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日本初!のヴィーガンコンビニ&ファミレス「オープニング」リポート(その2)

日本初!のヴィーガンコンビニ&ファミレス「オープニング」リポート(その1)はこちら。※一度noteに記事をアップした後、改めて取材して書き直しました。

「ヴィーガン商品を買える場所を増やしたい」

 オープニングレセプションの会場となった2階フロアの飲食スペースは、広くはありませんが、リラックスできるナチュラルなインテリアです。当日は、ここに入り切らないほど大勢の参加者が詰めかけました。

IMG_2809のコピー

 VEGAN STOREを運営するglobal meets合同会社代表の鈴木翔子さん。介護業界で長年病理食などの仕事をされてきた経験から食の大切さを痛感し、またご自身が橋本病を患われて様々な食生活を試す中でヴィーガン食の良さを知ったそうです。この日のスピーチでは、「日本のスーパー等でヴィーガンの商品がなかなか一般的にならない状況を変えたい」「チェーン展開などの可能性も考えていきたい」というお話がありました。

 ベジタリアン・ヴィーガンの活動をする方から聞いた話では、オリンピックを前にヴィーガンのインバウンド需要に応えなければという話が出ても、今の日本では「ヴィーガンって言われても、本当にお客さんがいるのか」「どう売っていいかわからない」という売り手側の困惑に似た反応が少なくないそうです。このVEGAN STOREが良いサンプルになるといいですね。

 VEGAN STOREでは単に動物性不使用というだけではなく、2階のファミレスメニューでは、「どんな菜食主義の方にも全てのメニューからどれでも選べる様に色々な垣根を取払う」(鈴木さん)として、台湾などに多い五葷(ネギやニラ、ニンニクなど臭いが強い野菜)抜きやグルテンフリー対応を行っています。また、店内で販売されている福島・会津のちまき(豆ちまき、芋ちまき、黒米ちまき)など、ヴィーガンとは謳っていないけれど動物性材料を使っていない日本のローカルフードも発掘していきたいとのことです。

当日のお料理

 提供されたお料理は、すべてヴィーガン&調味料も含めてグルテンフリー。材料に使われていた野菜はさすがのおいしさでした。

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野菜スティックとフムス(ひよこ豆のディップ)。

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黒米&玄米のおむすびとハヤトウリのゆかり漬け。

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無臭処理をしたココナッツオイルで揚げたソイミートの唐揚げ。VEGAN STORE の揚げ物はすべてこのココナッツオイルを使用しています。このオイルで揚げると揚げ物特有の胃もたれや胸焼けがないそうです。

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野菜のマリネ。

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ポテトサラダときのこのソース。

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赤茎ほうれん草とかぼちゃのキッシュ。

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トマトソースのパスタ。

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 野菜のストレートなおいしさが味わえる鍋料理。特に、里芋のほっこりと濃厚な味に感動しました。

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 スパイス使いが絶妙なケーキ。これは、ヴィーガンやベジタリアンでない人も素直に「おいしい!」と思えるお味です。

今後の展開に期待

 お料理が一段落する頃、1階のコンビニでは商品を持ってレジに並ぶ人の長い列ができていました。まだ十分でない品揃えでも、「買いたい!」と思わせる商品がそれだけあったということでしょう。ネットで買えるヴィーガン商品も増えてきたとは言え、やはり送料がかなりかかりますし、自分で商品を手に取って選べる店舗の存在は有り難いです。

 ちなみに私が買ったのは、昆布漁師JUNYA OKAYAMAの千切りビストロ昆布という商品。乾燥わかめ感覚でお味噌汁に入れたり、鍋の出汁に使ったり、サラダやパスタなどにも使える優れものです。この昆布は、レセプションで知り合ったOMGのMio Takaseさんから教えてもらいました。(気候変動で減少している昆布の危機についてラップで歌ったOMGの動画もぜひ!)

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 このVEGAN STOREはヴィーガン、ベジタリアンはもちろんですが、そうでない人たちにも「ヴィーガンの商品って、どんなもの?」という好奇心を満たす場になればいいと思います。今後の展開に期待しています!

VEGAN STORE

東京都台東区西浅草2−25−9

営業時間 6時〜23時(レストランは22時30分ラストオーダー)

月曜定休(祝日の場合は営業、翌平日が休業)


 

 









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