コロッケと聞いたら、やった~!にして

 夜の食事は、子どもと私だけという日は、少しワクワクする。手抜きをするのもいいけれど、普段なら手間がかかって作らないものも大人一人に子ども二人が食べる量なら気負わない。ある時は、唐揚げにジャガイモ1個でフライドポテトも作った。家族全員となると倍以上必要になる。

 「きょうはコロッケにしない?」って子どもに尋ねたら、ただひと言「いいよ」と返ってきた。そういうときは、「やった~!」って言ってくれないかな。いつも期待の答えは返ってこない。うれしいはずなのに返事がそっけないのは、ママに貸しを作らないぞ!っていう気持ちの表れなのかい?って、ずっと思っていたけれど。違う、違う。ただの精一杯の照れ隠し。いまこうして書きながら、よくない思い込みをしていたことにハッとしている。

 うれしさをごまかそうとする可愛さにキュンとした。一日を振り返る時間がなかったら、こんなふうに考えたり、気付くことはなかったかもしれない。毎日その日を振り返る。その時間が、わたしと子どもの関係をやさしく支えてくれている。

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