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ありがたき助言 14/100

「心理職のための開業のススメ」的な本を書いている。

2022年に「心理職のための開業のススメ」的なワークショップを友人と一緒に開催した。

その事前打合せのなかで、「このワークショップ楽しくなりそう。そのまま本にできたらイイかも」みたいなことを雑談混じりに話してて、「じゃあ」ってことで某出版社の編集者Wさんを巻き込んで「書いてみよう」って話になった。

2021年10月のことだ。あれから丸2年だ。ヤバい、時の流れが早すぎる...

ワークショップは終了した。めちゃ楽しかった。

けど、本はまだ書けてない。七割がた書けた今年のGWあたりで、ピタリと作業が止まった。

先日、編集者のWさんと初めてリアルでお会いした。広島出張のついでに「会いませんか?」と声をかけてくれたのだ。

その時にいただいたアドバイス(マジでありがたいヤツ)を、忘れないようにメモしとく。

「梶先生の文章はね、読みやすいですよ。サラッと読めちゃう。内容もね、いいですよ、おもしろいと思う。あとはね、なんて言うかな・・・・本ってね、『どこに連れてってくれるんだろう?』って感覚が大事だと思うんですね。この本を読んだら、読み終えたら、そこにどんな未知の世界があるんだろうって、あぁそんな世界があるのかって、その読んだ先にある世界がね、まだ見えないっていうかね、弱いと思うんです。そこをね、しっかり書いてもらえたらいいと思うんです。梶先生が読んだ人をどこに連れていきたいのか」

核心つかれすぎて、もはや嬉しくなりました。

正にそこが分かんなくなって、書けなくなってるんだよなーと。

どこに連れていきたいもなにも、自分が今どこにいるのかもよく分からなくなって、どこに行きたいかなんて迷子状態なんです。

文章を書くっていう作業は、日々なんとなく考えたり、感じたり、やったりやらなかったり、流れてはドンドコ消えていく現象世界の無形のあれこれを、言葉に置き換え、整理し、組み合わせ、読んで理解できるカタチある状態に固定することだ。

しがないキャリアをふり返り、できたことやできること、も少しでできそうなことが見えてくる。

一つ一つ「指差し確認」するようなものだ。


同時に、なんとなく気付いていながら見て見ぬフリ、やり過ごし放置してきた無数の穴やズレや誤解や不手際の数々も、特定されていく。

そもそも、この心理職(心の支援?)という仕事がなんなのかを、どんな場を準備し、どんなサービスを提供するのが「良きこと」なのかを、自分が未だにキチンと、確信を持って説明できない現実に直面させられる。

正直、ストレスだ。特に疲れてるときには、自分にも、よのなかにもウンザリしてくる。

ただ、不十分なカタチではあっても、ここでキチンとカタチにしとけたら、これから先の見通しがスッキリするというか、選択肢がずいぶん絞れてくるだろうって感覚もある。

僕みたいな無名の凡人が書くものを、丁寧に読んで、丁寧なコメントをくれるプロフェッショナルがいてくれるっていうのは、このうえなく幸運なことだ。

もうひと頑張りしてみようと思えた

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