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人手不足問題に挑む

このnoteは、2024年1月10日にカケハシスカイソリューションズのメールマガジンで配信されたコラムをもとに作成しています。
コラムは、代表取締役社長の中川が執筆しました。

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明けましておめでとうございます。今年もカケハシ スカイソリューションズならびにKAKEHASHI SKY NEWSを、よろしくお願いします。

元日の能登半島地震で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
少しでも早く余震が収まり、平穏な日常を取り戻せること、全ての被災地域の一日も早い復興をお祈りすると共に、私どもにできること、すべきことに全力を尽くし、復旧を支援できるよう努めたいと思います。

さて、2024年人材業界注目の話題と言えば、働き方改革法案によりトラックドライバーの時間外労働制限が厳格化され、輸送手段が足りなくなる「2024年問題」が思い浮かびます。以前は特定の業種や地方都市の話だった人手不足問題も、少子高齢化と労働力人口の減少に働き方改革が加わり、ここ10年ほどで日本全国のあらゆる業種へと拡大しました。

身近な生活の中でも、様々な人手不足対策を感じます。例えばチェーンの居酒屋やファミレスでは、今はタッチパネルでのオーダーが基本で、中には注文した商品をロボットが運んでくるお店もあります。ゴルフ場では、昔は必ずキャディさんが付いてくれて、残距離やコースの特徴を教わりましたが、今はキャディさん無しでも自動運転カート搭載のナビがデータを教えてくれるようになりました。

コロナ禍が明け、超売り手市場に戻りつつある今、人手不足を解消するために参考にしたいのが、ゴルフ場のキャディさんの例です。

まず、一人のキャディが担っていた仕事の棚卸しを実施し、カート運転、距離計測、コース整備やプレイヤーへのアドバイス等に細分化する。洗い出した業務を、システム導入や設備投資で自動化できること、プレイヤーに任せること、キャディの知識と経験でしか対応できないこと等に分類、整理する。キャディの要不要も選択制にする等、ゴルフ場としての提供サービスを再構築し、キャディの仕事をプロとしての専門業務に特化させる。

この例で注目したいのは、採用問題の解決だけでなく、キャディの専門スキルの付加価値とプレイヤーの満足度を同時に向上できている点です。

自社でも、人手不足を感じる部門、採用の難しい部署や職種は業務の棚卸しを実施して、業務工数を洗い出す。整理して、無くしたり縮小したり、やり方を変えられる業務を見つけ出す。RPAなど最新サービスの導入も検討して、全社的な業務工数を削減する。さらに、今の部署構成や職種ごとの業務範囲の垣根を超えて業務を再分配し、改めて社内の適材適所を考えてみましょう。社員のモチベーションアップにもつながるはずです。

そして、定着率の向上に注力することをおすすめします。
人手不足、採用難の状況は、成長を目指す企業はどこも同じ。採用活動にだって積極的です。今いる社員、パート・アルバイトを含めた従業員が辞めない組織運営こそが、人手不足対策の最優先課題であると認識しましょう。

人手不足問題は企業にとって、永遠の課題です。本気の適材適所と定着率向上への取り組みを、ぜひ貴社の今年のテーマに追加してみてください。

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