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【アニメ】SYNDUALITY noir/シンデュアリティ ノワール/第22話「Gravity coffin」感想

(全4,444字)
皆様こんにちは。

本記事は臨時投稿の【アニメの感想】です。

昨夜放送された、かけうどん一押しのロボットアニメ
『SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ・ノワール)』
第22話の感想です。

今回は文字数が多いため、あらすじの概要のみ知りたい方は、この↓にある【さくっと解説】をご覧ください。

詳しいあらすじや考察・感想はその下の方にあります。

本作品に関する記事はこちらの特別マガジンにまとめてます。かけうどんオリジナル描き下ろしイラストも収録してます。

【さくっと解説】

○完成したマリアのロケットでイデアールを目指すカナタたち。ミステルの計算では衛星軌道上の低い高度をイストワールは周回中。軌道修正などの説明をミステルはノワールに詳しく教えます。
○ブラックボックス持ちメイガスと復元されたロケットの奪取を命ずるヴァイスハイト。マハト指揮の下、飛行型キャリアが飛び立ち、マリアのベース近くに建設された臨時のマスドライバー打ち上げ施設へ攻撃を開始します。
○カナタやエリー、マイケル以下アヴァンチュールのメンバー、クラウディアたちはイデアールを迎え撃つ。マハトとトキオは一騎討ちへ。そこに謎の超高速飛行物体が接近、ヴァイスハイトのクレイドルコフィンが一挙に管制塔へ突入し、ミステルを拘束、ロケットも奪われます。
○ヴァイスハイトは部下たちを見捨て、自分だけがロケットに乗り込み、ミステルをモノのように扱いつつ宇宙へ飛び立ちます。


1.本アニメの概要

未来の荒廃した地球でたくましく生きる若者たちの冒険ストーリー。
描写がリアルかつストリー展開のテンポも良いロボットもの。
綺麗、可愛い、カッコいい、個性的なキャラクター。

ロボットアニメの『王道』を『全部盛り』、見所がたくさんあって、見てて楽しいアニメです。

(1)第1クールのおまとめ動画

(2)第2クールPV

(3)第1クールのおまとめ記事

2.第22話「Gravity coffin」あらすじ

(1)冒頭シーン

マリアのベース近くに急造のマスドライバー打ち上げ施設が出来上がっています。設計はミステルの記憶メモリーから、作業力はロックタウンのマムの手下たちが手伝いました。

カルタゴから回収してきた、再生可能なジャンクパーツを使ってシャトル型のロケット2基が格納庫に鎮座しています。

ミステルはノワールに軌道修正の重要性などを細かく丁寧に教示しますが、肝心なノワールは『私でもできますか?』といつもの天然ポワワンな感じです。

(2)急襲イデアール

轟音を響かせながら進む要塞のような巨大キャリアの甲板上で、ヴァイスハイトのホログラフ映像が演説をしています。

目標は『ブラックボックス持ちメイガス』の確保。

あわせて、現地で修復された宇宙ロケットを奪えとヴァイスハイトは部下たちに命じます。

『もうこれ以上無様な君の姿は見たくない…』マハトに対して辛辣な言葉を投げかけるヴァイスハイト。マハトはトキオとの決着をつけると誓います。

マハトの指揮のもと、マリアのベースめがけて5機の飛行型キャリアが飛び立ちます。

今回の編成には、マハトの白いクレイドルコフィン『ギルボウ』と同じタイプの黒いコフィンも数機存在しています。

(3)総力戦

カナタのデイジーオーガをロケットに積み込もうとしていたところに鳴り響く警報。イデアールの急襲を察知し、総員防御態勢へと移行します。

マリアのベースとマスドライバー施設を守る、マイケル、エリー、アヴァンチュールのメンバーたち。そこにはクラウディアとフラムの姿もあります。

『敵1体倒せば天然ワイン1本!』クラウディアの眼が輝きます。

あらかじめ入念に対策を講じていたマリアのベース周辺には十重二十重に防御用のトラップが仕掛けられ、イデアール地上部隊は打ち上げ施設への接近が阻まれます。

『目標確保を優先せよ』

飛行型キャリアからリリースされるギルボウ。同じタイプの黒いコフィンも続きます。

突如胴体部を打ち抜かれて無力化される黒いギルボウタイプのコフィン。

『レールガン!?』

決戦に備えて更なるチューンナップが施されたデイジーオーガが背部ユニットを全開にして空へと飛び立ちます。

カルタゴではマハトのギルボウに空から一方的に攻撃されたカナタとデイジーでしたが、今回の戦いはほぼ互角です。

(リニアレールガンのチャージタイムの計算をノワールがミスってるという場面もあり、ミステルに突っ込まれてましたが(笑))

そして現れる真っ赤な空飛ぶコフィンがもう一機。

『ジョンガスメーカー!?トキオさん?』

『遅くなってすまねぇ!こいつの調整に時間くっちまってなぁ~。こいつは俺に任せてカナタは地上の連中を食い止めろ!』

(4)一騎打ち

マハトとトキオの激しい空中戦が繰り広げられますが、両者は一歩も引きません。

『…マグネットミサイルを使用します』

シュネーが冷たく言い放ち、ギルボウはビームとミサイルを同時に発射。ビームを避けると誘導弾の餌食に。

『…坊ちゃん。そろそろ奥の手を出してもよろしいでしょうか?』

快くムートンの申し出を受け入れるトキオ。

ムートンのメイガス・スキル『オーバークロック』が発動し、超々速演算処理で敵の行動を予測。その瞬間ムートンには世界が止まって見えていました。一部操縦系統をトキオから拝借して神業の回避を行います。

業を煮やしたマハトはシュネーにビームライフルのリミッターを外すように命令します。

『…それでは敵が蒸発してしまいますが?』

『構わん!やれ!』

地上へ急降下したジョンガスメーカー。森の中から反撃してくるホーミングマシンガンの曳光弾の発射地点めがけてマハトは本気で引き金を引きます。

一瞬にして巨大な爆風が引き起こされ、大規模な爆発が周辺を覆い尽くします。

しかし、それはトキオが仕掛けたトラップでした。自律型火器はリモート操作されたデコイだったのです。

一瞬の隙をとらえ、ジョンガスメーカーの近接戦闘用のチェーンソーがギルボウのビームライフルを破壊。2体のコフィンは組み合ったまま地上へ墜落します。

ジョンガスメーカーに馬乗りになるギルボウ。

ギルボウの腕部のビームソードの出力が上がります…。

『ムートン、お前だけでも脱出しろ!』

ギルボウの近接戦闘用の刃がトキオに振り下ろされそうになった瞬間、シュネーがマハトを抱きしめ、それを制止します。

『もうこんなことはおやめください…』

『(僕が本当にやりたかったことは…)』

場面は昔、トキオがアメイジアを脱出しようとしてマハトに手を差し伸べたシーンへ…。

『(僕はリヒトの手を…)』

(5)全てを奪い去る者

『バカな!?こんな速度を出せるコフィンがこの時代に存在するはずは…!』

超高速で戦闘地域に介入する機影。

ヴァイスハイトが狩る特殊なクレイドルコフィンは、易々と防御ラインを突破して、宇宙船格納庫内に侵入します。

作業用フレームで応戦するマリアですが、小口径のアサルトライフルの弾丸はコフィンの装甲に全てむなしく弾かれます。

『やめろ!お前の目的は私であろう!』

管制室から事を見守っていたミステルが、マリアを助けようとヴァイスハイトに叫びます。

ヴァイスハイト機から伸びる2本の不気味なチューブから無数の触手が伸び、ミステルを縛りあげて拘束します。悲鳴を上げるミステル。

『あれ?痛いのかい?』全く悪気の無い、不気味で冷徹な口調でそう告げると、ヴァイスハイトはミステルを自らの機体に取り込みます。『イストワールに案内してもらおうか…』

そして、打ち上げ態勢に入ろうとしてセッティング中だったロケットにヴァイスハイトはコフィンごと乗り込み、マスドライバーを使って飛び立ちます。

『…ヴァイスハイト様?』

空高く打ち上げられるロケットがたなびく光を地上から虚しく眺めるイデアールの兵士たち。

『我々も一緒に連れて行って下さるのではなかったのですか………!?』



ヴァイスハイトが望む未来の姿はメイガス無き世界。

シュネーのいない世界でお前は生きて行けるのかとトキオはマハトに問いかけます…。

3.感想・考察

(1)迫力満点の戦闘シーンに感動

今までギルボウは空飛んでましたが…。

まさか、デイジーとジョンガスメーカーまで飛ぶなんて思ってもみませんでした。てっきり宇宙空間に出て戦うから「グラビティ・コフィン」って題名なのかな?なんて考えたりもしてました。違いましたね(笑)

もはや、デイジーの飛行メカニズムがどんな原理なのか?とかどうでもいいです、かっこよすぎるから(笑笑)

割と真面目に考察すると…この時代に残されているテクノロジーなのかどうかは分かりませんが、一種の反重力技術を応用しているのかな?とも思うのですが。

ジョンガス・メーカーは、ふつうにジェットエンジン風の燃料を噴射した飛び方でしたので、あの急造感も憎めなくてニクイ!(日本語が…笑)

マスドライバー施設の余剰部品で急造したレールガンの描写も秀逸でした。

今回は単純に戦闘の展開やテンポ、見せ方だけじゃなく、技術的な背景や兵器の科学的な考証に基づいた描写が物語の『深み』を更に深いところへと掘り下げてくれたような気がします。

これまでに存在する数多のロボットアニメの新境地や可能性を本作品は切り開いたのではないかとも思えます。

(2)ミステルは…

ヴァイスハイトさん。何か勘違いしてませんか…?(汗)

鍵って、ノワールなんじゃ………。

仲間を見捨て一人宇宙に飛び出した親玉ヴァイスハイトでしたが…。

この展開、だいぶ前に書いた感想で自分言ってたような気も…。

予想が的中した!いぇーい!みたいな子供じみた喜び方はしませんが、その先の展開は恐らく私なんかの頭で考える更に上を超えてくるはず!(笑)

有機体でがんじがらめにされ、うつろな表情のまま捕まってしまったミステルが忍びないです。あんな悪い奴、さっさと倒して早く助け出してやってくれカナタ!ノワール!

(3)最終局面への展開を予想

とうとう第2クールも残り2回になりました。第1クールは最終回が『2週またぎの2話連続』の話でしたから…。今回もそうなるのでしょうか。

イストワールが存在している宇宙には、もう一機あるロケットで追撃できる。軌道修正はノワールもできる。ヴァイスハイトとの最終決戦のためのお膳立ては既に整っています。

…えっと、何か忘れてない?

そう言えばですが、ヴァイスハイトのクレイドルコフィンはどうやって制御してるんだろう…。シエルはいませんし…。ひょっとしたら彼は自らを身体強化してるのかもですね。

そこは掘り下げても仕方ない(笑)

大詰めのラストシーンでは、ノワールがイストワールにある自分のボディーに戻り、ひょっとしたらシエルも戻ってくるんじゃないか?みたいなハッピーエンドを期待してみたり。うーん、出来すぎですかね。

4.第23話予告

(公式動画配信され次第リンクをはります)

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

メイガスはいつもあなたとともに。

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