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社会福祉士に一発で合格しなかった人の勉強方法。


社会福祉士資格を持っているわしですが、1回試験に落ちています。その時の勉強方法をご紹介。真似して試験に落ちてもカカメンは責任を負えませんよ!
もともと3つの記事だったのを1つにまとめたから長いです。ごめんなさい!

1回目の試験に落ちた時どんな勉強方法だったのか?

社会福祉士の資格を持っているわし。
第28回試験(平成28年1月=2015年)に受験して合格したのですが、その1年前にも受験して見事不合格となった経験を持っております。

受験のきっかけは、職場の同僚が社会福祉士の資格を取得したから悔しくて…という理由。ま、受験のきっかけなんてどうでも良いんです。
資格を取った後、何をするかが大切。

試験後、大手予備校サイトや資格サイトの解答予想で自己採点したところ、総得点は合格点を超えていましたがまさかの障害者支援分野で0点。
合格点を超えていても科目が0点あると不合格になりますので、これに引っかかって終了。ちーん。
確かに一番の苦手分野でしたが、ここに来て勉強量の足りなさと地頭の無さが災いしました。

けれども、いつまでもショックは引きずっていられません。来年受かるために反省と試行錯誤をしなくては。
というわけで、勉強方法を振り返ってみました。

効果があったと思わること

これはやって良かったんじゃね?って行動です。

就寝前に勉強した

巷じゃ「早く寝て朝起きて勉強すると効果的」という話も聞きますが、なるほどと思い早朝勉強を試してみたものの全く集中できなかった

生活リズムが狂ったせいだと思います。
そりゃ元々6時起床なのに4時半や5時に起きられるわけないわ。朝勉強なんて無理無理。

そこで家事や娘との入浴が終わり、妻と娘が寝床に入った22時以降に勉強するようにしてみたところ、これが功奏。
元々酒を飲んだり趣味をやったりして就寝は0時頃でしたが、それを勉強時間に充てたところドンピシャ。机に向かう時間を確保し、集中力もそれなりに保てました。

やはり生活リズムを崩してまで勉強時間を作るのは無駄なんだなあと思う。

お酒の量を減らした

これはデカい。

酒を飲んでしまうと一気にダルくなるわしは「よし、勉強しよう」と決めてから自宅でビールはじめ酒類を飲まなくなりました。

いや厳密に言うと「公休日前はビール1缶OK」「仕事や所属団体の飲み会では飲んでも良い」というプチ禁酒ルールを決めていたが、これがどうして侮れません。
お陰で夜の勉強が捗りました。
集中力を保ちたいならプチ禁酒。これ。

最低1日30分は机に向かうようにした

基本的に「30分は机に向かおう」と決めました。
1日30分の勉強を1週間続けたら210分ですが、1日に210分=3時間半勉強しろと言われても無理無理。
継続は力なり。

30分なら集中力は保てる。

テキストの浮気をしなかった

書店に行くと様々な『社会福祉士受験対策』的なテキストが氾濫しているが、わしはU-CANの通信講座を申し込み、そのテキストだけしか使いませんでした。

テキストによって書かれている内容や書き方が異なっているので、手当たり次第に異なるテキストに手を出していると収集がつかなくなります。
もっともU-CANの教材は必要なものは揃っていて充分だったので変える必要は全くなかったですけれども。

一社の教材に絞って勉強した方が圧倒的に効率的

何だかんだ言ってU-CANはオススメです。いや本当。

過去問を解くことに主眼を置いた

過去5年間の過去問を解きました。

「ちょっと何を言っているのか解らないです」状態でも解きました。
そして間違ったところを勉強するようにしたんです。

これはFacebookでつながっている先輩から聞いて実践しましたが、効果抜群でした。
すぐに自分の弱点箇所が分かり、効果的・集中的に勉強することが出来ます。

さらに問題の出題傾向が把握できる上に、時間を計りながら解けばペース配分も掴めます。本番の試験に向けてこれも大切。テキストばかりやっていれば飽きますし。

福岡のFさん、本当にありがとうございます。お陰様で試験の時は過去問を中心的にやる癖が身につきました。

ひたすら過去問。

「書く」ことを基本にした

記憶力が絶望的に乏しいわしは、テキストを読むだけでは頭に入らないことは明白。
そのため、覚えるためのトリガーが必要でした。

わしの場合、それが「書く」という行動。
テキストを読んで気になった箇所・覚えたい箇所をガーーーッとノートに書く。
罫線やマスなど気にしない。
メモ程度でも良いので、とにかく書く。

そうすると頭に残る確率が上がっているのが実感出来た。
書く行為そのものが脳に刺激を与えて記憶の引き金になります。

テキストをぶった切って持ち歩いた

とは言えテキストを読むことは欠かせません。
時間がある時には少しでも開いて読む必要があります。

ところがU-CANの通信講座のテキストはもちろんのこと、市販している社会福祉士対策講座だの過去問だのというテキストのなんと分厚いこと。

厚い、重い

U-CANのテキストは厚さ1cm以上あります。
当然重くて、こいつ1冊がカバンに入っているだけで嫌になるほど。
というわけで、表紙・背表紙を剥いで、市販の刃が厚いカッターで一科目ごとにザクザク切りました。


こんな感じに

補強と見栄えを考慮して、背はマスキングテープを貼って体裁を整えて完成。
2~4mmくらいの厚さになった。軽くて携帯性もアップ。科目毎に分けることで、「苦手教科だけを持ち運ぶ」ことが出来るようになった。便利。

この当時はスキャナなんて持っていませんでしたが、環境が整っていればスキャンして必要なページだけ持ち歩いても良いと思います。

要はどんな形でも良いのでスキマ時間勉強ができるアイテムを用意することが重要です。

社会福祉士関連のブログを読む

息抜きを兼ねて、社会福祉士関連のブログに目を通すのも効果的だと思います。
好きでちょいちょい見ていたのは、『ペーパー社会福祉士のうたかた日記』(ricorico1214さん)。

特に『国家試験対策_本試験直前に+10点upする方法』は大いに参考になって、すぐ一問一答をやり始めたもんです。

やはり先人の教えは参考にすべし。
でも見過ぎないように。

効果不明またはビミョーなコト

次は「取り組んだものの効果の程は全くわからないもの」を中心に列挙したいといます。取り敢えずやってみたけれど効果不明またはやって良かったのか?と疑問に思ったことです。人によっては効果的かも知れませんが…。

30分勉強→5分休憩を繰り返した

主に学習初期、30分勉強して5分休む…を1セットにして勉強していました。集中力が続かなかったもんで…。
律儀にスマホでタイマーまでかけて、30分経ったら途中でも休憩するようにしました。

実際30分の集中力は維持出来ましたが、集中力が続くようになってからは勉強途中にアラームが鳴るのにいらっとしてしまったため止めました。

勉強の習慣を忘れていた初期には効果があったかも知れないが、ほどなく不要となりました。

ストップウォッチで時間を計りながら勉強した

上記を経て、今度は集中力が続く限り勉強して、その時間をストップウォッチで計測するようにしてみました。

そうすると、確かにアラームで勉強が中断することは無くなりましたが、今度は時間をやたら気にするようになってしまい本末転倒。
「いま何分勉強したかな///」と考えながらスマホをちょいちょい確認するようになっていました。
集中力が途切れている証拠。アホである。

結局タイマー式とストップウォッチ式、どっちが向いているのか判らず終いでした。

カレンダーに勉強時間を記入した

そもそも何故時間を計るようになったかと言うと、カレンダーに勉強時間を記入するためでした。
何日に何分勉強した、というのが視覚的かつ直感的に解ればモチベーションアップにつながると考えたんです。貯金みたいなもんですね。

これは初期には効果がありました。
わしのように勉強が大嫌いな人間にとって「どれほど勉強したのか」というのがパッと解れば「何だ、結構やれんじゃん」と自信につながり、さらに「○日連続で勉強しているから今日もやらなきゃ…」と自己を奮起させる要素にもなり得ました。

が、学習後期になると時間を計ってもカレンダーに書かなくなりました。何故だろう。きっと要らなくなったんだろうな。

勉強の前に関係ない本を読んだ

勉強に取り組む前に机に向かい全く関係のない本を読みました。

根っから勉強嫌いなわしは(しつこいな)、まず勉強を始める前に好きな本を読むようにしてみました。
その方が脳が動き、スムーズに勉強が開始できると思ったから。

これにより確かに脳は動いたし、改めて本を読むことで新たな世界が広がったり知識が増えたと思います。

社会福祉以外の知識が。

ぶっちゃけ後半は「本を読むくらいなら勉強するわい」となっていましたが…。
時間が足りなくなったんですね。

本を読むという習慣づけが出来たのは良いかも知れませんが、社会福祉士試験の勉強方法としては…疑問符が付きます。

反射式ストーブにヤカン乗せていた

いや解説させてください。

わしが住む本州最北端の県は寒いです。
特に11月を過ぎるとストーブ無しでは夜間の勉強は無理。
室内温度が5度以下でストーブ使うなというのは我慢大会を過ぎて拷問に等しいです。

わしも6畳の書斎に小型反射式ストーブを置き、その上にヤカンを置いて加湿に努めました。
インフルエンザも流行の時期ですし、湿度は大切だと思って。お湯があればすぐにお茶飲めるし。

これが非常に暑かった。
気づいたら頭がボーッとしている時もあった。
反射式ストーブの威力恐るべし。

いくら芯を小さくしても(=温度を下げようとしても)相変わらず暑い。
芯を下げすぎると火は消えどんどん室温が下がる。温度コントロールが非常にし難かった。熱効率は良かったのだろうけど…。

それとヤカンで沸いた湯を使って主に紅茶を飲みながら勉強をしていたんだけれどこれも良かったのでしょうか?わかんない。

効果が無かったであろうこと

最後に、効果がなかったであろうこと。
いや、明らかに悪影響のものもあります。
ムダだったこと、改善の余地があること、害悪でしかなかったことを、備忘録兼反省の意味で紹介します。

勉強しない日・月があった

全く勉強しない日がありました。
テキストすら読みません。問題外。

勉強時間を記録したカレンダーを見返したところ、11月の勉強時間はゼロでした。

確かに当時の11月はとんでもなく忙しかった…。
精神的にもかなり追い込まれていました。
家に帰るのが0時過ぎということも。

しかし…この月1日も机に向かわなかったというのはいくら何でも酷い。
11月と言えば1月の試験に向けて最も勉強に力を入れるべき月です。
意志の弱さ、仕事の効率の悪さが最大の理由ですね。

空き時間で勉強が少なかった

「勉強は自宅でするもの」という固定観念からなかなか抜け出せなかった。

例えば昼休み、テキストや暗記カードの1つでも目を通せば良いものの、教材を職場に持って行くだけで開くことは少なかったです。
ただカバンを重くしていただけで。筋トレじゃあるまいし。

何の為にテキストをぶった切ったんだ。
いや自宅のリビングとかでは読んだりしていましたが…。

テキストを最初から勉強して行った

これ、今思い返すと最も効率の悪い勉強方法だったなあ。

教材が届いてから、バカ丁寧にテキスト1の最初から順を追って読んでいました。

  1. テキストを順に読む

  2. 読んだら重要だと思う箇所にマーカー

  3. マーカー部分を中心に、セクション毎にノートをとる

  4. 次のセクションへ…

という流れをベースにしていたんです。

既に覚えている箇所でも「確認のためだ」と丁寧に読み返していました。

そんな時間要らんです。

あくまで「合格」を考えるのであれば、その為の勉強方法を取るべきです。
その後、前述のように

  1. まず過去問を解く

  2. 解らない部分のテキストを読む

  3. ノートを取る

という流れで勉強するようになってから効率が一気に上がりました。

従来の形で勉強を進めていたら、おそらく1年経ってもテキストの半分も終わらなかっでしょう。考えるだに恐ろしい。

ノートを丁寧にとっていた

自分の取ったノートを誰かに見せるか?
いや見せないですよね。せいぜい自分が読み返すだけです。

であれば自分が読める文字で書いていれば良いですよね。
見た目を気にする必要もないんじゃないですか?

自分でノートを読み返して思いましたが、ノート後半になればなるほど綺麗に体裁を整えて書いていました。
ご丁寧に、罫線やマスに沿って文字を並べたり、色分けして文字を書いたりしています。

女子高生か。

わしは書くという動作そのものをトリガーにして、その時目にしているものを覚えようとしています。
そのため、ノートを見返すことはほぼありません。
見返すけれども頻度はそれほどでもない。

ひたすら書く。
書くことで記憶する。
体裁や見た目など必要ありません。
使うのは鉛筆と赤ボールペン(読み返した時に下線を引くため)だけで充分!

これを徹底すべきだったと思います。
「覚える」のが目的であって「綺麗なノートを作る」のは目的ではありません。

蛇足ですが、このようなノートの取り方をするとノートを異常に使います
ケアマネに合格した時はキャンパスノート7~8冊潰しました。
社会福祉士試験合格を目指していた今回は5冊。

いかに「ノートを作るのに時間をかけていた」かが解ります。
無駄の一言。

手元にタブレット・スマホを置いていた

「資料を読むから」「調べ物をするため」という理由で、勉強机の近くにiPadやiPhoneを置いていました。

確かに社会保障審議会等の資料は厚生労働省からダウンロードしてPDFでiPadに入っていました。
計算機機能や辞書機能もあって便利です。
ネットに繋いで調べ物も出来ます。

しかしタブレットやスマートフォンなどというものは、エンターテイメント要素が強すぎます!

しかも気軽に手に取れるという携帯性・フットワークの良さ。
その機能性は驚嘆に値しますが、集中しようとしている時に視界に入ると絶対違うことをやってしまう。無駄なことをやってしまう。

※実体験です
※参考:エアチャーム

スマホ、タブレット、駄目、ゼッタイ。

まぐれやカンで正解した過去問・模試を放置していた

一番良くないこと。

過去問や模試を解いていると、全く解らない問題が数多く存在します。
問われている内容すら意味不明、頭の中がサンドイッチマン冨澤よろしく「ちょっと何言っているか解らないです」状態。

この「何を聞かれているかわからない」状態というのは危険です。
記憶に無い=勉強していない箇所と言えるからです。

そんな問題は当然カンで解きますが、最後に答え合わせをした時に正解していたらもう万々歳。その部分の勉強はスルーしていた。

「正解したかどうか」ではなく「問題の意味を理解していたかどうか」がカギだったのに、正解していただけで良しとしていたのです。これは危ない。

結果「何だか良く解らないけれど点数が取れちゃう科目」が出来てしまう。
わしの場合、それが障害者支援分野でした。

案の定、本試験で0点。

過去問・模試で得点率が低かったのですが、常に点数が取れていた事を良しとして「よく解らないけれど0点は取ったこと無いし大丈夫だね」とナメていました。

情けなくて涙も出ない。

ドラクエ5やってた

アホか!

いくらスマホでドラクエ5が出来るようになったからって、飛びつかなくても良かったのに。

メタルスライムが仲間になって悦に入るなど問題外です。楽しかったけれど。
どうやってエスタークを15ターン以内に倒せるか試行錯誤していました。

ざっと思いつくのはこんなところ。きっと上記以外にも悪かった事は沢山あると思いますが。

翌年にようやく合格

さて、科目0点があり不合格(点数は合格点を超えていたのに…)になったわし。

翌年再受験して手応えはあまりなかったものの自己採点では取りこぼしなし。
しかしあくまで「自己採点」。マークミスが無かったか、解答割れのところはどうだったか…やきもきしながら合格発表の日を待っておりました。

マークシート形式で合格発表が1ヶ月半後って。待ちくたびれましたよ。

合格発表の午後2時、即座に社会福祉新興・試験センターのホームページへアクセス。
手元に受験票を用意し、ドキドキしながら確認…。

…。

……あった…。

何見間違いではないか確認しました。英字・数字を1文字ずつ確かめました。挙げ句の果てに「本当に第28回の試験だよな…」と、昨年の受験票と間違ってはいないか、昨年の合格発表を見ているんじゃないか、と何度も確認しました。

これはもう…本当に嬉しい。
昨年、涙を飲んでいるだけに格別の喜びがありました。

そして数日後、大きな封筒がセンターから送られてきました。
中を確認すると…。


念願の合格通知が!!
ようやく安堵しました。ふう。

不合格の時はハガキだけだったんですけれどね。合格者には封筒なんですね。


最後に

いかがだったでしょうか?
呆れませんでしたか?
参考になったものはないと思いますが…。

もちろん、これはKAKAMENが実践していた事ですので、万人受けするものではありません。個人の体験であります。

でも他人の体験記って面白いですよね。わしもたまに見ていました。

少しでも息抜きになったのなら良かったです。


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