梶モード(Kaji-Mode)

梶モード(かじモード)と申します。2023年7月より「noter」として活動しておりま…

梶モード(Kaji-Mode)

梶モード(かじモード)と申します。2023年7月より「noter」として活動しております。活字が苦手wな物書き初心者です…。温かな目で見守っていただけると、嬉しいです^^

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■ コミュニティの概要 ▶「梶モード、深掘り、しよう!」 noteをはじめた当初の目的「届いて欲しい人に自分の作品をきちんと届ける!」を実現するべく、メンバーシップの運営に軸足を移して活動していきたい。 ■ どんな人に参加してほしいか ・梶モードの「作品」/「スピンオフ」を読んでみたい。 ・梶モード作品の「設定」「キャラ」「影響を受けたモノ」等について知りたい。 ・ネコチャン好き、集まれ~^^ ■ 活動方針や頻度 ★ ベーシックプラン(500円/月) ・メンバー限定記事の読み放題。※ 更新:月4~5本(目安)。 ・メンバー限定マガジン(不定期)。 ※ スピンオフ作品の限定公開なども予定しています。 ■「梶モード」って、誰? 物書きをしています。死生観をテーマとした物語(小説)を執筆することが多いです。 noterとして、2023年7月より活動開始。 梶の数少ない " 露出 " の場となっている「note」にて、ペースを崩さず、これからも活動していこうと思っています。

  • ベーシックプラン

    ¥500 / 月

マガジン

  • Evermore(絶望三部作|再編版)※ 期間限定公開中

    こちらの物語は『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~』の ” スピンオフ作品 ” になります(期間限定公開)。 毎週火/金「12:00」に、最新話を公開します。

  • 【創作大賞2024】メニー・クラシック・モーメンツ|まとめ

    梶モードの処女小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~』の【創作大賞2024版】をひとつにまとめてみました。

  • MCM(旧)まとめ

    梶モードの処女小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~』の初回公開作品をひとつにまとめてみました。

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【創作大賞2024|ファンタジー小説部門】『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~』

第1話:プロローグ 僕は、あっけなく死んでしまった。  まだ20代後半だったし、やりたいことだってそれなりにあった。やらなければいけないことだって残されていたはずだ。  グラフィックデザイナーとしての仕事も、少しずつ、ひとりで任せてもらえるようになっていたし、いつか有季とパリにも行ってみたかった。  もっと料理の腕を磨いてレパートリーを100にするのが当面の目標だったし、彼の好きな茶わん蒸しも、これからだって作り続けるつもりでいた。  有季ともっとたくさんキスをしたかったし

    • 【再編|絶望三部作】第3話(最終話):Evermore(第3章:イタリア旅行記)

      第3章:イタリア旅行記◆ 第3話(最終話):いつの日か、パリに…  ふたりは、台風上陸の前日に帰国することができた。それはとても運の良いことだったと思う。  成田に到着するまでの十数時間の空旅はひやひやして一睡もできなかった。  それはシュンも同じだったと思う。目は閉じていたようだったが、時々、小さなため息を漏らしていたし、時々、眉をひそめていたからだ。  無事に着いて良かったね、なんて会話を交わしながら、税関を抜け、成田エクスプレスの乗り場に向かい、ふたつのバックパック

      • 【再編|絶望三部作】第2話:Evermore(第3章:イタリア旅行記)

        第3章:イタリア旅行記◆ 第2話:台風  旅の最後にふたりが訪れたのは、イタリア北部の大都市「ミラノ」だった。  ミラノ訪問の最大の目的は、プラダでもアルマーニでもドルチェ・アンド・ガッバーナでもない。  ルネサンス期の芸術家「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の傑作『最後の晩餐』を ” 肉眼 ” で鑑賞すること。  ふたりの関心は、その " 一点 " に集中していた。 「とうとう、来たね」  興奮気味に、シュンは言った。 「ついに、だな」  心なしか神妙に、俺もそう言った。

        • 【再編|絶望三部作】第1話 ③:Evermore(第3章:イタリア旅行記)

          第3章:イタリア旅行記◆ 第1話:いざ、イタリア ③  ローマを去り、次にふたりが向かった先は「フィレンツェ」だった。  この街に到着する頃、西の空はオレンジとインディゴに染まっていた。  ホテル近くのリストランテでラビオリとワインの簡単な夕食をとり、早々に宿へと戻り、シャワーを浴びて、その日はすぐに寝た。 *****  次の日、俺とシュンは地元の旅行会社が催行している半日間のバスツアーに参加した。  向かった先は、フィレンツェに隣接している都市「ピサ」だった。  無論

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        【創作大賞2024|ファンタジー小説部門】『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~』

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        • 【創作大賞2024】メニー・クラシック・モーメンツ|まとめ
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        • MCM(旧)まとめ
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          【再編|絶望三部作】第1話 ②:Evermore(第3章:イタリア旅行記)

          第3章:イタリア旅行記◆ 第1話:いざ、イタリア ②  イタロを降り、ローマ・テルミニ駅のプラットフォームに立つなりシュンは「ローマだー」と、目を星のように輝かせながら、そう言った。  駅の外へ出ると「街全体が巨大なタイムカプセルに閉じ込められてしまっているかのようだね」とも言っていた。  たしかに大都市「ローマ」は、イタリアの首都としてコンテンポラリーな機能を果たしながらも、コロッセオのような豪壮な建造物からフォロ・ロマーノに散らばる無数の遺跡の断片に至るまで、ところ構わ

          【再編|絶望三部作】第1話 ②:Evermore(第3章:イタリア旅行記)

          【再編|絶望三部作】第1話 ①:Evermore(第3章:イタリア旅行記)

          第3章:イタリア旅行記◆ 第1話:いざ、イタリア ①  これが…、『最後の晩餐』か…。  ここはイタリア「ミラノ」の中心地から離れた、孤島のようなカトリックの修道院。  物音ひとつしない完璧な静寂の中、ルネサンス期の巨匠「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が描いたテンペラ画を目の前にした瞬間、俺の口から感嘆が零れた。  隣でこの壁画を鑑賞していた ” シュン ” は…  ― もしかして、泣いているのか? *****  旅のきっかけは、ほんの気まぐれだった。  端的に言う

          【再編|絶望三部作】第1話 ①:Evermore(第3章:イタリア旅行記)

          【再編|絶望三部作】第3話(最終話):Evermore(第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ)◆ 第3話(最終話):雨宿り  サトシとの別れは、決して、唐突なものではなかった。  東京と福岡の遠距離恋愛を始めて約1年半。  二人の終わりは時間をかけてゆっくりとやってきた。  死を待つ末期の患者のように、確実に、残酷に、その日は用意されていった。  その頃のサトシが俺の電話に出ることは稀だった。メールも3通のうち1通は、無視された。  誕生日ですら「仕事で忙しいから…」を口実に何でもない1日に変わったし、クリスマス・イブだっ

          【再編|絶望三部作】第3話(最終話):Evermore(第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【再編|絶望三部作】第2話:Evermore(第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ)◆ 第2話:タイム・リミット 「海へ行こう」  と、誘ってきたのはサトシのほうだった。9月下旬のことである。  その誘いに「うん、行こう」と答えると、彼は寂しく笑った。  電話越しだったが、サトシの凍えそうな笑顔が俺の目の前にくっきりと浮かんだ。 *****  サトシと付き合って、5度目の夏が過ぎ去った。  お互い30代になり、ふざけてばかりいた20代とは暮らしが一変した。  将来のことを真剣に考える回数もきっかけも、年を重ねる

          【再編|絶望三部作】第2話:Evermore(第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【再編|絶望三部作】第1話 ②:Evermore(第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ)◆ 第1話:まつりばやし  その日を境に、サトシからの連絡はぱったりと途絶えた。  こちらからメールを何通か送ってみたりもしたのだが、完全にノーリアクションだった。  もう、終わってしまったのだと理解した。あまりにもあっけなかった。残念だった。  …、一体、何が悪かったというのだろう…。  分からない。でも、何かが悪かったのだからこんなことになってしまったのだろう。  やはりテキーラを飲んだ勢いで家に誘ったことがまずかったのだろ

          【再編|絶望三部作】第1話 ②:Evermore(第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【再編|絶望三部作】第1話 ①:Evermore(第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ)◆ 第1話:まつりばやし  サトシとは、オンラインの掲示板で知り合った。  当時、ゲイの出会いと言えば、新宿二丁目のようなゲイタウンへ繰り出すか、同性愛者向け雑誌の文通コーナーを経由してピンとくる ” 相手 ” とコンタクトを取る、というやり方が主流だった。  インターネットというものが市民権を得る遥かに昔から ” オンラインで相手を見つける ” というスタイルを嗜んでいた二人は、ちょっと先を行く、未来人っぽい感覚を身につけていた、

          【再編|絶望三部作】第1話 ①:Evermore(第2章:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【再編|絶望三部作】第3話 ②(最終話):Evermore(第1章:猫のいる風景)

          第1章:猫のいる風景◆ 第3話:遠い国  納車したばかりの中古車に、小ぶりのスーツケースと愛用のバックパック、猫用のキャリーケースと簡易トイレを乗せて、東北地方のとある県の " とある山の頂 " を目指し、俺は家を出た。  この日、ついにハルとふたりで旅へ出かけることになったのだ。そして、この旅の行き先を決めたのは、間接的には「ハル」だった。  彼はここのところマンションの出窓に座っては、よく月を眺めている。  随分ともののあはれに精通した風流なネコチャンだと最初は感心

          【再編|絶望三部作】第3話 ②(最終話):Evermore(第1章:猫のいる風景)

          【再編|絶望三部作】第3話 ①:Evermore(第1章:猫のいる風景)

          第1章:猫のいる風景◆ 第3話:遠い国  連載中のエッセイを、締め切り前に書き終えた。  遅筆の俺がそんな ” 快挙 ” を成し遂げるなんて、一体、いつぶりのことだろう。  一段落ついたその何とも言えない開放感が、この身をどこか遠くの世界へ連れて行きたい気分にさせていた。  つまりは、その… ” 旅 ” にでも出たくなった、ということだ。 *****  そして、今回の旅には、どうしても「ハル」を連れて行きたかった。  ふたりきりで出かけてみたいという意思は前々からあ

          【再編|絶望三部作】第3話 ①:Evermore(第1章:猫のいる風景)

          【再編|絶望三部作】第2話:Evermore(第1章:猫のいる風景)

          第1章:猫のいる風景◆ 第2話:ミネストローネ  5日間の入院生活と二人の獣医師による献身的な治療の結果、ハルは一命を取りとめ、無事、退院の日を迎えた。  とはいえ、完全に自由の身になった、というわけではない。定期的に皮下点滴を投与する必要があるため、しばらくの間は通院することになった。  まだ大手を振るわけにはいかないけれども、” 最悪の事態 ” を回避できたことは、本当にめでたいことだった。  二人の名医には、心の底から感謝をしている。 「ハル君、とってもいいこにして

          【再編|絶望三部作】第2話:Evermore(第1章:猫のいる風景)

          【再編|絶望三部作】第1話:Evermore(第1章:猫のいる風景)

          第1章:猫のいる風景◆ 第1話:急患「ハル」  その日は、朝から「ハル」の様子が、どうもおかしかった。    普段なら、彼のお気に入りの黄金色したお皿にキャットフードを入れると一目散に駆け寄り、底砂に残った有機物を吸い込むコリドラスの如く、もふもふと無邪気に食べ始めるのだが、この日、彼と黄色い円盤状の食器が互いに顔を合わせることはなかった。 「どうした、ハル?」  そっと、彼に声をかけてみた。顔色がとてもよくない。  とにかく無性に…、苦しそうで、痛そうにしていた。低い

          【再編|絶望三部作】第1話:Evermore(第1章:猫のいる風景)

          【期間限定】『Evermore』(創作大賞2024 応募作品のスピンオフ)を公開します★

          ▶ 只今「MCM」の ” スピンオフ ” を執筆中…読者の皆様、こんにちは(はじめましてのかたは、はじめまして)^^ 梶モードです。 【創作大賞2024】に応募させていただいた私「梶モード」の物語『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以下、MCM)』のスピンオフ作品『Evermore』を、2024年9月より、期間限定で「note」にて公開する予定でおります。 ◆ 公開の経緯について 私のスピンオフ作品を読んでみたいと、嬉し

          【期間限定】『Evermore』(創作大賞2024 応募作品のスピンオフ)を公開します★

          【創作大賞2024】私の作品に「感想」をいただきました!~ Vol.2 ~

          #創作大賞2024・応募作品の感想など嬉しい ” 感想 ” が届きました! この度「あさ様」より、私「梶モード」の処女作『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以下、MCM)』の感想が届きました。 ▼ 感想全文は「コチラ」から ▼ あさ 様 まずは、私の作品を読んでくださったこと、そして、貴重なお時間を使って感想を書いてくださったこと、心より感謝申し上げます。 特に最後2話が秀逸で…、など、身に余るお言葉もいただき、とても

          【創作大賞2024】私の作品に「感想」をいただきました!~ Vol.2 ~