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80歳になった。新たな出発である。思い出も交えるが、なるべく前を向き新鮮な思いを書いて…

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80歳になった。新たな出発である。思い出も交えるが、なるべく前を向き新鮮な思いを書いていきたい。

最近の記事

553 83歳の日々

(28)老妻の行い  週2回のパソコンクラブ、今日は先生のいらっしゃらない日、質問を考えたり、スマホ周辺のことを話題にする。 実態は、此の自分たちだけの時間、まず、スマホの話になったことがない。それより溜まっている高齢者問題を語るに忙しい。  暑い暑い日が続く雨の夜、今日は代表者の70代男性1人と 80代女性4人が集まる。 1人脱会、2人欠席で、こじんまりしている。  新しい情報として、介護保険サービス施設の体操塾の話を切り出す。スマホとはなんの関係もないが、みんな承知して

    • 552 83歳の日々

      (27)やりたかったこと  今日、1回目の家庭訪問で津田さんという若い担当者がやってきた。  一宮市地域包括支援センター萩の里からである。  実は4月から5月6月と話が進み、此の7月から、元気塾に通う事になった。  経過はこうである、たまたま私の周りの友達や先輩、知人などから、介護施設に通い、すごく楽しく有意義な時間を送っていると、立て続けに情報を得た。  もっともその方たちは、障害者手帳を持っている人ばかりだったが、グッドタイミングで回ってきた広報に、支援センターの記事が

      • 551 83歳の日々

        (⁠26⁠)喜びを与える方法  その生活態度に、ほとほと感心している女性がいる。 ある時FBの投稿で知って、心から納得した。  無財の七施と言うことを出来うる限り実行したいとの願いを持って暮らしているとのこと。 お金でもなく、ものでも無く 周りの人々に喜びを与える方法が7つ。 一は眼差し。ニは、にこやかな顔。三は、優しい言葉。四は、身で施す。五は、こころ施。六は、席や場を譲る。 七は、自分の家を提供する。  私が常に感心してみていた女性とは、他ならぬ、朗読の会に参加している

        • 550 83歳の日々

           (25)才人は何をする  心を満たすものがあるから、俗世に出しゃばる必要がない。  次代を背負い大活躍の才能の後ろには、負けず劣らずの才人がいる。  某新聞の記事中に、ドイツ文学者の云う、隠れた異才達の存在について書かれてあった。  FBでつねに思うのは、自分も含めて、芸術、文学、政治、経済、あらゆる分野で多彩な発信を繰り出す投稿者の立ち位置である。  様々な分野の専門家たちは気楽に発信するレベルとは、格段に違う別の次元で、気楽さとは程遠く、もっと精力的に本格的に深く事を

        553 83歳の日々

          549 83歳の日々

          (24)栄養失調  珍しく風邪を引き、長引いているので、お誘いも控えられて、ここのところ、外食がない。 誘ってくれる若い人たちも、全滅で、似たような状況で暮らしているらしい。 コロナやインフルエンザではなく、奇妙な風邪が流行しているのであるらしい。 年齢考えて、こじらせるのは避けたいし、サークルなど、いくつか不参加にした。 人に来てもらうのも理由を言って、玄関先で用件のみ、こんな状態の中、ある時食事中に気がついた。 もとより一人暮らしの自分の食事くらい、50年も主婦をやった

          549 83歳の日々

          548 83歳の日々

          (23)一雄が写す  今どきは、ちやんとしたカメラでなくても、スマホでシャカシャカ写真は撮れる。 花好きは花を、風景好きは風景を、子供や孫の愛しい映像など撮りまくり。 幼児ですら、日頃は被写体慣れしている挙げ句、 自分も、おもちやのように、バシャバシャ面白がってシャッターを切る。 誰が撮っても、何かは写し取れる。  断捨離が叫ばれた時、書棚を占めるアルバムの多さに改めてびっくりし、写真と共に、思い出を本人たちに手渡すことを思いついた。娘や孫のおびただしい思い出。 多趣味の一

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          547 83歳の日々、

          (22)睡眠不足  9時少し前か!粗食でお腹を満たし、洗顔はまだ。 長らく、あっつい日がつずいたあげく、さめざめと途切れなく結構な雨が降りしきっている音。 本当なら今日、バスを待って、濡れそぼっている頃だ。 喉のタンはしつこくへばりつき、吐き出したくても切れないし、やむなくドロリとしたのを飲み込んでいる。 咳差へ大人しくしててくれれば、ひたすら静かに構えている。 朝早くからラインに連絡入り、PCクラブの欠席がつぎつぎ。あったばかりの友人の顔が浮かぶ。花を届けてくれた人、一緒

          547 83歳の日々、

          546 83歳の日々

           (21)町内事情  朝早くドサッと玄関先に音。隣の一人者が、勤めの出掛けに回覧板を置いていった。  足音がして、ドアが空き、車が出ていく音。この間から時間帯が変わったんだなあ。いつも長らく、正午頃からの出勤が続いていた。そういえば、新聞を取りに行った時顔が合い、聞いたら、ウン、仕事とぶっきらぼうな声だった。 この男子が子供の頃から隣同士に住み、彼の両親との付き合いは和やかだった。人のいい旦那は、隣の奥さんの私のため、あんたは植物イジルの好きだからと、小さな花壇を道沿いに作

          546 83歳の日々

          545 83歳の日々

          (20)せっかち  しばらく調子が良いと、必ずやってくる、きやっ! ギクッと絶望的な、あの少し前の状態。 忙しく次々事をこなしていて、それも、まずまず順調なときに、得てして襲ってくるしぶとい腰痛。 大事が次々あって、持病とも言うべき腰痛の入り込む隙はなかったのに。  そうなのだよ、99%うまく進んだその頃に、落とし穴があるのは、もう何度も体験済みなのだ。 今朝だって、雑紙を集めに来る日なので、もとより用心して、新聞紙の束やらざつがみの袋やら、古本の束ねたのを、何回にも分けて

          545 83歳の日々

          544 83歳の日々、

          (19)後回し  何をやるでも早い。その代わり雑。子供の頃の通知表にも、いつも書かれていた。 理解が早く行動も早いが、惜しむらくは、丁寧さに欠け、その分結果が見劣りすると。 成績はいいのに、評価が低まるし、人の信頼を得るには もう少し確実性が欲しいと。  近所のおばさんに言われていたことは、お利口さんなのに、変なことしくじる子だね。普通の女の子が誰でもできることなのに、嫌にぶきっちょだったり。 勝ち気なくせに、ナイーブなところがあって、よく見せたい思いが仇になり、かえって無

          544 83歳の日々、

          543 83歳の日々、

          (18)真面目な老女たち  グループの中では、多分いちばんよくわかっている人。どこで知識や技術を得てくるのか、詳しいことは何一つ話さない。でも、地域で何かの役を引き受けたり、皆んなのために気さくに力になってくれたり、労を厭わず足腰軽やかである。 せっせと歩いて健康にも気を使い、小柄な彼女は、とても健康的。 クラブでも実力者。皆さんの信頼は厚い、何かと呼ばれて、助けを求めた人の側にピッタリ寄り添い、親身に問題解決してくれる。メンバーはそれぞれ、自分の問題に協力してもらいたくて

          543 83歳の日々、

          542 83歳の日々

          (17)思い通り  こんなに大勢の人間が暮らしていて、一人一人はかけがえのない存在で、よりよく生きたいと、之は本能で願うことなのか?  人生の山坂越えてきた古びた女たちが、死ぬまで思うことなのだろうか?  弱くはないなあ、強くなくても、したたかではある。 おぎやあと生まれ落ちて、子供時代を駆け抜け、此世の誰かと番いになり、気がつけば自分が子の親、責任大の時代を頑張り、さらに気付けば、己をいかに豊かにさせうるか、偏に自分にかかっている生の最終段階にいる。    タクシーに乗っ

          542 83歳の日々

          541 83歳の日々、 

          (16)まるで儀式  朝食を摂りながら目薬4種類、五分くらいの間隔を開けながら、両目あるいは片方にだけ、溢れないようにして指す。 一生物の緑内障の眼圧を下げるのと、副作用で腫れとかゆみが出たのを抑えるための新たな薬。食事に専念せず、目薬にも気を配る。 薬箱の横に新たな袋が3つ加わった。 長らく風邪も引かなかったのに、ついに撹乱!咳に、くしゃみに、鼻水にタン。 もらってきた薬は、其々食後1回、一日にかい、一日一回。朝食後や夕食後や。寝る前には血圧の薬。 一箱に分かりやすく収め

          541 83歳の日々、 

          540 83歳の日々、 

          (15)物々交換の後  電話が鳴る。(お花がたくさんあるの、飾ってくれる?) あらありがとう、まだ顔も洗ってないけど、今から洗うわ! 寝巻きの上に水屋着を羽織り、電話の主を思いながら、ハサミを持って外に出る。丁度、雨の後、びわがようやく頃合いの色加減になったのを、二枝きった。 そうこうしていると、ちょこちょこと小さな忙しい足音がする。小柄で性格もせっかちな彼女は、満面の笑み。胸には百合やあじさいを抱えて、ホラと差し出す。私は大事に受取、しばらく花談義。 ことしはユリが、皆ん

          540 83歳の日々、 

          540 83歳の日々(15)物々交換の後

          540 83歳の日々(15)物々交換の後

          539 83歳の日々、

          (14)病葉のような日  ベッドに横たわり、眠るでもなく、起きてるわけでもなく。 靴下を脱ぎもせず、そのまま床の中、今日は気温も高いはず、もさくさして気持ち悪い。 Tシャツはいいにしても、普段履きのパンツは細身といえど、やはり暑苦しい!  今朝の明け方は酷かった!悪夢であった!だいたい夜中1時間おきにトイレに立ち、えっ?まだこんな時間? 朦朧とノロノロと、階段を上り下りし、それでも不思議なほどたくさん排尿する。  以前膀胱炎をやったことがあるが、痛くも痒くもないし気持ち悪

          539 83歳の日々、