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3Dクレしん映画は子供向け、家族で見て笑えるエンタメ映画だった


やあ、クレヨンしんちゃん大好き芸人の花時計だよ。
3Dクレしんとは、正確には「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦~とべとべ手巻き寿司~」というなっげタイトルの今夏公開の映画。

シリーズ初の全編3DCGということで、歴代映画シリーズを全て視聴済みの私は早速(公開から1ヶ月たってるけど)見に行ってきたぞ。
ネタバレしない範囲で感想を記していこう。


まさに今を生きるキャラ


今回の事件の発端は、社会に鬱屈した想いを抱える「非理谷 充(ひりや みつる)」としんのすけが、宇宙から飛来した二つの光に当たってしまうことでエスパーに覚醒するところから始まる。

メインの敵キャラである充の名前のモチーフが非リア充であることもさることながら、バイトが上手くいかない、推しのアイドルは結婚する、日本のハイパー高齢化、超少子化、果てはSNSの幸せ自慢嫉妬にまで言及する等「いや暗い暗い!」と突っ込んでしまいたくなるほど『いま』を詰め込んでいる。
ていうかしんちゃんたち普通に令和に生きてんのかい


社会問題に対する答えはう~ん…といった感じ


暗い設定や詰め込まれた社会問題に対する不安に鬱屈とした充はまさに等身大で、今の我々日本人と重なるところがある。
物理的な世界の破壊を止めることはもちろんだが、その心を諭し救うために野原一家はどのような答えを出すのか。

個人的にはその結末は少々納得のいかないものであった。
まあそもそも未来への不安なんていう解決方法に加え答えのないものに正解も不正解も、誰にでも納得できる結末なんてものもないのだが、果たして充は本当に救われたのか。
個人的にはもやもやしてしまったなぁ。

自分自身一時期精神的に不安定だった時期もあり一部のシーンに思うところがあったため、一応同志諸君に警告をしておくと「がんばれ」という言葉に過剰に反応してしまう方は視聴には気を付けたほうがいいだろう。


とはいえファミリー映画としてはかなり良作!


劇場の客層はやはり子供連れのご家族がメインであった。
その反応を見るとなかなかに良好だったぞ。

というのも映画のテーマは暗いものの、全編通してテンポよく差し込まれるギャグシーンに大人からも子供からも笑い声がよく聞こえていたのだ。
奔放に、ひたすら素直に自らに発現した超能力を楽しむしんのすけの明るさも本作を楽しむ一助になっていた。

また前述のとおり扱っているテーマは難しく暗いものの、全体のストーリーは非常にわかりやすく子供でも難なく理解できるものになっていると思う。

何より3Dの出来がいい!
明らかに立体にするのが難しいみさえのモデルには苦労した形跡がある(笑)ものの、ぷるぷると揺れるしんのすけやひまわりのほっぺの可愛らしいこと可愛らしいこと。
いつものアニメーションよりも、より子供らしさ際立つ素晴らしい出来で、クレしんファンとしてはこれが見れただけでも劇場に足を運んだ甲斐があった。

難しい問題なんておいといて、3Dによる迫力のアクションやしょうもないギャグ、おバカなしんのすけの日常をぜひ子供たちと一緒に楽しんでほしい。
ひと夏の思い出として、子供たちの思い出に「楽しかったなぁ」と残るような、そんな映画であること請け合いだぞ。


参考リンク

▲HPから引用したタイトル画像だが、カスカベ防衛隊メンバーの活躍は今回はほとんどない

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