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pipipuru
【詩】無機質な夜
光も行かない深い堆積のうえで
焦燥に縫われた足元を見れば
無機質な舗装があるのだと
その重苦しい色調に
また重苦しく嘆息する
風は久しく林道を流れたが
常緑に満ちた物憂さに 道の端では
散落した花弁も羽毛も褪せて
胸のうちの不安なリズムを
吹けばこそと思い さよならする
花を模して 如何に寂しい光があるだろう
夜にそびえる 誰のものでもない無機質が
僕の休息を削ぐように一瞥する
(脅かされ 乾いた喉よ 意味を吐け!)
僕は重い香りに眩み 夜の懐に身をたおす
すると無機質な舗装のうえで
風は冷たく しかし光は強くなるという
熱をもたらすこともなく……
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