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INSTEAD OF SAYING I CAN’T, YOU SHOULD ASK HOW CAN I?

「『私は何もできない』と言うのではなく、
『私に何ができるか』そう考えるべきだ。」

ナイロビには200ほどのスラムが点在しており、そこで生活する人口は250万とナイロビの総人口の60パーセントを占める。

半分以上の人がスラムで暮らしているが、それに対しスラムの居住面積はナイロビ全体のたった6パーセントであり、家屋の数は250,000戸。
所狭しと屋根が連なる、その内の最大のスラムが「キベラスラム」。そこには100万人〜200万人の人々が住んでいる。

元々アフリカには貧困はなかった。

アフリカの人々には、土地の所有という概念がなかった。
水や植物、そこに住む動物など、自然環境から享受されたもので生活をしていたという。

しかし、時代の流れで植民地となり、先進国からの移民により、本来住んでいた、住みやすい環境を失い、農作物を育てるのに適さない地域に住居を移さざるを得なかった。そこから過酷な強制労働や奴隷制度など悲しい歴史があったのは皆知っていることだろう。

しかしかつて国が崩壊しそうになった時、ケニアやキベラで国を人々が力を合わせ平和のために建て直し、共に愛し合って生きていけるんだということを世界へ伝えた。

その「キベラスラム」ではルオ人、ルヒヤ人、キクユ人、カンバ人など、その他多くの民族がお互いに助け合いながら生活をしている。

例えお金がなくても、そこに住む子どもたちは希望を持っている。
彼らには大きな家を持つ、という夢がある。
それは、自分のためではなく、家族や親戚、友人、隣人を自分の大きな家に住んで欲しい、そういう願いからだ。

「ケニアは助け合いの精神なんだ」そう現地の人々は言う。

友人と3.11の話をしていて、こんな動画を教えてもらった。


キベラスラムにある、マゴソスクール。
この学校は貧困が原因、ということだけでなく、虐待や孤児となった子どもたちが通う。
ここを卒業した子どもたちが大きくなってまたこの学校でボランティアをしている。

そのマゴソスクールの子どもたちが3.11の被害に遭われた方々への想いを歌う。
その中で涙を流しながら歌う少女。

今から11年前の動画だけれども、日本から遠く、離れたところから、会ったことのない日本人へ寄せる想いが今でも胸に届く。

その想いを一言で言えば、言い尽くされた言葉かもしれないけれど、そこにはただひたすらに相手に与え続ける「愛」がある。

「思いはエネルギー」となって、人に力を与える。

そう思った。

つづく

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