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閑話休題:飼い猫の紹介(始まり編)
2019年、年号が令和になった5月、私は勤務先を休職して、大学院に通っていました。まだ大学院も始まったばかりで、けっこう暇と余裕を持て余していた時、知人から「猫飼わない?」と言われました。
知人が勤務する工場の片隅に、仔猫が捨てられていたとの事で、生後間もない為、飼育が難しいので、暇な僕なら出来るのでは?との事でした。
実家にいた時に猫は飼っていたので扱いには慣れていましたし、確かに暇を持て余していたこともあり、安請け合いで引き取ることになりました。
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捨てられていた時の仔猫
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受け取った時、「ナニコレ?ネズミみたいじゃないか!?」とその小ささに驚愕しました。確かに猫を飼った経験はありましたが、こんな小さなのは初めてでした。小さいながらも必死で「ニャー!!ニャー!!」と鳴きまくり、片目が開かない状態の仔猫を受け取り、「こりゃあ大変なことになったぞ」と、安請け合いした事を後悔してしまいました。
早速自宅近所の動物病院に行き、まずは診察してもらいました。ノミやダニはなく、片目を何とか開くようにしてもらいました。体重は約200g。動物病院でも、こんな小さな猫を見るのは珍しいと、職員さんたちが続々と見物に来ました。
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動物病院では、飼育の方法を教えてもらいました。まだ自分で水を飲んだり食べたりすることはできないので、哺乳瓶でミルクを飲ませること、同じく自分でうんちやおしっこが出来ないので、局部を刺激して排泄させること、低体温にならないように寝床は温めておくこと、などなど。
動物病院の隣のペットショップで必要なもの一式を購入し、自宅にもどりました。散々泣きまくって疲れたのか、急におとなしくなりました。早速ミルクを与えようとしましたが、中々口にしてくれません。果てさてどうしたものか、無理やりやっても却って嫌がって拒否反応をするかもしれない。そうしたらシリンジで無理やり口の中に入れるか、でも誤嚥を起こしてもまずいし・・・そんな状態が一時間近く経ちました。
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このままミルクを飲まないと、確実にこの仔猫は衰弱死する・・・
「飲んで!生きる為に飲んで!!」
言ったところでわからないはずだけど、とにかく必死で神に祈るように、仔猫の口元に哺乳瓶をあてました。
すると、ついに哺乳瓶を吸ってくれたのです!
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それから、仔猫は必死にミルクを飲み続けてくれました。あたかも、「生きたい!」と、200gの小さな身体からそんなオーラすら感じ取れました。
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とりあえず、衰弱する心配は無くなりました。ほっとしました。
その後、排泄を促す手伝いでうんちやおしっこを処理、時間ごとにミルクを与えの繰り返しで、数日間は大学院を休んでまでほぼ1日付きっ切りで仔猫の世話に明け暮れました。
そんな生活を2週間続け、体重も500gに増え、ようやく自分でうんちやおしっこができるようになりました。
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こうして、僕と仔猫との生活は始まっていくのでした。
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