右と左が違っていた。
などなど。
特に薬は、必要な病状に適量使えば薬ですが、そうでない場合は毒になる危険性があります。
この薬の誤認を防ぐために、日本医療機能評価機構は「薬剤の準備時・投与直前の6つのR」を確認するよう、注意を呼び掛けています。
ところが、この6Rとは「なんじゃそれ!」と言いたくなるもので。
(1)正しい患者(Right Patient)
(2)正しい薬剤(Right Drug)
(3)正しい目的(Right Purpose)
(4)正しい用量(Right Dose)
(5)正しい用法(Right Route)
(6)正しい時間(Right Time)
別に、6つ正しい(Right)をつけて6Rって言わなくてもいいんじゃない??? と思うのです。
問題は「正しい」のあと! でしょ?
誰に、何という薬を、どんな目的で、どれぐらい、どんな方法で、いつ投与するか! を確認することが大事なのです。
たった6つですが、改めて聞かれると現場のみなさん意外と言えないのですよ。
そこで、私はどうやったら覚えるか、忘れないか!を考えに考えました。
そしてついに、思いつきました。
アンパンマンの替え歌です。
♫ そうだ おそれないで
みんなのために
愛と勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン
やさしい君は
いけ!みんなのゆめまもるため ♬
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
♪ だれのくすりなんだ、
なんてくすりだ。
どんな効き目なのか、考えよう。
いつ、どれぐらいを、
どんな方法で
いけば あなたが元気に なれるかな。♫
ちょっと字余り気味ですが、これでいわゆる6Rです。
柿葉さんに、カロナール錠200mgを、解熱目的で
3回の食後に、2錠ずつ、経口で服用 というふうに。
内服でも注射でもなんにでも使えます。
とはいえ実際、患者さんに投与するときに口ずさむわけにいきません。
なので、日頃掃除でもしながらでも脳裏に焼き付けるのがおすすめです。
みなさんも覚えていたら、いつかどこかで役立つかもしれません。
そんな日が来ないほうがいいに決まっていますけど。
この話を医療安全の担当のときに(まじめに)提案したのですが、軽く却下されました。😓
訳のわからない6Rより、いいと思うんだけどなぁ。
だって私は今でも覚えていますよ。
タイトル画像ははじめて描いたアンパンマン 💦。
お気軽にコメントお待ちしています。
かる~いノリでいただけると、かる~く返します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?