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学校でUiPathを学ぶ

このnoteはUiPath アドベントカレンダー2021の 23日目の記事です。

 こんにちは。UiPathの梶尾と申します。
 普段はBtoBでUiPath Platformを活用した事業開発などをご提案しております。また、アンバサダー活動として、大学や公的機関においてRPA普及に向けた企画等を運営したり、外部のハッカソンの審査員をしたりしています。

 今回はそんなアンバサダー活動のご紹介と、学校でRPAを学ぶことの意味について書いてみたいと思います。ちょっと導入部が長いかもしれません。
最後に言いたいことを書いていますので、お時間のない方はショートカットして頂ければと思います(笑)

慶應義塾大学AIC x UiPath

 慶應義塾大学にはAI・高度プログラミングコンソーシアムという組織があり、学生は人工知能や機械学習、高度プログラミングに興味のある塾生が文理問わず集まり、自主的に勉強できる学びの場があります。

 そこにUiPathも参加させて頂き、ハンズオン企画として学生のみなさまとボランティア参加の社員が一体となって「UiPathを用いた自動化開発」にチャレンジしました。企画しておきながら驚いたのは、週1回の講習&宿題のみでしたが最終発表では学生がAI とRPAを組み合わせた事例を短期で実装して発表して頂いたことですね。驚いちゃだめなんですけど驚きでした。詳細をLINKしてみますが、自分の研究活動だったり趣味やサークル、SNSなど様々な自動化開発がありました。良いプロジェクトは良いアウトプットが生まれますが、本当に熱意のある学生に集まって頂いたなと思います。

コロナ禍で試行錯誤しながら進めた活動の様子

春活動報告 vol1vol2
秋活動報告


放送大学 x UiPath

 放送大学では、「人生100年時代」というテーマで新たな学びなおしの機会を社会人のみなさまに向けて提供しています。その中でRPAを活用した新しい働き方をご紹介させて頂きました。
 リカレント教育という言葉を近年耳にするようになりましたが、学び直しという観点でノーコード・ローコード性の強いRPAに着目頂き、ロボットと共存した未来の働き方やRPAxAIの可能性についてお話させて頂いております。

父親にも理解してもらえるレベルで話そうとした放送大学の様子

教育機関 x UiPath

2年前のイベントを機に教育機関の方ともディスカッションさせて頂いております。最近、心に残っているエピソードとしては、「小学校等で利用されているScratchはプログラミング学習にはよく向いてるかもしれないが、猫を動かすことについてどういう意味を提供できるか教える側の力量が問われる」、「UiPathはScratchにも似つつ、実際のPC操作作業を自動化できることから身近な例でプログラミングの意義を話すことができそう」という話でした。
”UiPathもScratchの様に遊びながら学んでもらう”、そんな時代がもう来ているのかもしれません。個人的な願望も交じっていますがそう思っています。

これをやった後はStudioXでしょ!という、Scratchの画面。

そういえば自分はどういうところに苦労したかな…

 実はこれまでの記事の流れは2021年から少しずつ昔に遡った記事でした。

 もっと遡りUiPath参画以前は、新卒で入社した外資ITコンサルティングファームに所属していましたが、思い返せばなかなか社会で働くのは大変だと当時から思っていました。
 もちろんダイバーシティが進んでいてプロ意識の高い企業だったため、社員の成長に関して様々なサポートがあったと思いますが、マネジャーになった際にはようやく一人前(いちにんまえ)の”い”の字あたりかな、、、と安堵しました。
 仕事の中で一番向き合ったツールはMS OfficeのExcelとPowerPointとWordで関数もゼロから覚えましたが、2003あたりの機能はほぼ限界まで使ったのではないかと思います。PowerPointは”渾身の一枚”を作るのために細かい機能を把握することが必須、Wordもインダストリで必須で段組みや構成機能は仕事の中で苦労しながら覚えたなと思い返します。

海外大学 x UiPath

 海外大学ではRPA教育が盛んです。UiPathは大学などで学習するための教材やプログラムであるAcademicAlianceを提供していますが、これが海外で特に北米で非常に盛んです。

海外大学でRPAを学生に教える理由

 このプログラムの日本での展開を考えたものの、なかなかスムーズにはいかず、、、その際に自分でもうまく言語化できなかったのは、”なぜビジネスツールがこんなに大学の教材になったのだろう”という点でした。
 大学側の視点を勝手に想像した際に、例えば、理工学部のプログラミング学習から見ると、ローコードツールというのは”玩具”の様に見えるかもしれません。
 そういったアカデミックな視点を払拭する実例と回答が最近の記事にあり、ようやく私も確信を得てきました。(前編後編

海外大学でRPAを教える理由(抜粋)

 なるほどなるほど、ようやく理解できてきました。特に、一番のハイライトとしては「卒業生の成功を左右する」というところ。
 
 私の原体験とも重なりますね。MS Officeを入社前に使いこなせたら私の20代はもっと楽だったかもしれませんね(笑)でもそうなんだと思います。

 社会人になった際に、社会で役立つツールを習熟していることがアドバンテージになるというのは大いにあるんだろうなと思います。このあたりが北米大学でRPAを教える理由ですね。私自身にも”大学はアカデミックなものを教えるところ”という誤解があった気がしますが、なるほど、学生の成功に貢献するためにビジネスツールを教える、というのはとても産学連携に相応しい考え方だと思いました。

最後に

 私は引き続きアンバサダー活動を試みていきたいと思います。
特に学び直し(リカレント教育)を始めた社会人の方や、現役学生の方にUiPathなどのデジタルツールを活用した高い生産性をもって社会人としての成功体験をつかんで頂ければと思いますし、それらが積み重なり日本が元気になると確信しています。
 UiPathはUiPath Academyという自己学習型のサイトもあることに加え、ForumUiPath Friendsというともに学ぶ仲間もいらっしゃいます。そういた資産やネットワークを是非ご活用頂ければと思います。
 皆様の成功を御祈りしております。

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