梶モード(Kaji-Mode)

梶モード(かじモード)と申します。2023年7月より「noter」として活動しておりま…

梶モード(Kaji-Mode)

梶モード(かじモード)と申します。2023年7月より「noter」として活動しております。現在『Evermore』(三部作)執筆中(連載小説『メニー・クラシック・モーメンツ』のスピンオフ作品)。新米物書きではございますが、温かな目で見守っていただけると、嬉しいです^^

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■ コミュニティの概要 ▶「梶モード、深掘り、しよう!」 noteをはじめた当初の目的「届けたい人に自分の作品をきちんと届ける!」を実現するべく、メンバーシップの運営に軸足を移して活動していきたい。 ■ どんな人に参加してほしいか ・梶モードの「作品」/「スピンオフ」を読んでみたい。 ・梶モード作品の「設定」「キャラ」「影響を受けたモノ」等について知りたい。 ・梶モードを応援したい。 ・ネコチャン好き、集まれ~^^ ■ 活動方針や頻度 ★ ベーシックプラン(500円/月) ・メンバー限定記事の読み放題。※ 更新:月4~5本(目安)。 ・メンバー限定マガジン(不定期)。 ※ スピンオフ作品の限定公開なども予定しています。 ■「梶モード」って、誰? 物書きをしています。死生観をテーマとした物語(小説)を執筆することが多いです。 noterとして、2023年7月より活動開始。 梶の数少ない " 露出 " の場となっている「note」と共に、これからも活動していこうと思っています。

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【猫小説】『メニー・クラシック・モーメンツ』アーカイブ

noteにて発表した、梶モードの初小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~』のアーカイブとなります。 ★ コンテンツ ★メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~ 著:梶モード プロローグ 第1章:忌まわしきもの 第2章:吊り橋 第3章:真っ暗 第4章:電話 第5章:もぬけの殻 第6章:若い頃のはなし 第7章:スターリーナイト 第8章:霊園にて 第9章:夏の雨 第10章

    • 【絶望三部作】『Evermore』第3章:雨宿り(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

      ▼ 前章はこちら ▼ ご挨拶 絶望三部作『Evermore』の第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ)は、本章(第3章:雨宿り)にて、” 終了 ” となります。 最終話も楽しんで(!?)いただけると、嬉しいです^^ 🐾 梶モード 🐾  サトシとの別れは、決して唐突なものではなかった ―。  東京と福岡の遠距離恋愛を始めて1年半。二人の終わりは時間をかけてゆっくりとやってきた。死を待つ末期の患者のように、確実に、残酷にその日は用意されていった。  お互いの誕生日が「仕

      • 【絶望三部作】『Evermore』第2章:タイム・リミット(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

        ▼ 前章はこちら ▼ 「海へ行こう!」  と言ったのは、サトシのほうだった。9月下旬のことである。  本来は、俺から提案すべき案件だったのかもしれない。そう思いながらも、二つ返事で彼の申し出を受け入れた。  彼と付き合って、5度目の夏が過ぎ去った。  互いに30代になり、ふざけてばかりいた20代の頃とは一変し、将来のことを真面目に考える回数もきっかけも増えていた。  物書きの仕事でやっと家賃が払えるようにまでなってはいたが、食費や光熱費など、諸々の生活費はだいぶ不足して

        • 【絶望三部作】『Evermore』第1章:まつりばやし ②(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          ▼ 前章はこちら ▼  その日を境に、ぱったりとサトシからの連絡は来なくなった。  こちらから何通かメールを送ってみたりもしたのだが、すっかり音沙汰がなくなった。  もう終わってしまったのだと思った。あっけなかった。とても残念に思った。  なにが悪かったのだろう…。  分からない。でも、何かが悪かったのだからこんなことになってしまったのだろう。  やはり、テキーラを飲んだその勢いで家に誘ったのがまずかったのだろうか。それともテクニックの問題だろうか?もし、前戯や愛撫で彼

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        【猫小説】『メニー・クラシック・モーメンツ』アーカイブ

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          【絶望三部作】『Evermore』第3章:雨宿り(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          「 ベーシックプラン」に参加すると最後まで読めます

          ▼ 前章はこちら ▼ ご挨拶 絶望三部作『Evermore』の第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ)は、本章(第3章:雨宿り)にて、” 終了 ” となります。 最終話も楽しんで(!?)いただけると、嬉しいです^^ 🐾 梶モード 🐾  サトシとの別れは、決して唐突なものではなかった ―。  東京と福岡の遠距離恋愛を始めて1年半。二人の終わりは時間をかけてゆっくりとやってきた。死を待つ末期の患者のように、確実に、残酷にその日は用意されていった。  お互いの誕生日が「仕

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:雨宿り(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【絶望三部作】『Evermore』第2章:タイム・リミット(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

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          ▼ 前章はこちら ▼ 「海へ行こう!」  と言ったのは、サトシのほうだった。9月下旬のことである。  本来は、俺から提案すべき案件だったのかもしれない。そう思いながらも、二つ返事で彼の申し出を受け入れた。  彼と付き合って、5度目の夏が過ぎ去った。  互いに30代になり、ふざけてばかりいた20代の頃とは一変し、将来のことを真面目に考える回数もきっかけも増えていた。  物書きの仕事でやっと家賃が払えるようにまでなってはいたが、食費や光熱費など、諸々の生活費はだいぶ不足して

          【絶望三部作】『Evermore』第2章:タイム・リミット(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【絶望三部作】『Evermore』第1章:まつりばやし ②(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          「 ベーシックプラン」に参加すると最後まで読めます

          ▼ 前章はこちら ▼  その日を境に、ぱったりとサトシからの連絡は来なくなった。  こちらから何通かメールを送ってみたりもしたのだが、すっかり音沙汰がなくなった。  もう終わってしまったのだと思った。あっけなかった。とても残念に思った。  なにが悪かったのだろう…。  分からない。でも、何かが悪かったのだからこんなことになってしまったのだろう。  やはり、テキーラを飲んだその勢いで家に誘ったのがまずかったのだろうか。それともテクニックの問題だろうか?もし、前戯や愛撫で彼

          【絶望三部作】『Evermore』第1章:まつりばやし ②(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【絶望三部作】『Evermore』第1章:まつりばやし ①(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          「 ベーシックプラン」に参加すると最後まで読めます

             サトシとは、オンラインの掲示板で知り合った。  当時、ゲイの出会いと言えば、新宿二丁目のような街へ出向くか、同性愛者向け雑誌の文通コーナーを通じて、ピンとくる ” 相手 ” とコンタクトを取る、そういったやりとりが主流だった。  インターネットが市民権を得る遥か昔から ” オンラインで相手を見つける ” というスタイルを嗜んでいた二人は、ちょっと先を行く、未来人っぽい感覚を身につけていたと言えるのかもしれない。  限られた人間が閉鎖された特殊な空間でコミュニケーション

          【絶望三部作】『Evermore』第1章:まつりばやし ①(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ③(第1部:猫のいる風景)

          「 ベーシックプラン」に参加すると最後まで読めます

          ▼ 前章はこちら ▼ ご挨拶 絶望三部作『Evermore』の第1部:猫のいる風景は、本章(第3章:遠い国)にて、” 終了 ” となります。 最終話も楽しんで(!?)いただけると、嬉しいです^^ 🐾 梶モード 🐾

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ③(第1部:猫のいる風景)

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ②(第1部:猫のいる風景)

          「 ベーシックプラン」に参加すると最後まで読めます

          ▼ 前章はこちら ▼  今回の旅には、どうしても「ハル」を連れて行きたかった。  ふたりきりで、どこか遠くへ出かけてみたかったのだ。なんてことのない共通の経験を通じて、ふたりの人生に相応しい色彩や模様や匂いを、この世界のどこかに遺しておきたかったのかもしれない。  そして、この旅の行き先は…、  ― ハルに、決めてもらおう。

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ②(第1部:猫のいる風景)

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          【絶望三部作】『Evermore』第1章:まつりばやし ①(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

             サトシとは、オンラインの掲示板で知り合った。  当時、ゲイの出会いと言えば、新宿二丁目のような街へ出向くか、同性愛者向け雑誌の文通コーナーを通じて、ピンとくる ” 相手 ” とコンタクトを取る、そういったやりとりが主流だった。  インターネットが市民権を得る遥か昔から ” オンラインで相手を見つける ” というスタイルを嗜んでいた二人は、ちょっと先を行く、未来人っぽい感覚を身につけていたと言えるのかもしれない。  限られた人間が閉鎖された特殊な空間でコミュニケーション

          【絶望三部作】『Evermore』第1章:まつりばやし ①(第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ))

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ③(第1部:猫のいる風景)

          ▼ 前章はこちら ▼ ご挨拶 絶望三部作『Evermore』の第1部:猫のいる風景は、本章(第3章:遠い国)にて、” 終了 ” となります。 最終話も楽しんで(!?)いただけると、嬉しいです^^ 🐾 梶モード 🐾

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ③(第1部:猫のいる風景)

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ②(第1部:猫のいる風景)

          ▼ 前章はこちら ▼  今回の旅には、どうしても「ハル」を連れて行きたかった。  ふたりきりで、どこか遠くへ出かけてみたかったのだ。なんてことのない共通の経験を通じて、ふたりの人生に相応しい色彩や模様や匂いを、この世界のどこかに遺しておきたかったのかもしれない。  そして、この旅の行き先は…、  ― ハルに、決めてもらおう。

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ②(第1部:猫のいる風景)

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ①(第1部:猫のいる風景)

          ▼ 前章はこちら ▼  連載中のエッセイを、締め切り前に書き終えた。遅筆の俺がそんな快挙を成し遂げるなんて、一体いつぶりのことだろう。  一段落ついたその何とも言えない開放感が、この身を、どこか遠くの世界へと連れて行ってやりたいような気分にさせた。  つまり、その…、旅にでも出たくなった、ということだ。

          【絶望三部作】『Evermore』第3章:遠い国 ①(第1部:猫のいる風景)

          【絶望三部作】『Evermore』第2章:ミネストローネ(第1部:猫のいる風景)

          ▼ 前章はこちら ▼  5日間の入院生活と二人の獣医師による献身的な治療の結果、ハルは一命を取り止め、無事、退院の日を迎えた。  とはいえ、完全に自由の身になったというわけではなく、皮下点滴の必要があるため、しばらく通院することになった。  まだ大手を振るわけにはいかないけれども、最悪の事態に至らなかったことは、本当にめでたいことだった。  二人の名医には心の底から感謝をしている。

          【絶望三部作】『Evermore』第2章:ミネストローネ(第1部:猫のいる風景)

          【絶望三部作】『Evermore』第1章:急患「ハル」(第1部:猫のいる風景)

             その日は、朝から「ハル」の様子が、どうもおかしかった。    普段なら、彼のお気に入りの黄金色したお皿にキャットフードを入れると一目散に駆け寄り、底砂に残った有機物を吸い込むコリドラスの如く、もふもふと無邪気に食べ始めるのだが、この日、彼と黄色い円盤状の食器が互いに顔を合わせることはなかった。

          【絶望三部作】『Evermore』第1章:急患「ハル」(第1部:猫のいる風景)

          【構想】" 絶望三部作 "『Evermore』の第3部『イタリア旅行記』のご紹介!

          すでにお知らせを済ませておりますが、私、梶モードの初小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以後、MCM)』のスピンオフ作品を、近々(!?)公開しようと考えております^^ 前々週より「3週」に分けて、各スピンオフ作品の構想やテーマ、内容をちょこちょこっと、ご紹介させていただきたいと思います。 ※ ちなみに、前回記事は「こちら」になります~★ ▶ Evermoreは ” 絶望三部作 ” に…!?MCMのスピンオフ作品は「三部

          【構想】" 絶望三部作 "『Evermore』の第3部『イタリア旅行記』のご紹介!

          【構想】" 絶望三部作 "『Evermore』の第2部『ガッタ・メイク・イット(ライフ)』のご紹介!

          すでにお知らせを済ませておりますが、私、梶モードの初小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以後、MCM)』のスピンオフ作品を、近々(!?)公開しようと考えております^^ 前週より「3週」に分けて、各スピンオフ作品の構想やテーマ、内容をちょこちょこっと、ご紹介させていただきたいと思います。 ※ ちなみに、前回記事は「こちら」になります~★ ▶ Evermoreは ” 絶望三部作 ” に…!?MCMのスピンオフ作品は「三部作

          【構想】" 絶望三部作 "『Evermore』の第2部『ガッタ・メイク・イット(ライフ)』のご紹介!

          【構想】" 絶望三部作 "『Evermore』の第1部『猫のいる風景』のご紹介!

          すでにお知らせを済ませておりますが、私、梶モードの初小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以後、MCM)』のスピンオフ作品を、近々(!?)公開しようと考えております^^ 公開に先立ち「3週」に分けて、各スピンオフ作品の構想やテーマ、内容をちょこちょこっと、ご紹介させていただきたいと思います。 ※ ちなみに、前回記事は「こちら」になります~★ ▶ Evermoreは ” 絶望三部作 ” に…!?MCMのスピンオフ作品は「三

          【構想】" 絶望三部作 "『Evermore』の第1部『猫のいる風景』のご紹介!

          【構想】MCMのスピンオフ作品は『Evermore』という名の " 三部作 " になる予定です!

          noteにてお知らせしておりました、私、梶モードの初小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以後、MCM)』のスピンオフ作品を、近々(!?)公開しようと考えております^^ 公開に先立ち、スピンオフ作品の構想、内容をちょこちょこっと、ご紹介させていただきたいと思います。 ▶ MCMの ” スピンオフ ” を執筆する理由…MCMは、物語の中にいくつかの伏線や挿話のかけらをばらまいていますが、その全部を回収し切れていません(…、あ

          【構想】MCMのスピンオフ作品は『Evermore』という名の " 三部作 " になる予定です!

          【裏話】タイトル『メニー・クラシック・モーメンツ』に込めた意味とは…?globe?カラパナとの関係は!?

          前回に引き続き、私、梶モードの小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以後、MCM)』の裏話的なネタについて、ご紹介したいと思います。 ※ 前回記事は、こちらになります。 元々、この小説には ” 別の題名 ” を用意していました。それは日本語で、物語に出てくる「あるセリフ」をそのまま使ったものでした。 けれども、草稿版を書き綴っているうちに、ふと「メニー・クラシック・モーメンツ」という言葉が気になり、「この物語には、このタ

          【裏話】タイトル『メニー・クラシック・モーメンツ』に込めた意味とは…?globe?カラパナとの関係は!?

          【裏話】テーマは恋愛?それとも、死生観??

          私、梶モードの小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以後、MCM)』は、「死」を題材のひとつとしておりますが、物語のトーンがあまり暗くならないよう、” SF ” や ” ファンタジー ” の要素をとりいれています。 また、難しい言葉や表現をなるべくさけ、読みやすい文章になるよう、心がけています。 私自身、活字が苦手w なので、そんな私でも読むのが億劫にならないよう、いろいろとくふうしました^^ 実はこの小説には、ぎょっとし

          【裏話】テーマは恋愛?それとも、死生観??