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【防災】簡単・手軽・家庭の防災/真夏酷暑・猛暑編(水について)

(全2,222文字)
真夏の猛暑が日増しに強くなっていますね。
お子様がおられるご家庭では、夏休み真っ盛りでしょうか。

今日は、そんな時季にあわせた、「簡単・手軽・いますぐできる防災」の小ネタになりますが、水について簡単にご紹介してみたいと思います。

過去の防災関連記事は、こちらのマガジンにまとめております。

真夏の防災:水について

(1)水の準備について

一日に大人が必要とする水分量は、その情報が書いてあるサイトによってまちまちですが、平均して1.数リットルから3リットルの間くらいでしょうか。男女の性別や年齢、基礎代謝量などには個人差もあります。また、体調なども影響がありますので、一概には言えませんが、ここでは平均的な2.5リットルくらいと仮置きしておきます。

食事から1リットル前後、エネルギー変換時に300ml少々の水が得られるとも言われていて、必要量を2.5リットル程度とすると1.2リットル少々の水を外から入れる必要がある計算になります。

これまで過去記事で「防災リュック」のつくり方などの記事も書きましたが、夏場は、このリュックサックの入れ組品の水を貯めるためのツールがちゃんと使える状態かどうかを一度チェックしておきたいですね。

せっかく入れてあった折り畳み式のポリ袋が劣化して穴があいていたりすると使い物になりません。

(2)一家4人(夫婦+赤ちゃん、小学生)の場合の必要な水分量は?

仮にですが、上記の場合はどれくらいの水が必要でしょうか。ちょっと計算してみました。大人は二人で約3リットルとして、子供の水分がちょっと複雑です。

(子供の体重1kgあたり必要な水分量の目安)
○乳児=50~100ml
○幼児=120ml~150ml
○小学生=60~80ml

このケースですと15kgくらいの赤ちゃんで一日に1.5リットル必要、小学1年生の子供(平均体重21kg、約80mlで計算)だと、1.6リットル程度になりますので、二人分で約3リットルの計算になります。

合計約6リットル

夏場は特に暑さで発汗量も増えますから、実際にはこれ以上に必要になる可能性もありますので、予備も含めて十分な水分の確保が重要になります。

防災用の非常持ち出し袋に入れておく当面の飲み水だけで数リットルとなると、かなり重たくなりますので、即飲めるものは限定して持ち運びしやすくしつつ、給水支援が得られる場所に行って水をもらってくるための折り畳み式のポリ容器などを入れておくのが良いかと思います。

ちなみに、我が家は夫婦二人しかいませんが、2リットルのペットボトル1本、500ml2本を常備。折り畳み式ポリ容器(1リットル~1.5リットル)を3つほど入れています。

ここでは飲料水のことしか書いていませんが、水は生活にかかせない必需品です。身体を清潔にたもつために拭く時や、衣服の洗濯などにも欠かせません。

余談になりますが、災害時はおいそれと水をたくさん生活用に使うことが難しくもありますので、そういった所要を軽減するため、制汗剤や冷感ウェットシート、除菌作用のある消臭剤などを併用するのも有効かと思います。

(3)水の飲み方

○一気にたくさん飲まない
○200ml前後、少しづつ飲む
○冷たい液体を体内に一気に入れない

ネット上では、こう書かれている情報が結構多いんですが…

暑い日は、ギンギンに冷えた炭酸系の飲み物をグビグビプファー!!!

っと飲みたいですよね(笑)

災害などが発生していなくて、ある程度普通の生活の中では、そのような楽しみもたまにあって良いのかも知れませんが、何らかの災害に見舞われている時は、なるべく体力を無駄に消費しないよう心掛けることも大事です。

特に、夏場は体内のナトリウムが汗と一緒に排出された状態で大量の水を飲むと、血中のミネラルバランスが崩れ、足がつったりすることもありますので、水分だけでなくミネラル、特に塩分の接種は気を付けておきたいところです。

なので、夏場は特に水の補給も重要ですが、塩分やミネラルも同時に接種することを忘れないようにしましょう。

(4)超便利グッズ

少々お値段は高いですが、泥水でもそのまま飲めるレベルまでろ過できる便利グッズもあります。

「携帯浄水器」などのキーワードで検索すると簡単にヒットしますが、お値段は手ごろなものから高額なものまでいろいろあります。

最後に…

日頃、災害にあっていない普通の生活をしている限りでは、水道の蛇口をひねれば簡単に水が出てきます。
給湯器があればお湯は一瞬でドバドバ出てくるし、家庭用浄水器などを設置されているご家庭では、冷たい水も飲みたい時に飲みたいだけ飲めます。
街を歩けばあちこちに自動販売機が目に留まります。
(日本は外国に比べて飲料水の自販機がたくさんあったりもします)

もしですが、それらが、好きに使えなくなったとしたら?
とても困りますよね(汗)

「備えあれば憂いなし」とも言いますが、防災リュックは「使うことが無いのが一番いい」のは間違いありません。ただし、いざと言うときのために出来る時に出来ることをやっておいて損はないと思います。

災害の種類にもよりますが、ライフラインの復旧には順番があり、水道は水道管の補修工事が必要なため、比較的時間がかかるとも言われています。復旧まで給水車で給水するしかない場合が多いのもこのためです。

今回の記事が何らかの足しになれば幸いです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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