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80歳になった。新たな出発である。思い出も交えるが、なるべく前を向き新鮮な思いを書いて…

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80歳になった。新たな出発である。思い出も交えるが、なるべく前を向き新鮮な思いを書いていきたい。

最近の記事

534 83歳の日々

(9)タイトル変更  誕生日を迎え、ひとつ年を取り、noteに記録する題を、ゆらぎの中をとして、書き始めた。 今までの延長で、日々の身辺事情を書き留めるだけなのに、何故か、此の、揺らぎという言葉が、気に入って採用した割に、本当にフラフラ揺らいでしまい、たくさんあるはずのネタが絞りきれず、流れ去る。投稿できないまま日が過ぎて、このまま有耶無耶に書けなくなりそうな、焦りを感じた。 たかだか身の回りのことからテーマをみつけ、短文にまとめるだけなのに、どうも収まり悪くストレスになる

    • 533 83歳ゆらぎの中を

      (8)的が絞れず  前回投稿してから、あっという間に20日間が経ってしまった。  つい先日、noteに投稿4周年の記念バッジをゲットしたところ。計算すると年に130篇は書いている勘定になる。 思い出のあれこれ記録を書いた後は、八十路になって、身辺事情を書き残しておけば、時代の特徴も残るかと、せっせとネタを拾っている。  混乱の世の中なればこそ、狙い定めて、いくらでも話の種は尽きない。ひらめいたら迷わず時を移さず、直ぐペンを走らせる。  どうした事か、珍しく、忙しい日も続き、

      • 532 83歳ゆらぎの中を

        (7)来年はわかりません  雨の日が続く、春、3月も下旬。花たちも咲きそうになったり引っ込んだり。  生協を通じて頼んでいる灯油、今日が今期の最終日。本来なら、3缶まとめて一箇所に配られるのだが、私は一人で頼んでいるので、月によって注文にばらつきがある。長年のお付き合いゆえ、便宜を図ってくれて、1缶でも2缶でも、玄関先に空き缶を出しておけば、注油満杯。  今年も最後は1缶のみ。 寝坊の私がやっと洗顔している頃に外で音がして、ごめんください!爽やかな声がした。 お世話になりま

        • 531 83歳ゆらぎの中を

          (6)お家カフェ  春の雨の日、私は機嫌よく、インスタントコーヒーを飲んでいる。甘いものか、軽いお菓子をなにか、ほしいところだが、生憎無さそう。ま、良いか! 予定もなし。ねばならないやることとて、気にするほどのことはなし。 あっ!あったあった、ちょうどいい加減の一口が。 生協でパンを頼んだはずが、届いたのは、小さなお菓子風。超薄干しブドウパンの4切れ。手作り柚子ジャムと、気に入りのクリームチーズをのせて、コーヒーのお供。 これで、お家カフェのムードが出来る。  今朝の朝刊の

        534 83歳の日々

          530 83歳ゆらぎの中を

           (5)春の雨の日  春雨というより暗く重い雨が朝からずっと、今日は一日雨の予報。 自分は晴れ女で、陽気な行動派なのだが、八十路に入ってからは、徐々に様子が変わってきた。表見は、まだ、誰にも気づかれないのだが、己はごまかせない。身体的な衰えに引きずられて、精神には、様々な揺れが生じている。 まあ、しかし、基調が晴れやかな性格であるゆえに、ゆつくり進行中の内面の変化は、黙っていれば、あまり気づかれない程度だろう。 いやいや、この頃、朗らかな花子節に、陰りが出てきたこと、もしか

          530 83歳ゆらぎの中を

          529 83歳ゆらぎの中を

          (4)込められているもの 二期会の声楽家T先生率いる歌う集団、25年にもなるそうだ。(山査子の会)には、主に、中高年の女性が多数集まって来る。 伴奏のピアニストに女性一人。構成はシンプルだが、内容は濃さを増している。 私はお茶クラブの友だちに誘われて、もとより歌は大好きだし、すぐに仲間入りした。 5.6年になるのかな?  肝心の歌唱力は、40年前声帯を壊し、ソプラノは全く駄目、メゾでも半分怪しく、アルトなら大丈夫。  みんなでコーラスしても、男声のような低音でしか歌えない。

          529 83歳ゆらぎの中を

          528 83歳ゆらぎの中を、

          (3)支えられること  晴れやかな春の朝、花好きの友人が、小さな花束を胸に、にっこり玄関に立っている。 欲しいという人がいて、いま、クリスマスローズを切ったから、貴女にもと思って持ってきたよ! 赤いのもあるんだけど今年は花の付きが悪くて、白ばっかり。  良いよ良いよ!かわいい。今、家の庭を一廻りしてきても、これといった花がなくて、淋しいと思ってた所。  もともと押し花の先生をしていた彼女と、立ち話でしばし花談義。 早速、小瓶に活けて、写真を取り、メールで送る。 綺麗に活けて

          528 83歳ゆらぎの中を、

          527 83歳ゆらぎの中を

          (2)草むしりと溝掃除  3月3日、今日は桃の節句。ひな祭りというだけで心温もる。娘達は順当に結婚し、子供にも恵まれ、今やその次の代にまで命をつなげている。  独り暮らしの13年、活力に満ちた日々を楽しみ、不安も寂しさも特に感じず、のびのび歳を重ねた。  気がつけば、あれれ?! あっという間に様変わり、言いたくないけど、後戻り不可能な実態が次々押し寄せている我が身。  いやさ、町内の草むしりである。一宮でいちばん大きな住宅地、870世帯の住人の大方は、地元の人少なく、殆どが

          527 83歳ゆらぎの中を

          526  83歳 ゆらぎの中を

          (1)誕生日  3月1日と言えば光の春!暦の春なのにウキウキしてくるのが常だった。 83回目の誕生日、申し分なく晴れやかな陽光である。 しかし心の中は、今までのワクワク気分とは違い 、ほんの少し、陰りのようなものがたゆたう。 機嫌は悪くない。 人からは、声や顔や体が大きいからか、陽気だからか、100まで生きるなんて良く言われる。 いやいや自分では、80歳を超えてからは、全く思ってない。生きの良い70代のときは、あり得ると自分でも思うこともあった。 目の手術や圧迫骨折や、腹部

          526  83歳 ゆらぎの中を

          525 82歳暮らしの断片、

          (66)初体験は続く、  いつも誘われることの多い私が、珍しく自分から誘った。 日頃バイトや家族の都合やで、一緒にでかけたりすることの少ない三女。 一日だけならどうかと思い、それも、落語の会というので、声をかけてみた。 お出かけ成立。  朝日新聞の招待で、応募すると残念、でも半分自分持ちの優待券が送られてきた。 感謝特別優待価格は2.000円。場所が豊橋なので交通費がいるけど、プチ旅行のつもりで行く。 考えてみると、車人間の三女は家族旅行でもみんな車、一人の行動も皆車。 列

          525 82歳暮らしの断片、

          524 82歳暮らし断片

          (65)早春の哀感  徐々に話の向かう先はわかっていた。当事者にとっては、重苦しい現実と同時進行で、いずれ、その日が来ることは承知していて当然である。 煮詰まって、あれよあれよと、高齢男性の落ち着き先が決まった。  父や夫や大好きな男友達との別れの時より、ぐっと胸に来た。80代半ば過ぎてから、生まれて育ったこの屋を、知ってか知らずか、彼は、今日、出て行く。代々からの 広い田地田畑と屋敷を引き継ぎ、主として永らく在った。 長命の母を送り、よくよく尽くしてくれた妻に先立たれ 、

          524 82歳暮らし断片

          523 82歳の暮らしの断片

          (64)ケジメは否応なく 2月半ばに受け取りました。 伸びやかな立派な字の封書。 中身は分かっていました。 3の4の会開催案内。 日時、会場、会費、交通案内。 これもまた大きな字で、目が悪くなった私でも、はっきりわかりました。 飯田君の頼もしさと優しさが伝わります。 行きます行きます!ハガキのもま 出席するにチェック! 近況報告とな! 2月16日、 83才にもうすぐなります(3月1日)、82才の締めくくりも忙しく、あれこれ、首突っ込んでいます。当日まで粗相の無いよう気を付け

          523 82歳の暮らしの断片

          522 82歳の暮らしの断片

          (63)感想文は難しい  名演会員手帳2024.サークル名はくろまつ君、今年最初の舞台鑑賞、(連鎖街のひとびと)は、既に捺印されている。  代表者、世話役の、真寿美さんから封書が届く。 会員数1526人中当日の観劇者1357人。 アンケートによれば、大変良かったが7割に及ぶ。良くなかったは1割に満たない。女性の高齢者の評価が高いようだ。 こまつ座40周年の間には名だたる戯曲目白押し、井上ひさし作とあらば、見ないうちから期待で心あふれかえる。 それぞれ、演技達者な俳優の贔屓も

          522 82歳の暮らしの断片

          521 82歳の暮らしの断片

          (62)ある日の朝刊  国の内外の戦争はとどまることあらず、火種はそこここに。平和だとどっぷり浸っている傍らで、なんということ!日本だけでなく、もはや地球存亡の危機の如く。 新聞のニュースにしても、詐欺だ、交通事故だ、殺人差へも、載せる余地がないほどに、大きな災害の経過を知らせることで埋められる。 被災したのは誰も同じだが、自治体の職員は自分の家や家族をそのままにして、連日被害と向き合い格闘している。   老人ホームの高齢者が能登から石川県内の施設に輸送される映像が一面に。

          521 82歳の暮らしの断片

          520 82歳の暮らしの断片

          (61)大寒の日に  年末年始混乱の日々が続いていたが、ようやく落ち着きを取り戻した。 今日は大寒なのだとか!折よく朝刊のチラシに電気製品。 だいぶん前からエアコンの不調にイライラしてたのが、急に決心がついた。その気で見ていたところに、まあ、グッドタイミング、末娘からの電話。お母さんエアコン見に行くなら付き合えるよ! 急いで準備してお迎えを待つ。ありがたやありがたや!  家から近い電気屋さんに行って、人も少なくゆっくり話せたので、娘がちゃっちゃっとことを運び、工事の日も決ま

          520 82歳の暮らしの断片

          519 82歳の暮らしの断片

           (60)新年早々の騒ぎ  2024年1月5日の出来事である。朝から穏やかな晴天、郵便局に出かけた。閑散どころか、誰もいない。局員だけが静かに。 本日の要件は、少しまとまったお金が、最低の利率で預けてあるのを、他の銀行に移し替えるのが目的、キャンペーンの間に入金すると、ほんのちょっぴりでも率が上がる。所詮はした金なのだが、最低よりは気が収まる。 若い男性職員に、振替手続きを頼むと、使い道を聞かれたので、キャンペーン中の近くの銀行に預け直す旨話すと、家人に確認せねば出金できな

          519 82歳の暮らしの断片