転職活動で理解しておきたい「脱毛クリニック」のビジネス戦略的特徴!
こんにちは!ぴーなっつです。
以前、求職者さんからこんなご質問を受けました。
「脱毛クリニック」はなぜ、脱毛だけをやっているのでしょうか。他のメニューもやった方が経営としては安定するんじゃないかな?と思いました。
今回はこの質問に回答していきたいと思います。
脱毛オンリー、むしろ効率いい。
「脱毛クリニック」はビジネスモデルとして、むしろ効率がいいとぼくは考えています。その理由は主に、
①運営コストが抑えられる
②利益効率がいい
という点です。それぞれについて詳しく説明します。
①運営コストが抑えられる
まず運営コストについてですが、メニューが少なければ少ないほど無駄なかコストをカットできます。
例えばいろんなメニューを導入していると、各メニュー毎に研修が必要になってきます。看護師からすると、メニューが多ければ多いほど覚えることがいっぱい。教わる方も教える方もその分時間がかかります。
実際に患者さんに施術を提供できるまでの期間が長ければ長いほど、それだけ教育コストがかかるということです。脱毛だけにサービスを限定すれば、このコストをショートカットできます。
②利益効率がいい
次に利益効率の話ですが、脱毛は「顧客単価」と「契約率」が高くなりやすいサービスと考えられます。
理由としては脱毛は美容治療の中でも「より必需品に近い」からです。そして必需品に近ければ近いほど、「高くても必要だからお金を払う」という人が多くなります。
例えば、贅沢品が欲しくて悩んでるときって「欲しいけど10万はちょっと、、」みたいな葛藤がありますけど、”家賃”のような生活インフラには高くても絶対にお金を払いますよね?脱毛のニーズは今や、この生活インフラに近い位置まで来ていると考えられています。ご自身が脱毛に通っている方だとイメージしやすいんじゃないかな、と思います。
そんなわけで、脱毛は比較的「契約率」と「顧客単価」が高いです。つまり「売上効率がいいサービス」と考えることができます。
当然リスクもある
ここまで「いいことろ」の解説をしてきましたが、リスクになりえることも当然あって、これも脱毛クリニックの仕組みを正しく理解するには重要なことです。
脱毛のサービスは、「特定継続的役務提供」という種類のサービスに分離されます。
これは簡単にいうと、「解約したらお金は返してね」という法律です。脱毛は「〜回コース〇〇円」みたいな感じで複数回の通院が必要な契約を患者さんにしてもらいます。このタイプのサービスは、「特定継続的役務提供」のルールに従って契約をしなければいけません。
この法律によって、もし万が一「解約したい」という人がたくさん増えると、儲かったように見えていたお金が実施にはクリニックに残らないという状態に陥るというリスクがあります。
そして、どういうときに解約したい人がたくさん増えるかというと、「予約が取りにくいクリニックになったとき」です。
ちなみに脱毛専門のクリニックに関してはどこも同じようなモデルなので、単純に「予約の取りやすさ」が経営状況を測る基準のひとつにはなりますね。
※ちなみに美容医療の中で「特定継続的役務提供」なのは脱毛だけではないです。複数回通院が必要なメニューは大体該当するので、解約のリスクは脱毛以外もやっている美容皮膚科にもあると言えますね。
以上、ご回答とさせていただきます!
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