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【アニメの感想】SYNDUALITY.Noir(シンデュアリティ・ノワール)第6話 Dice is cast

(全4,444字)
かけうどんイチオシのアニメ番組『SYNDUALITY.noir』(シンデュアリティ・ノワール)第6話の感想日記です。
(公式第7話予告は最下部へ)

ネタバレを含みますのでご注意ください。


【概要】
未来の荒廃した地球でたくましく生きる若者たちの冒険ストーリー。
描写がリアルかつストリー展開のテンポも良いロボットもの。
綺麗、可愛い、カッコいい、個性的なキャラクター。
見所がたくさんあって、見てて楽しいです。


では第6話『Dice is cast』の感想です。


で、コレってどんなアニメなの?

第1話の感想はこちら

公式サイトはこちら


1.第6話『Dice is cast』あらすじ

(1)冒頭シーン

AO結晶採掘に出るも、しょっぱい収穫だったカナタとトキオ。
しかも天気予報が外れて雨が降ってきます。
ロックタウンに戻るには、少々距離が遠い。
仕方なく、雨宿りのために一番近いネスト(街)へと向かいます。
そこは、第2話でカナタとノワールのコンビにボコられたランゲが所属するファミリーが仕切るカジノの街『バカラネスト』でした。

(2)欲望の渦巻く街バカラネスト

採れたAO結晶が少なかったので、トキオはそれを「数十倍にしようぜ!」と言って勢いよく飛び出して行きますが、結局は全部すってしまい、最後はコフィンをカタに借金するハメに…。(ムートンも「さすがにそれはマズいでしょう」と咎めますが、ラストではちゃんと戻って来ます。)

(3)シエル、黒仮面たちとの再会

トキオから分け前をもらったカナタもカジノに行きますが、そこにはステージで歌うシェリル…じゃなかった(汗)、シエルがいます。「知り合いなの?」とのカナタの問いに、カメラを修理してくれたいきさつなどを説明するノワール。

シエルにはマスターがおらず、いつか良いマスターに出会うことが彼女の夢だとカナタとノワールは聞かされます。

いったんそこでシエルと二人は別れてカードのテーブルへ。そこには黒仮面とシュネーがいます。賭けでカナタはすっからかん、黒仮面の一人勝ちに。

そこに2話でボコられたランゲが戻ってきて、シエルに因縁をつけ絡みます。キャリアに乗せてくれると言うのでシエルがサインしたのはシエルとマスターの契約を結べるという契約書権利。シエルの人気は高く、多くの男たちがその権利書を欲しがります。

(4)バトルロワイヤルマッチ

ランゲはシエルの獲得権利を優勝賞品に、コフィンによるバトルロワイヤルを提案。参加費を支払えば誰でも参加可能、途中参加も可能(←ここがミソ)。でもカナタはカードゲームでお金を使い果たしていて参加費が払えません。ノワールが健気にも大切にしていたデジカメを質入れして参加費を工面します。

バトルはカナタとノワールコンビが圧勝するのですが、敵がいなくなったところにランゲ一味が登場。途中参加OKにしたのはエネルギーや弾切れ、ダメージ蓄積を狙ってのことだったのでしょう。

そこへ最強の助っ人黒仮面が登場します。カナタは前の闘いで白いコフィン『ギルボウ』に乗っていたのが黒仮面とは知りませんでした。「あなたの名前は?」と聞きますが、黒仮面は「訳があって名は明かせない」と告げ、雑魚は自分が片づけるからボスをやれと指示します。(雑魚は黒仮面が鎧袖一触で倒す)

しかしデイジーオーガのライフルの残弾はゼロ。カナタは格闘で何とかランゲに対処しようとしますが、やっぱりピンチに陥ります。

ここで今回最大の見せ場

ノワールがゼロ型である証、『メイガス・スキル』が覚醒します。

ランゲのコフィンにノワールのメイガス・スキル(巨大な電撃攻撃)がさく裂し一撃でノックアウト。ノワール強し…。最高のシーンでした。

(5)ラストシーン

カナタが優勝し、シエルは晴れて自由の身となります。「どこでも好きなところに行っていいよ」カナタは本当にいい奴です。

もちろん、トキオのコフィンや、ノワールのデジカメも戻って来ます。

めでたしめでたし。

2.感想・考察など

今回、残念ながらエリーとアンジェは出番が余りなかったです。なので、いつものコントじみたやり取りはありません(笑)
謎の女クラウディアとその相棒の天真爛漫なフラムも出ません。

新しいキャラはありません。公式TOP絵に描かれているキャラは一通りそろったみたいですし、これからはストーリーが掘り下げられていく展開になるのかな?今までに登場したキャラが再び登場しつつ、黒仮面との接点が増え、ノワールが覚醒するなど、次の話への『つなぎ』になる回だったのかも知れません。

【シエルの夢】

メイガスなのに彼女は「夢」を語っています。シエルに限らず、ノワールもですが、機械である彼女らは年をとりません。なので、かつてはマスターがいたけど年老いて亡くなるなどして、そこには何らかの形での別れがあったのかも知れませんね。ひょっとしたらマスターから、これからは自由に生きろみたいなことも言われたのかも知れません。

今回の出来事でカナタのポイントがかなり高くなったはずですから、ひょっとしなくてもシエルはカナタのところにそのうち訪れるのでしょう。

あと、シエルは歌姫的な描かれ方がされています。どうしても尺の都合でフルコーラス歌わせてあげる訳にはいかないのかな。もし映画化!とかあれば、シエルの歌がフルに聞けるかも知れませんが…。
まんま、某アニメ(戦闘機+三角関係+歌)のようになってもいけませんが、シエルも魅力的なキャラですから期待したいところです。

【黒仮面とシュネー】

初登場時もそうでしたが、シュネーは黒仮面の弱点を簡単に教えてくれています。1回目は彼が正面には強いけど背中がガラ空きなこと、今回は人に騙されやすいことなど。そして、シュネーの主の黒仮面は『鍵』を探しているという行動目的も話しています。ひょっとしたら、伝説の都市、エストワールに繋がる何かである可能性は高いのではないでしょうか。

第1話でノワールがカナタに「今度は私があなたを楽園に導きます」と言ってましたし、ノワールそのものがカギである可能性も否定できないかも知れません。今回は味方としてカナタたちと共に戦ってくれた黒仮面でしたが、願わくば敵にはなって欲しくないと思うのは私だけでしょうか…。

【ノワール覚醒】

感情の無い話し方が特徴のノワールですが、バトルロワイヤル中に覚醒する寸前、小さなうめき声を上げた瞬間は「おぉ!?」と観行ってしまいました。

今のところ登場しているゼロ型メイガスとそのスキルは…

○シュネー:氷
○フラム:炎
○ノワール:雷(推察)


他にも『地・水・火・風…』のようなエレメンタルチックな属性の存在を考えると、色んなバリエーションのスキルを持ったメイガスが出てきてもおかしくはありませんね。

あと、ラストシーンでちょっと気になったことがあります。

ノワールはカナタとシエルに「笑ってください」と言っています。笑って一緒に写真に写りたいと思っている?でも彼女はいつもの表情で笑っていません…。何故かそこが凄く気になりました。単に「ノワールはそういうキャラだから」と言ってしまえばそれで終わりかも知れませんが…。

YouTubeで無料配信している第1話は何度も見ましたが、やっぱりラストのシーンのノワール、口元が少しだけ笑ってるようにも見えるんですよ…。

そう考えると、カナタがシエルに優しくしてあげたり、先々のシエルの存在うんぬんが関係しているとしたら、ノワールがヤキモチ妬いてるなんてことは……。

(…無いか、やっぱり(;^ω^))

【トキオとムートンのコンビ】

まあ、予想通りと言うか、トキオは思い切り有り金を全部すってしまい、最後はムートンと二人でパンイチなんですが(笑)

ムートンはマスターであるトキオの性格や習性を熟知してるはずですし、途中でスロットマシンで一時的に賭け金を取り戻したりもしています。

最後こうなることはムートン的には織り込み済のことだったのかな。トキオがコフィンを質入れする時も、口では「それはさすがにマズい」とは言いつつも、あまり焦ってるようにも見えませんでした。

このストーリーの主人公はあくまでもカナタなので、トキオとムートンのところは深く考える余地はないのかも知れませんが、この二人やエリー・アンジェコンビ、マイケルたちやロックタウンの住民の存在がいいスパイスになってるな~と思います。

【ヤラレ役的立ち位置が決定したランゲ】

初登場時もそうでしたが、今回もやられっぷりが『ドロンボー一味』を彷彿とさせるコミカルな負け方のランゲ。決して善人では無く、根っからの悪人、理不尽かつ暴力的で悪役を絵に描いたようなキャラです。非常にわかりやすい。ただ、人がリアルに血を流して死ぬシーンを描かないのがよくわかったので、これでいいのかなと思いました。

今月号のホビージャパンに本アニメ作品の制作に係るインタビュー記事が載っていて、世界がいったん破滅したあとの、これから再生に向かっていく明るい話を描きたいという意思もあるようです。ですが、物語はみんながみんな正義の味方ばかりでは成立しませんし、このような汚れ役は必要不可欠な要素でもあります。もう、この流れでいいから、吉本新喜劇みたいに毎回同じやられ方してくれ!(笑)

これは個人的な考えですが、カナタがアバンチュールの採用試験で歴代最下位のスコアを出したと言うのはウソで、ランゲは自分よりも素質のある者が入隊を希望してくるのを全部潰してたんじゃないか?と思います。なのでカナタはへっぽこではない。5話のフェズ遺跡での戦闘シーンの描写からもそれを伺い知ることができます。

3.最後に…

一通り主要メンバー(?)が出そろいました。これからは物語の中核となるキーワードが徐々に掘り下げられてゆくのでしょうか。

【キーワード】
○人とAI
○世界の破滅と再生
○伝説のイストワール(鍵)

このアニメって背景や設定、専門用語が分からないと楽しさが半減しますので、もし興味をお持ちの方は公式HPの方もあわせて見てみてはいかがでしょうか?公式HPで公開されている『しんでゅありてぃ―科学講座』ではSDサイズのキャラが登場して短い時間で物語を補足する情報を分かりやすく紹介してくれています。結構おもしろいですよ。

第1話の放送時、どうしても時間が足りなくてオープニングとエンディングはカットしたそうです。その後も、放送終了後の次回予告もありませんが、その少ない時間もいっぱいいっぱい本編の作り込みに費やされているのかな。ならそっちの方がいいと私は思います。

最新話が放送されてから2~3日後にはYouTubeで公式の次回予告動画が配信されていますので、アップされ次第こちらにもリンクを貼っておきます。

【公式第7話予告】


今までの放送を振り返ってみて、個人的に考察したことなどを書きたくて、少し長くなってしまいました。申し訳ありません。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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