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40~60代の女性に多い、手指の「こわばり」の原因について

40~60代の女性に多い「手指のこわばり」は、 病院の検査で原因がわかる場合と、原因がよくわからない場合があります。

(病院の検査で原因がわかる場合)
①朝に手のこわばりがある場合は、関節リウマチの可能性があります。関節リウマチは診断基準があります、手のこわばりだけでは、リウマチとは限りません。
②変形性関節症の場合も、朝のこわばりがあります。
③膠原病(強皮症、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎など)も手がこわばります。
④妊娠などがきっかけで、ホルモンバランスが乱れたときに、手がむくみ、そのために手がこわばることもあります。

(病院でも原因がわからない場合)
原因が見つからないのに手がこわばることがあります。
朝だけこわばる場合と、 常に手を動かしていないと手がこわばる場合があります。
この場合は朝に限らず、昼間でも手を動かさないでいると、動かそうとしてもこわばっていて、手が動きません。しばらく動かしていると、だんだん動いてきます。

病院の検査などで原因がわからない場合は、「次のような事」が考えられます。

①首のゆがみ
首では上部頚椎(頸椎の1番・2番)が関係していることが多いです。神経の働きがわるくなり筋肉の緊張・弛緩がうまくいかないために起こります。手に行く神経と血管が頸からでていますので、頸が悪いと手のこわばりがでやすくなります。

②手の関節、筋・腱の問題
女性ホルモンの乱れにより、コラーゲンに影響を与え、コラーゲンの弾性、柔軟性などの機能低下、腱の肥大化や腱鞘が厚くなることがあります。また滑液の減少もあります。
そうすると筋肉が硬くこわばり、動きにくくなります。
特に出産前後のように女性ホルモンの変化が大きいときや更年期に精神的なストレスを受けたときは注意が必要です。 手以外でも肘、膝や足などの関節が痛い場合もあります。
また、右半身、左半身など片側だけ痛みが出る場合もあります。 ただしリウマチの検査では陰性です。 長掌筋という筋肉の機能低下が関係している場合があります。黄色人種では3~6%この筋肉が欠けています。

③ストレス
ストレスがきっかけで手がこわばってくることがあります。 これも、女性ホルモンが関係してきますので、妊娠出産や更年期にストレスがありますと、手のこわばりがでやすくなります。 ストレスを解消することが大切です。
ストレスのため不眠症・胃腸の障害などを同時にいくつかの問題を抱えている場合もあります。 女性であれば冷え症・肩こりなど。 またストレスのため姿勢が悪く猫背になっています。

④その他
夜寝ている間に手や腕が体の下になり圧迫され、手の血流が悪くなり、手の神経へ行く血流も滞り、手の伸筋が一時的に麻痺したため、手を広げることが不能になることがあります。
これは一時的なものなので30秒~数分で回復します。(正座の後に足に力が入らないのと同じメカニズムです。 ただこれが毎日続くと次第に、こわばる時間が長くなってしまいます。

病院での検査で異常がない場合は、 「鍼灸やカイロプラクティック、整体」で改善することあります。
これは、骨の歪みや筋肉のバランスを矯正すると神経の働きが改善し、血流がよくなり、こわばっていた筋肉も柔軟性が高まることにより、手のこわばりが次第に改善していくからです。

病院などで改善しない場合は、鍼灸、カイロプラクティックや整体も検討されてはいかがでしょうか〜

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