見出し画像

ヘミシンク始めました

金縛りのその先


20歳前後の頃にUFOを見たことがある。
地元の小高い丘の公園で友人といた時だ。
それはよく晴れた青空にあった。
最初はゴミ袋が空に舞っているのだと思ったが
数百メートル上空のそれは距離を感じないほどに異様に真っ黒だった。
縦長の長方形の黒は次第に横長の長方形にゆっくりと形を変える。
そのウネウネとした規則的な動きに僕はUFOだなぁと思った。
恐怖感は全くなかった。


ちょうど同じ頃の夏休み
友人数名と肝試しに行った後からよく金縛りに遭うようになった。
そっちは本当に怖かった。その金縛りは毎晩のようにあり、しばらく一人暮らしの家に帰れずに友達の家を転々としたほどの恐怖だった。
その頃のことはいつか話すとして、そんな金縛りも毎晩のようにあるものだから次第に慣れてしまった。

そんな金縛りはある日を境にピタリと治ったのだけど、
また最近たまに遭うようになった。
このキツく痺れて身動きできない感じも、久しぶりの感覚でそれは少し懐かしさはあっても、やはりもう怖くもない。ただ冷静にどうしたものかと考えながら痺れが収まるのを待っていた。

明日も仕事が忙しいのに、こんなことしてる場合じゃないんだ!などと、そこにいる誰かの気配にイライラしては喧嘩腰に訴えることもあれば、ハイハイおやすみおやすみとその誰かを無視して眠った。

ある日の仕事中に、とくに目的もなくYOUTUBEを流していたら幽体離脱を解説する動画が流れていた。初めは特に気にしていなかったが、幽体離脱は金縛りが導入口にあるということを知り興味を持った。どうやら金縛りに遭った時はその強烈な痺れに逆らうことなく、さらにリラックスして身を預けると幽体というのが身体から抜けやすくなるそうだ。
マジかと思った。今まで何度も金縛りに遭ったが、そういう考えは浮かばなかった僕は、今度ぜひやってみようと思った。

幽体離脱できるとなれば、睡眠妨害の嫌な金縛りも大歓迎だ。
その日からワクワクしながら金縛りをまった。

だがこない。

そうなるとなかなかこない金縛り。

モ!っと憤り、あの手この手で金縛りを待った。

いつもより遅くまで脳みそが湯立つほど仕事をした時によく金縛りに遭っていたことが思い当たったので、とにかくヘロヘロに疲れるほど仕事をしてみたら、めでたくその時は再びやってきた。
(※僕の職種はデスクワークなので、体力より脳が疲れる)

今まで通りの激烈な痺れも、幽体離脱への導入セレモニーだと思えば心地よくすらあったが、未知の世界に足を踏み入れるかも知れないという不安感も確かにあるので、それは本能的に恐怖感を誘った。
そんな微妙な心的バランスを意識しつつ、努めて冷静に平常心を保っていたら、今まで味わったことがない何とも言えない浮遊感を感じた。目は閉じているので実際には体は浮かんではいないのだと思ったが、その体の感覚はもはやなく、ただ暗闇に自分が浮いている感覚だけがあった。その間も僕自身の意識はハッキリと目覚めていて、おお!と感動したり、これからどうする?と自問したりしていた。

動揺したからだろうか、僕は瞬間的に現実に戻って目を開けた。隣では川の字に寝ている妻と愛犬が穏やかに寝息を立てていた。
まだ体は少し痺れていたが、金縛りのその先に少し行けたような手応えに少し笑みがこぼれた。まだ知らない何かがその先にあるようなワクワクした感情が湧き上がったせいだと思う。

ヘミシンクを知る


さらに数日たったある日、僕はついにヘミシンクというものを知った。
ヘミシンクとはロバート・モンローさんという方が開発した音響技術を使って行う体外離脱の方法で、右耳と左耳に左右それぞれ波長がわずかに異なる音を聞かせ、脳を変性意識状態にすることで、体と意識を一時的に切り離し、意識だけ目に見えぬ世界へ旅立てるというものだ。
まさに、これは僕が金縛りで経験したその先の世界のことではないか。
暗闇だったけど確かに意識ははっきりしていた。
体の感覚はもはやなく、心だけがフワフワとした空間に漂っていたあの時、あの闇の中にもし光が一筋でも刺したら僕は間違いなくそれを目指して動けたに違いない。

☆ロバート・モンロー
アメリカの超心理学者で、体外離脱の体験者。科学的側面と体験による裏付けを基とした体外離脱体験(変性意識状態)の研究者。モンロー研究所の創設者(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

そして僕は、日本のモンロー研究所のアクアヴィジョンアカデミーから出ている「家庭学習シリーズ/ゲートウェイ・エクスペリエンス」という4万5千円くらいの教材を買った。
正直高かった(笑)こんな怪しげな教材を買ったのは生まれて初めてだったが、アクアヴィジョンアカデミー代表の坂本政道さんや他の方の本や動画を知っていくうちに迷いがなくなった。そしてどうしても知りたいと思った。誰もがいつか死んでこの体を脱いで旅立つその先に僕は子供の頃からとても興味があった。

妻には普段から隠し事は全くないが今回は内緒である。
受験生の子を持つ家計は火の車で、とてもそんな怪しい高額教材を買う相談はできなかった。
いつか本当にヘミシンクでその先の世界に行けたとき、真先に伝えるつもりだ。
今僕はいつか妻や子ども達に、僕が見たその先の世界を伝えるのが使命だと思っている。

今回noteを始めたのは僕の日々のヘミシンク体験の記録のためである。

いつまで続くかも、何が起こるかも全くわからない。

そして、、今日は2020年の2月14日。
ヘミシンクを初めて3日が経ちました。

まだほとんど良く分かってません。
教材片手の自己流ですが、その先のまだ見ぬ世界が気になったらぜひたまに覗きにきてください。

さてさてどうなるでしょう。ワクワクドキドキです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?