今日の呼吸_20210927

平日の空いている時間はとある文献を調査する仕事をしている。朝9時から17時。事前に申告すれば中抜けもOKという、文章仕事を複数抱えている私にとってありがたい仕事だ。パソコンの電源を入れたらティファールでお湯を沸かし、カートリッジタイプのドリップコーヒーを淹れて、キーボードの上でトーストをかじりながら作業する。これがここ数か月のルーティーンとなっている。

私には書かなければならない文章が山ほどある。平日に映画を観たかったりする。けれど、体が開いている以上その仕事でスケジュールを埋める。本当は平日ずっと書きたい。けれど経済的な地獄を過去に経験した私には週1の平日休みを作る余裕はない。

この仕事を入れることは10代20代の頃のように無鉄砲に動けなくなった自分の身を守るためであり、目先の生活のためでもある

しかし大きな悩みがある。それは椅子に座っていられなくなってきた事だ。いつから、と聞かれたらだいぶ前からかもしれない。元々、ひとりで家で書くときはじっとしていられなくなて、すぐ寝転んだりスマホを触ったりしてしまうので、カフェ代がもったいないと思いつつも外で仕事をするようにしていた。

今は気軽にカフェに行けない事もあるが、それよりむしろ体の問題でじっとしていられないなってきたのだ。体が重くて、ベッドで横になって休憩をしても全く疲れが抜けない。それは以前の自分よりも明らかに重症化していて、ストレッチポールで体を伸ばそうが近所の指圧で30分揉んでもらおうが、何をしたところでその重さが変わらないのだ。マルチミネラルや鉄のサプリメント、最近養命酒まで手を出したが、まだ飲み始めて2日なので効果のほどはまだわからない。

今日は特にひどかった。件の仕事の担当者に連絡を入れ、早引きさせてもらう。少し横になって、行くべき病院に行こう。スマホで「自律神経失調症」「起立性調節障害 大人」など、なんとなく思い当たる言葉で検索をかける。しかし、どうもピンとこない。内科ではなく心療内科の領域か。でもこの「体がぐらぐらする。座っていられない。」という悩み以外に本気で悩んでいる事がこれといってないのだ。

結局夜19時まで横になり、もう訳がわからなくなって夜出る便で地方へ旅に行く事も考える。気分転換になるかもしれない。けれど行きたくないのだ。なぜなら書く仕事が山積みになっているから・・・

ただただ自己嫌悪で寝ているその時。台湾人の友人から相談事のLINEが入った。またこの子は、周りのズルい人たちの餌食になっている。面倒ごとをさんざん押し付けて、いざ彼女の立場が悪くなったら知らんぷりする卑怯者。そんな人間たちの顔色を、こんな状況になっても気にしている。

腹が立った。くだらない人間たちの呪縛が解けない彼女にも、悔しさで腹が立った。長文のラリーだったので、スマホで打つのがだるくなり、椅子に座ってキーボードで私の気持ちを乱打した。

伝わったかわからない。伝わらないかもしれない。真正面は真正面でも顔が近すぎる向き合い方だったなと反省した。けれど気付いた。「あ、自分バキバキで椅子に座っている。」

私は報酬系がぶっ壊れているんだと思う。大きな仕事より、夢や名誉より、感情が原動力になるのだろう。プロじゃないなー。まあでも、感情のプロならいけるかも、なんて思った。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?