学校に行きたくないけど行きたいって。

その日その日はゆっくり過ぎているのに、
後ろを振り向くとあっという間に時は過ぎているもので。

ミコ、無事に中学校卒業して、
そして高校生になった。

とても不登校経験者や自閉症スペクトラムの生徒に優しい、とのことで決めた通学のある通信制高校に決めたはず…

なのに、入学して半月で通えなくなった。

ミコなりに入学まではキラキラした高校生活…楽しい友達との日々を期待していたはずなのに。

何かきっかけがあったのか、
無かったのか分からない。

ただGWが終わりに近づくとともに、顔色が悪くなってきて、GW明けの登校日の前日、お風呂上がりにパニックになった。

とにかく何もかもが無理。
学校行くの無理。
行かないのも無理。
無理無理無理。

2時間近く泣き叫びながら、
私の上着の袖をギュッと引っ張る泣くミコ。

ああ、また中学校の時に戻ってしまってる。

私の胃がキュっと痛くなる。

入学してからしばらくの間、一言も行きたくないとかつらいとかって、言わなかったのに。

嫌だって思っちゃいけない。
弱音吐いちゃダメ。
せっかく高いお金出して入れてもらったし。
制服とか定期券とか、用意してもらったしって。
思ったんだろうな。

でも、思ったことをうまく言葉にして吐き出せないミコ。
ただ本当に大きな声で泣き叫び続ける。
この世の終わりみたいな顔して。

2時間近く泣き叫んだあと、
なんとか心を落ち着かせる頓服薬を飲んで、
少し落ち着いてから、こう言った。

休んでしまったら、中学校の時みたいに二度と学校に行けなくなる。
高校に行けなくなったら、大学にも行けなくて、社会にも出られない。
生きていけない。
学校に行きたくないけど行きたい。
普通の高校に普通に行きたいのに。

そうか。
吐き出せてよかった。

そう思うしかなかった。

さてさて、これからどうするかな。