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早く知りたかった 世の中のルール

私は馬鹿で、思い込みが強く、視野が狭いから、知らないことがいっぱいある。世の中は不親切で、大人になった今でも「なんでもっとしっかり教えてくれないのだろう」と思うことばかりだ。

人の消しゴムを拾うということ

私は小学生高学年になってようやく、他人が机から落としてしまった消しゴムを拾ってあげることを覚えた。それまで、机から消しゴムが落ちても、スプーンが落ちても、「自分のことだから自分でやればいい」と思っていたし、実際そうしていた。

それを私に指摘したのは、当時の担任の先生だった。私ちゃんはそういうことをしない、と指摘してきたのだ。

この先生はわりと難ありで、授業中に生徒を立たせて「この子たちは問題児です」とわざわざ発表したり、椅子をきちんと整えて帰らないと次の日までに撤去するような人だったので、そういう難あり先生に指摘されたのもまたショックだった。

それまで、別に人にきつく当たったりしてきた訳ではなかった。それでも、人に親切にする第一歩を「消しゴムを拾うこと」で学んだ気がする。

試験勉強をがんばること

中学生になると、「先輩の上下関係に気をつけなさい」と親からつよく指導された。小学校からの友達とは相変わらず仲がよかったし、よく我が家でゲームをしたりしていた。

でも、テスト勉強期間になると、みんなの態度が変わっていった。小学生時代とは明らかに違う「テスト期間」なるものが存在し、友達は遊んでくれずに帰ってしまう。そのギャップに疑問を持たざるを得なかった。

わたしもその子たちと同じように、とりあえずテスト勉強を頑張ってみた。でも結果はあまりうまくいかない。小学生時代から授業に集中したくても、別のことを考えだしたり、空想にふけってしまったり、生理痛がひどかったりしたので、学力がぜんぜん身についていなかったのだ。

あのころ、友達たちは学校の先生や親からどう「テスト期間」について学んだのだろうか。兄弟から学んだのだろうか(私は一人っ子だ)。その心構えを、もっと早く知っておきたかった。

進学受験の方法と裏のやりとり

同様に高校受験のルールもよくわからなかった。上記のような感じなので、成績が悪かったのもあって、諦めていた節もある。

それだけでなく、「○○高校へは何人まで決まっている」「あなたは頭いいので専門学校ではなく○○高校にしませんか」など、担任による他校間の数合わせやコントロールなどがありありと見えてきて、なんだかうんざりしてしまったというのもある。

希望していて学力にも問題ないのに、なぜ希望したところの受験が叶わないのか。今思うと本当に理不尽だしわけがわからない。

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以上、上記はほんの一部だが、私が人生でもっと早く知っておきたかったことの話だ。

確定申告とか、税金の払い方とか、そういう知識を得ることができても、基礎中の基礎もわからない恥ずかしい人間がいることをおわかりいただけたと思う。

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