1904年(明治37年)、羽仁もと子が考案した家計簿の特長は「費目ごとの記帳」と「予算がある」ことです。
羽仁もと子は家計簿考案の際に「簿記法などというようなむずかしいものでなく、誰にでも気楽につけられるようにいたしました」と、書き記し、家計簿をつけていると知らず知らずのうちに家庭経済がうまく回るようになると書いています。
百年余がたち、キャッシュレス時代の到来です。現金、電子マネー、クレジット、スマホ決済、銀行引き落とし、と私たちが日々使う「お財布」が多様化しました。
決済方法が多岐にわたっても、家計簿の上ではシンプルに支払った金額を費目ごとに記帳し、予算から差引きしていけば、家計を運営することができるんですね。