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Coffee&Cigarettes、屋根裏漠

少し前に、二日市のCというお店で飲んでた時のこと。

カウンター席のお二人、映画「生きる」(黒沢明監督)の話題になった。映画は、主人公が余命を宣告されるところから始まるらしい。

Hさん(画家):
たとえば、神様が現れて、明日死にますって教えてくれたら、最後の晩餐に何を食べますか?

Jさん(私と同じ丙午):
(即答)お茶漬けかなあ。永谷園の・・・・・。

などと、ジム・ジャームッシュ風のやりとりが続くのであった。画家のHさんの、いかにも画家的風貌と、シュールなのに核心をついたお話しぶり、あなたこそ、、、、というわけで、私はHさんを密かに「神様」と呼ぶことにしたのだった。

Jさんに是非、と勧められていたので、「生きる」借りてきた。近日中に見るとするか。

「神様」がその時に話していた、天神のコーヒー店に行ってみた。「屋根裏 獏」。画廊が併設されていて、「神様」が若い頃入り浸っていたそうな。「あそこに行ってれば、誰やかしか同業者が来てて、色んな話ができとった」そうな。

昭和の良き時代の雰囲気、今ではレトロというのかもしれないが、店内はなぜか若いお客さんが多い。中には、明らかに美術系の人とわかる方もちらほら。昔、ここ、博多で、美術の世界を夢見ていた若いころの亡父の姿を重ねてみたくなる。年代的には、父よりは新しい店だろうけど。

一点、注意。喫煙可のお店なので、かなりタバコタバコしてます。そこがまた、昭和の、「コーヒーとタバコ」の切っても切れない味を思い出すなぁ。


「屋根裏漠」にて

<2023年3月7日>



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