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職業訓練指導員試験 合格体験記

10年前に受けた試験ですが、合格体験記を書いてみました。

職業訓練指導員とは

各都道府県が設置している職業能力開発施設の先生のことです。指導員になるには、教員免許と同様に各都道府県が授与する免許を取得しなければなりません。また、指導する職種ごとに免許が必要です。詳しくはこちらをご参照下さい。

リンク先にあるとおり、免許取得にはいくつかルートがありますが、一般の方は職業訓練指導員試験に合格するルートになると思います。

本稿は、この試験の合格体験記です。

職業訓練指導員試験

試験は、大きく学科試験と実技試験に分かれます。ただし、実技試験の実施には相応のコストが掛かるのか、各都道府県の職人の不足の程度に応じて、実技試験を実施する職種が異なります。実際には、ほとんどの職種で実技試験が実施されていません。東京都で実技試験を実施しているのは理容科と美容科だけです。

実技試験を実施していないということは、正攻法では免許を取得できないということなんですね。

では、どうやって免許を取得するのか。学科試験の一部と実技試験には免除制度があります。これは、一定の国家資格を持っていれば免除されるというもので、この場合、学科試験のうち指導方法だけを受験することになります。逆に言うと、一定の国家資格を持っていて初めて受験することが可能です。無資格で指導方法だけ受験することはできません。

免除資格の主なものについては、上記東京都の試験案内でご確認下さい。

筆者は公認会計士試験合格の資格で事務科の免許を取得しました。事務科については、このほか税理士試験合格の資格でも取得できます。大学院で一部免除を受けた場合のいわゆる認定合格でも可能と思いますが、国税OB等の完全な免除はダメだと思います。

指導方法の試験

こちらは各職種共通問題です。理系の職種を考えている方も参考になるかと思います。

過去問については、大阪府のものが無料で閲覧できます。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/535/00001580/a.pdf

都道府県によって問題内容が異なるわけではないため、これで勉強すれば十分かと思います。

試験は2時間で20問の択一式です。ご覧のとおり、問題はめっちゃ簡単です。

試験開始後30分で退出可能ですが、筆者は一番乗りで退出しました。得点は開示されませんが、おそらく満点だったと思います。

インプット教材としては、こちらを一読しました。

皆さんご想像どおり、普通の人では通読に耐えない崇高な文章です。公認会計士試験の受験勉強に耐えてきた筆者でも苦痛でした。読まずに合格している人の方が多いのではないでしょうか。巻末の○×問題から関連する本文を読めば十分かと。無料の過去問もありますしね。

合格すると

合格通知

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受験時に自分で記入したハガキ大の紙、合格の文言が丸で囲んであるだけ…ていうか、氏名とか殴り書きなんですけど(笑)

実は合格証書もあります。

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石原さんが現役バリバリの時ですね。でも、よく見るとこれ、役所で使われているグレーがかったペラペラのコピー用紙です。実は市販の真っ白のコピー用紙よりお値段が高かったりするわけですが、そんなのは民間人にはどうでもいいこと…というかペラペラはないよなー…

ということで、ジャーン

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免許証も取得しました。本当は真っ白な厚紙なんですが、自宅リビングのペンダントライトがこの色なので…時間があれば撮り直します。

指導員になれる?

残念ながら事務科の指導員はどの都道府県でも募集していません。参考までに東京都の選考案内です。

そもそも簿記とか民間のスクールが溢れ返ってますからね。何も公的機関でやらんでもということでしょう。

おわりに

資格マニアならコレクションの一つに加えても良いかと思います。受験資格を得るだけでもかなり大変なので、なんちゃって資格マニアではないことの証明になるかもしれません(笑)


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