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Sie Maticからの学び

ドイツのシステムキッチンSie Maticの、2018年サローネ&クッチーナのトレンド報告会へ、行ってきました。本国から世界30か国以上のジーマティック旗艦店のデザインを手がけてきたMarc Sporer氏が来日し、独自の目線からのお話でした。

前半は、Sie Maticの成り立ちやヒストリーやポリシーなど。本国の方の実際のお話は、やはり熱意を感じます。中でも印象的だった言葉

Timeless elegance

開発途中の段階でも、この部分に、一度立ち止まる。則していれば進めるが、仮にも少しでも疑問や違う!と引っかかる部分がある場合は、戻して軌道修正をしていく。一見当たり前のことのようですが、時代の動きや流行の中で、ときにそちら側が良いように見えてしまう瞬間というか…ブレが生じそうな時。

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最近の日本ではイタリアキッチンの流入も多く感じますが、やはりドイツのキッチンといえば、ジーマティック、ポーゲンポール、ブルトハウプなど世界的にも定評です。その根底には、バウハウスからの考えも引き継がれているとも言われ機能性や技術力!以前に書いたTECTAとも通じるドイツらしいプライドは共通しているように思います。

↑例えば、創業当時と同コンセプトでモダンにアレンジした、家具のようなキッチン。(どことなくバウハウスっぽさもジワジワしているデザイン?!)あえてシンクや加熱器を配さない潔さだからこそのフレキシブルさ!給排水等に配管に縛られない事で自由度が高く、この1台の存在が軽食を美しく手軽します。

最近では、このタイプをオフィスの一部に置き、ネスプレッソなどと共にスタッフたちの社内でカフェ・ステーションとして、安らぎのひと時とコミニュケーションの場としても活躍しているとのこと。機能だけを考えたら、ちょっとしたミニキッチンでも事足りるだろうとも考えられますが、そこをあえてのこのシンプルだけど揺るぎない存在感はジーマティックならでは。

技術力と熱意が根底にあるデザインは芯のある美しさ。私がドイツの機能美からジワジワ受け止めているメッセージです。

(※TOP画像はイメージを伝えたく、Sie Maticコーポレイトサイトからの引用)

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