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【公認会計士】修了考査の思い出

私は修了考査の合格発表直後に結婚しました。本稿では、その辺のエピソードを交えてつらつらと書いていきます。

なお、2022年1月号のTOKYO CPA NEWS にもコラムを掲載しているので会員の方はこちらも是非お読みください。

はじめに

簡単に時系列にまとめます。

2007年11月 公認会計士試験合格(税務署在籍中)
2008年1月   大手監査法人に転職
2008年12月 修了考査受験
2009年3月  修了考査合格
2009年6月  公認会計士登録

実務補習所

実務補習所については、通常3年間掛けて単位を取得していきますが、公認会計士試験合格時点で既に税務調査の経験が2年以上あったので、短縮特例を使って1年間で270単位を取得しました。

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ちなみに考査(ミニテスト)と課題研究(レポート)は点数がそのまま単位数になります。考査は10回、各回60点で合格、60点〜69点なら6単位付与、70点〜79点なら7単位付与といった具合です。100単位がMAXなので、87単位はまずまずといったところでしょうか。レポートは60単位がMAXで、42単位はいまいちですね。こちらも6割の36単位で合格です。

監査法人1年目の慣れない下っ端ワークをこなしつつ、夜は補習所通い、それもJ2・J3に混じって講義を受けることになるので、なかなか大変でした。

晴れて受験資格を満たすと

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こちらが受験票。当時としては真新しい明治大学のリバティタワーで受験しました。

試験勉強

通常であれば、監査法人3年目で仕事にも慣れて、1年間じっくりと試験勉強をして本番に臨むのでしょう。

前述のとおり、短縮特例を使ったおかげで、試験勉強をしている余裕もなく、TACの通信教材が未開封のまま12月を迎えました。

大手の監査法人だと、試験前の2週間は特別休暇がもらえて、試験勉強に専念できます。そんなこんで、私はこの2週間しか勉強しませんでした。

TACの講座には、ストリーミングのビデオ講義も付いていましたが、悠長に聞いている余裕もなく、テキスト・問題集を1回転するのがやっとでした。というか、初日の試験までに1回転しきれませんでした(笑)

試験本番

試験の概要については、2021年版ですが、こちらをご覧ください。

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会計、監査、税務はそれぞれ3時間、経営2時間、倫理1時間、2日間かけて行われます。

○会計
2008年は四半期レビュー制度の初年度ということもあり、四半期決算の会計処理の問題が多かったです。

○監査
よく覚えていません…

初日の手応えとしては、7割くらいでしょうか。半分取れれば合格できるといわれているので、まあまあですね。お、いけるじゃんって感じで、二日目へのモチベーションが上がりまくりました。

当時、今の妻と既に同棲しており、景気付けに初日の夕飯は自宅で2人ですき焼きを食べました。

さて、二日目の税務については、組織再編税制とか連結納税の辺り、1回転しきれていなかったので、夕飯後に12時間掛けて仕上げました。もちろん徹夜です。一睡もしない完徹でした(笑) 

○2日目
内容はよく覚えていません…

手応えとしては、こちらも7割はあったと思います。

感想としては、総じて時間が足りなかったという印象です。とにかくボリュームが多くて、問題文を読んだ瞬間から答案に書き殴っていかないと完走が難しかったです。こんなのが3時間×4もあるので、思ったよりハードな試験です。

監査法人の同僚を見ていると、要領の悪そうな人ほど不合格になっている傾向にありました。当時の合格率は7割弱、今は5割弱のようですね。暗記一辺倒で会計士試験を乗り切ってきた人には結構キツい試験かもしれません。

試験直後

年末年始の休暇の前にちょこっとだけ往査があり、試験の手応えなど先輩職員とワイワイ話すことなります。

クリスマスイブにシティホテルで宿泊デートし、翌朝ホテルからクライアント先に往査に向かうかんてこともしてました。顔に似合わずリア充感満載ですね(笑)

合格発表

3月といえばJ-SOXの運用評価(統制テスト)の時期ですね。地方の工場で合格発表を見たように記憶しています。監査チームの同僚と一緒に発表を待つことになるので、不合格だと気まずいんですよね。

結果は無事合格。

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その週末、妻の実家に結婚のご挨拶に行きました。やはり公認会計士登録をしてこそ一人前ということで、合格したら結婚すると決めていました。そんなこんなで結婚記念日が3月になったというわけです。

私29歳、妻23歳でしたので、まあまあ早い結婚でした。

その後、5月にこんな書類が届きました。

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これをもって晴れて公認会計士登録ができるようになり、6月に登録が完了しました。公認会計士試験合格から1年7か月、最速登録ですかね(笑)

ちなみに、当時の所属監査法人では、シニアに上がる年次に達していなかったので、少しだけ給料の高いスタッフとして働いていました。

おわりに

これから受験する人にはあまり参考にならなかったと思いますが、ただの体験記ということでご容赦下さい。

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