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子どもの失敗を排除しないで? 運動会で皆が一番は良い? by元園長

 さて、元園長 兼 発達心理学の会の副会長です。さて、子どもが何かに挑戦して失敗したり、友達と喧嘩した時は?について執筆したいと思います。

まず、大前提として、子どもに失敗してほしくない!と思っている方、多いのでは?ないでしょうか。私も子育てをしてきましたので、これはよく理解できます。
 園長時代にあったよくある例をご覧ください。

保護者「~こういう理由で、うちの子が今こういう状態です。」「この子のトラウマになると思っています。」
園長「わかりました、注意深く観察して、また結果をご連絡しますね」

というやり取りなのですが、注意深く見ると、それは、生きていくと誰しも経験する失敗なのです。
 例えば人生においてよくある友達とのトラブル、練習して臨んだ運動会での失敗、頑張った発表会での失敗、、実はこれって、大きな経験です。
※語弊のないように、失敗とは親から見ての失敗で、教育現場からすると、失敗ではなく、これも良い経験であり、全く失敗ではないのです。

 しかし、ご両親からしてみると、日ごろ頑張って練習してきたことが、本番でミスをしてしまった、、だから、フォローして欲しい、トラウマになるかも知れない、、という悩みが結構ありました。これは、どちらかと言えば、ご両親の対応によって問題を変な方向にもっていってしまっているのです。次の言葉がけをご覧ください。

具体的な例でいうと、子ども(そうしくん)が、日ごろ練習していた運動会のリレーのアンカーでバトンを落とし、最下位になったという仮定でいきます。。

親1「そうし、大丈夫?なんともない?お母さんとても心配で~」、と不安そうな表情でずっと子どもに細かく質問する。
親2「そうし、練習はよく頑張っていたね!バトン落としたの、悔しいなー、けど、最後までよく頑張ったね。今度一緒に練習した友達には、チョコレートでも持っていこうか!」
落ち着いた表情で、子どもの頑張った過程に目線をもっていき、認めながら微笑んであげる。

 そうですよね、失敗って、実は多くのことを学ぶチャンスなんです。こういう時こそ親の真の見守る力が必要な時です。変に同情して不安を掻き立てるのではなく、子どもが多くの学びの経験をしてる!と前向きにいくべきですよね。

 思春期以降になると、初恋で失敗することもあるし、大学受験で失敗することもあるし、仕事で挫折することも多々あるし、そういう時に今までご両親が子どもの失敗を排除していた子は、恐らく対処に困ることでしょう。

 愛する我が子だからこそ、失敗に対して心が痛むのはよくわかります。しかし愛する我が子だからこそ、失敗を排除するのではなく、たくさん経験させて、と伝えたいです。

運動会でみんな一番

 少し前の風潮で今ではあまり見かけませんが、運動会でみんな一番という考えには私は反対です。喜怒哀楽、たくさんの経験こそが、人間力があふれる魅力的な人間を形成すると思っています。1位の子に憧れ、最下位の子を励まし、そこには、たくさんの想いがあり、それこそが集団生活ですよね。
心理学的なアプローチはまた後日執筆させていただきます。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。失敗は学ぶことが多いというお話でした。

 

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