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毒親は「プライバシー」を知らない

みなさんは自分の親に勝手に部屋に入られた経験はありますか?入られたことのある方は、その時どんな気持ちになったでしょうか。

少なからず、嫌な気持ちになったことでしょう。人間誰しも、パーソナルスペースというものがあります。自分だけの空間、人に立ち入って欲しくない部分。それを具現化したものが自分の部屋だという人は多いはずです。

毒親は、そのパーソナルスペースにもズケズケと入り込んでくるのです。今回は、以前配信(リンクはこちら)で話した「子どものプライバシーを守る気のない毒親」について、改めてnoteに書きたいと思います。

プライバシー

まずそもそもプライバシーとは何なのでしょうか。辞書で調べると「個人や家庭内の私事・私生活。個人の秘密。また、それが他人から干渉・侵害を受けない権利」となっています。個人情報よりも少し広めの範囲を指しているのです。

これが赤の他人に知られてしまうみたいなことがあったら、まあ比較的わかりやすくて、訴訟も起こしやすいのですが、親子間だとそうはいかないみたいなんです。基本的に親は子どもを保護する役割を持っているので、例えば未成年の子どもであれば勝手にスマホの中身を見てもいいんだそうです。

ただそれが子どものために行われているのではなく、親のエゴで行われているのだと、プライバシーの侵害と認められるケースもある。そんな感じで法律では定められているようです。

この現状の制度、考えられ方にはあまり納得できません。親のエゴか否かって誰がどういう基準で判断するんでしょうね?毒親には必殺技「あなたのためにやっているのよ」が存在するので、エゴかエゴじゃないかって結局押し問答になってしまって、意味のない論点なんです。

むしろ、判断の中心にいるべきは子どもで、子どもが嫌な思いをしていたら、親はその行動をやめるべきだし、社会も親側を非難すべきだと思うのです。

勝手に部屋に入ってくる毒親

ここからは、多くの子どもが嫌がるであろうこと、親がどこまで踏み込んでいいか考えるべきことについて一つずつ挙げていきます。もちろん、何を子どもが嫌がるか、というのはその家庭によるものではあるので、以下は目安でしかありません。

冒頭にも書きましたが、勝手に親が部屋に入ってきたら、嫌な気持ちになりませんか?ノックをして、いいよ、と子どもが答えてから入るべきですよね。勝手に部屋に入ってクローゼットを開けるのではなく、中を見てもいい?と声をかけてからするべきです。ましてや、子どものいない間に勝手に部屋に入るなんて、盗人と同じですよ。

毒親の多くは、子どもがいない間に勝手に部屋に入ります。私の母は私の部屋の掃除を勝手にしていましたし、部屋の隅々まで何があるか把握されていました。これは、毒親が子どもを一人の人間ではなく、所有物だと思っている証拠です。

子どものパーソナルスペースは守ってあげるべきです。親という権力を振り翳してズケズケと部屋に入り込む前に、ちゃんと確認するようにした方がいいですよね。

スマホの中身を勝手に見る毒親

他人のスマホの中身を見てはいけないのなんて、当たり前のことですよね。ですが、それが身内となると、どうしても線引きが曖昧になってしまうようなのです。親が買い与えたものなんだから親が管理するべきだ、という意見も世の中にはあり、子どものスマホの中身を親が見ることは正当化されがちです。

でも、自分のスマホの中身を見られて、いい気分になる人は少ないでしょう。いないと言っても過言ではないかもしれませんね。これも、部屋に入るのと同様、きちんと親子での対話を経て、見ていいかどうか確認する工程が必要なんです。

人間誰しも秘密はあるものです。親子だからといってそれを無理やり暴こうとしては、関係性はいい状態に保つことは難しいでしょう。これも、子どもを一人の人間として尊重していれば、勝手にチェックするなんていう考えには至らないと思うのですが、世の中の考え方は少し怖いものですね。

GPSで行動監視する毒親

子どものスマホにGPS機能を追加して、今どこで何をしているか監視する。そんな毒親が世の中には一定数います。私の母親もそうでした。

まず、これは大前提としてなのですが、GPSという機能は「安全」のために生まれたものであり、「監視」のためにあるものではありません。例えば、子どもが夜遅くになって帰ってくるはずの時間なのにまだ全然帰ってきていないとかそういう状態だったら、GPSつけていたら、どこにいるかわかって、連絡が着く可能性がありますよね。

本来そういう使い方をするのが正しいのに、居場所を常に見ることができてしまうから、監視目的に使う人が多くなってしまうのです。これは、知ることができてしまうと常に相手のことを監視して、自分が独占しておきたい、という考え方をする、メンヘラと同じですよね。

それなら、常に見ることができる状態にするのはやめた方がいいです。監視なんてする側もされる側もストレスになるものなんですから。

そして常に行動を把握できる機能があっても、常に監視する必要はないと理解できた時から、安全のために必要最低限の使い方をすると決めてGPSをつけるようにしてほしいものです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。毒親は基本、子どもを一人の人間ではなく、ただの所有物だと思っています。だから勝手に部屋に入っても、勝手にスマホを見ても、自分の所有物の管理なんだから当然でしょう?という顔をするのです。

それだと子どものパーソナルスペースは踏み躙られ、子どもは自他境界のわからない人間に育ちます。相手との距離感の掴み方がわからなくなってしまうのです。

子どもの尊厳をしっかりと守る親が増えてほしいものです。詳しくは配信で語っているので、ぜひそちらもご覧ください!

<今週のセツナ>

今は復学を目指してとにかくお金を貯めることが最優先になるけど、それが達成できたら、今度は学業を頑張りつつも将来のことも考えなきゃいけないんですよね(今から考えろ)。

将来やりたいことなんて思い浮かびませんが、ただ一つ言えることは、これまで全く平穏とは言えない暮らしをしてきたので、とにかく平和に生きていきたいということですね。本とアニメと漫画に埋もれて死ぬのが夢かもしれません。

配信で将来の話が出て、そんなことを思いました。

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