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ARにとっての2020年の総括と、2021年の展望

2020年のAR

2020年のARを語る上で、やはり新型コロナの影響は無視できない。一言で言えば、パンデミック下でARは「ごく少数のモノ好きが使う技術」から、「リアルな課題を解決する技術」として社会が求めるようになった。実店舗やECサイトなどでのバーチャルトライオンの利用が大幅に伸び、ARライブ配信イベントでAR演出を目にするのは珍しいものではなくなった。AR,VRを活用した会議サービスであるSpatialも今年追加調達を果たし、今後利便性が改善されるにつれて普及は加速していくだろう。
IBMのレポートによると、このパンデミックはコマースのデジタル化の流れを5年ほど早めたそうだが、同じことが全ての業界について言えるだろう。そして、5年後にはさすがにARを導入していなきゃね、と悠長に構えていたグローバルの各業界が大慌てでそうした技術の導入を進め、それに遅れる形で日本の企業やブランドも対応を始めたというのが2020年の市場感だろう。

2021年のAR

2021年のARのテーマは、物理世界とデジタル世界の融合を"双方向的"に実装していくことだと思う。現実の都市をコピーしたバーチャル空間でのイベントや観光は、現状のデジタル空間上でのみ楽しむものではなく、デジタルから参加する人と現地に実際にいる人が同じ空間・コンテンツを共有し、コミュニケーションを取りながら楽しむものになる。パンデミックの影響が依然残るであろう2021年の諸活動には、そうした物理参加とデジタル参加のミックス、そこでの両者を横断した熱狂の実現が必要だ。そうした体験はARが元々目指すゴールの一つであり、切実な社会からの希求がある今こそそうした体験を作っていくべきだ。MESONは、先日発表したGIBSONをはじめとして、そうした未来をつくるべく、2021年も邁進していく。


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