転勤族は家を買ってはいけない
賃貸がいいか、持ち家がいいかの議論は永遠のテーマであり、模範回答はないものされる。
ただし、転勤族に限っていえば、断然、賃貸の方が得である。同じ家賃とローンどっちをとりますか?などという甘い言葉にだまされてはいけない。
想定ターゲット
平均して2、3年スパンで転勤の可能性あり。
東京に本社があったとしても、営業所や工場が各地にあるため、最終的に本社に戻ってこれる確証はない。
子供は小さいため、単身赴任は考えておらず家族帯同を考えている。
いつ転勤になるかわらないため、購入してから入居に時間がかかる新築物件は考えてない。買うとすると中古マンション。
賃貸の方が得な理由=購入時の諸経費
一般的には中古マンションを買う場合の諸経費は、物件価格の6~10%程度といわれているらしい。
しかし転勤族の場合、+3%程度悪化する。
転勤族の場合、数年後に売る機会が必ず来るため、売却時の不動産仲介手数料が上乗せされるからだ。
具体的な数字で比較
<例:品川イーストシティタワーを購入/賃貸>
8280万(物件価格) * 9% = 745万
ほぼ同一条件の部屋の賃貸が管理費込みで32万/月のため、
745 / 32 = 23カ月
⇒ 2年弱の家賃が諸経費だけに使われてしまう。
購入して半年後に転勤となった場合は、700万をどぶに捨てたも同然。
賃貸の場合でも礼金/仲介手数料が2か月分(64万)は掛かるが、購入時の金額と比較すると圧倒的に少ない。また会社都合の転勤の場合、これらの諸経費は会社負担になることは多いのではないか。
何年以上住めば、持ち家の方が得なのか?
<購入した場合の月々の出費>
頭金なし。35年ローン。ボーナス支払いなし。修繕費は一定と仮定。
ローン 222,335円/月 + 管理費22,685円/月 + 修繕費5,340円/月 = 250,260円
<賃貸>
家賃295,000円 + 管理費2,5000 = 320,000円
8年目で支払総額が逆転する。
賃貸派としては、8年後には家賃が下がっているためグラフの上昇は鈍化するという主張があるだろう。
購入派はローン返済後の残価や住宅ローン減税を加味すれば、もっと得になるという主張があるだろう。
つまり長期的に住む場合には、どちらが良いかの結論はそう簡単にでないのである。ただし、以下の結論は出せるだろう。
結論
8年以上住む確約がない場合は、家は買ってはいけない。
我が家の場合は、子供が小学校に入り単身赴任することが確定するまでは、賃貸確定です。そのあと、買うかは決めてません。
※細かい数字の間違いは多々あるかと思います。その点はご了承ください。
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