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【税金Q&A_8】給料から源泉が引かれるのはどうして?

Q
デザイン事務所で働いています。会社から毎月給料をもらっていますが、やはり所得税が引かれています。なぜなのでしょうか?
A
会社からもらう毎月の給料からも所得税が源泉徴収されます。給料も報酬と同じく、天引きされた所得税は、あなたが「仮払い」した税金です。給与については、会社が「年末調整」という手続きで精算してくれるので、とても楽です。

会社で働いている方は、毎月給与明細をもらっていますね。給与明細をあらためて見てみると、「控除」という欄で、所得税、住民税、社会保険料など、いろいろと引かれていませんか。それぞれ引かれる理由がありますが、ここでは所得税に話を絞って説明します。

控除された所得税は、本来あなたが納めるべき税金ですが、会社が天引きして代わりに納めてくれます。報酬の税金と同じしくみで、自分の所得税を前払いしていることになります。

会社は、1月から11月まで概算で源泉徴収しています。12月の最後の給料に向けて、1年間の給与を集計して、最終的に納めるべき所得税を確定させます。これが「年末調整」です。

これまで毎月概算で天引きしてきた所得税の合計と、確定した所得税の金額を比べて、足りなければ追加で「徴収」(12月の給料から追加で天引き)し、逆に多ければ差額を「還付」(多く源泉した分を戻す=12月の給料に追加して払う)するのです。「年末」に、1年間の所得税の概算額と確定額を「調整」すること、これが「年末調整」なのです。

報酬から源泉された所得税については、自分で「確定申告」しないと精算できなかったのですが、給料から源泉された所得税は、会社が「年末調整」で精算してくれます。サラリーマンは楽ですね。会社が皆さんのために税金の精算までやってくれるのです。

年末調整のイメージ

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だいたい11月頃になると、会社から必要な資料を出すよう指示があるはずです。生命保険料や損害保険料の控除証明書など、税金を安くするための証拠を集めて、会社に出せばいいのです。後は会社がやってくれるのです。

この年末調整で会社が精算してくれた結果が、12月の給与明細と一緒に渡される「源泉徴収票」という紙なのです。ここには、あなたの1年間の給与や社会保険料の合計額、そして精算された後の所得税の金額が書かれています。この紙は、確定申告で使うことになるとても大切な紙なので、きちんと保管しておきましょう。

▼出典
令和版 駆け出しクリエイターのためのお金と確定申告Q&A
(桑原清幸・玄光社)
キャラクターデザイン=山内庸資


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