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里山が教えてくれたこと

都会にいるとたまに息をするのを忘れてしまうことがある。
苦しい、とかそういうのではなくて
オフィスで仕事をしていて、ふと気づいたら今息をしていなかったわ、くらいのそんな軽い感じ。

先週末、珍しく車を運転して約一時間半ほどの栃木県益子町へ。
目的地は、今年開園したばかりのブルーベリー農園。
ここは、昔の良くしてくれていた先輩が農園主で、更地だったところを一から夫婦で開拓し、長い年月をかけてブルーベリーの苗木を育ててようやく今年の6月にプレオープンを迎えたばかりの場所。
久しぶりの再会に胸が高鳴る。

久しぶりに会った先輩は、私の顔を見るなりとびっきりの笑顔で近づいてきてくれた。
あふれんばかりの自然を身近に、太陽を目いっぱいに浴びてこんがりと焼けた肌。数年ぶりに会った先輩は当時と何一つ変わっておらず、むしろより輝いているように見えた。
この豊かな自然がそうさせているのかもしれない、とかなんとか思いながら。
みずみずしいブルーベリーをほおばり、美味しいアイスを食べながら、とてものんびりとした時間を過ごすことが出来た。
時間にしてそう長くはないはずなのに、都会にいる時とは全然体感が違う、とてもゆっくりとした時間だった。

周りを見渡せばどこまでも続く青空と里山。
日陰なんか全然なくて日が照って、クラクラしそうになるけど、それでもなんだか心地よかった。

目の前に広がる里山を見ながら特に何を考えるでもなく、私は大きく大きく息を吸った。

「また来年も来てね、もっとブルーベリー大きくなってるから」
「うん、絶対また来るね。」

そんな1日。


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