可及的速やかに | #14 数え方

可及的速やかに　
消すほどでもない

消せない　
記憶のカケラ

ふと浮かんだあれこれをつぶやく
「詩」のようなもの

『数え方』

本
丁
ころ
柵
切

解体していくと
同じものでも
数え方が変わっていく

マグロ　1本
マグロ　1丁
マグロ　4ころ
マグロ　3柵　（マグロの赤身）
マグロ　8切　（マグロの刺し身）

体・人
基・架
柱
口
基

人間も変わっていく
何人とか何名で数えるのは
生きているときだけ

死体　1体
お棺　1基
位牌　1柱
骨壺　1口
お墓　1基

その姿かたちによちって
変わる数え方

数え方は変わっても
生きているときも
死んでしまったあとも
「ひとり」がいい

「ひとり」として見てほしい

葉っぱは2枚
だけど
2人寄り添っているかの様