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ここに完結。林芙美子文学賞に応募しました。

 終わりました! 8年ぶりに、書き終わりました! 長かった。本当に長かった。昨日、今日は推敲。なので、前回投稿より3日で20枚あまり書いたことになる。疲れるわけだ。よれよれです。

 林芙美子文学賞に応募したのです。時間的余裕もないし、どうしようか迷ったのだけれど、今まで応募したことのない賞だったし、やってみるかと思い立ち。

 このnoteをはじめたとき、5月28日の時点で、20枚足らずだった原稿。それを、「林芙美子に応募するか」と決意して、三ヶ月半あまりで100枚をこえました。正直、推敲は足りてません。足りてはいませんが、今回の一番の目標は、「物語を書き終えること」でした。どうあれ終わらせる。終わらせるためには、締め切りが絶対必要でした。
 以前ちらりと書きましたが、私はフリーランスのライターです。かつては出版社に勤務していました。なので、締め切りがのびるほど、だらんとするのはわかっています。そういうもんです。切羽詰まっているときのほうが、エンジンがかかる。それが紙媒体出身の編集者であり、ライターです。さくっと直せるWEBとは違い、印刷物ですので締め切り命。世に送り出したら最後で直せません。そういう切迫感が染みついています。芸歴30年。これはもう、体質です。

 また、小説学校の先生のひとことも大きかった。
「どの新人賞に応募したらいいのか自分ではわかりません。どこを選べばいいんでしょうか」
「はい、それはもう、好きな作家が審査員にいる賞です」
 なるほど! ていうか、それでいいのか!
 と。
 それまでは、とにかくよくわからないから、有名な出版社の賞、なんとなくではあるけれど、自分の作風にあってるかな? と思われる賞、など漠然としていました。
 それが、好きな作家でよし! というまさかの答え。でもそれは、納得の答えですよね、考えてみれば。この人に読んでほしい! という原動力は、なにものにも代えがたい。万が一受賞できたなら、授賞式でご本人たちに会えるかも知れない……。これは盛り上がります笑。
 あとは逆説的に、この人苦手だなって作家さんに、自分の書くものが響くとはちょっと考えにくいですよね。……と、これは私見ですが。
 選考は、必要最低限の技術があり、さらに、魅力があるものが残る。この時点でハイレベル。最終選考は、それをかいくぐってきている選りすぐりだから、技術は当然なんです。だから最後の最後は、作風や好みも、大いに影響するのかなと、少なからず思います。
 あとは時流。これにハマっているか。逆説的に、いまどきこんな普遍的なものでここまで面白いのか、などなど。とにかくは、“今だからこそ面白い”が感じられるものという要素も大きいのかなと思います。繰り返しますが、あくまで私見です。
 なので、書いて、好きなところに応募するしかない。わかってますが、できませんでした。8年も。

 実は、ひと月くらい前でしょうかね。突然、主人公に興味が持てなくなってしまって。主人公にたいして「そんなに悩まなくてもいいじゃん?」と、身も蓋もない気分になり、今までなら、ここで諦めてました。これはもう、そもそもダメなんだと。最初から書き直すか、別の作品を書き直すか……筆を置いて、そのままになりました。
 仕事がしんどかった時もピンチでした。お金をいただいている以上、そちらが優先です。くたくたになり、神経を使い、カッスカスの状態でパソコンに向かっていました。そもそも眠いし。異常な疲労感だし。頭もうまく回りません。それでも、書けなくとも、1行、1文字でも進めようと、半ば執念のようにキーボードを打ちました。
 なぜここまでがんばれたのかというと、これを逃すと次の締め切りは当然ながら1年後。そうした場合、また大晦日に、「ああ今年も書けなかった」と除夜の鐘を聞くことになる。それはいやだ。もう、それだけは嫌だなと。毎年毎年、年を取るのだけでも憂鬱なのに、毎年毎年、今年もダメだったを上塗りする年月は、さすがに身が持たないなと思ったんです。書くのも地獄、書けないのもまた地獄。ならばせめて、書き終えて、一瞬でも達成感を得られたらなと。そうしたらまた来年も、がんばれるのではないだろうか。今年こそ、乗り越えなくてはと。

 なんだか壮大な話になってしまいました(笑)。

 とにかく今日はもう、手放しで自画自賛。書き終えて、応募すること。宝くじは、買わなければ当たらない。そう思って、つべこべ考えすぎずに、ひたすら書きました。自分にお疲れ様と言いたい。

 こちらのnote。8月の頭くらいまではほぼ毎日、ここひと月あまりはとびとびではありますが、トータルで82投稿です。毎日毎日ぶつぶつとここに吐露する時間は、唯一、我にかえれる時間であり、心の支えになりました。このnoteも、やめようと思えばそれまでだったのですが、歯車のように、こちらを回せばあちらも回る、と、エネルギーにかえることができたと思っています。これもひとえに、読んでくださったみなさまあってこそ。ありがとうございます。

 さてさて。今回の作品はここで終了。
 次ですよ次。
 次は、年末のアレを目指しています。冷静に考えると、例によって余裕はなし。思い切って切り替えるため、ちょっとしばらく、リフレッシュしようと思っています。

 次を書き始めたらまた、こちらのnoteも再開しようと思います。
 小説執筆バックステージ。第2章を。


 今日はもう寝ます。明日はプールだもん。プールも最近、さすがに行く時間がなかったので楽しみ。

 それではみなさま。しばらくお休みします。
 またお会いしましょう。
 お休みなさい。
 ごきげんよう。

前回→今日:85枚と13行→107枚と1行。(了)

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