NHKハッカソンで小ネタガチャを作った話
これはCivicTech & GovTech Advent Calendar 2021の15日目の記事です。
10月下旬の週末、2日間かけて行われた「NHKハッカソン」に参加しました。私は個人としてハッカソンに参加するのは初めてでした。
Code for Japanによるハッカソンレポートはこちら。
ハッカソンといえば、偶発的に出会い意気投合した仲間と、瞬発力で生み出されるヒラメキに没頭してひたすら手を動かすのが醍醐味ですね。
今回はまさしく最高のチーム、最高の体験をしましたので、それを書き留めておこうと思います。
オープニング。参加者全員が各自「価値仮説シート」に書き込みます。テーマは「教育」。先生や生徒、学校などでの課題をシビックテック的に解決できるだろうか。まずは「対象」「ニーズ」「困りごと」「提供する価値」とブレークダウンします。
全員が記入したら、みんなで見てまわります。そこで私が見つけたのがこの課題。
「朝礼で話す小ネタを毎日考えるのがつらい。」
あまりにシンプルで直球な悩みに加え、「小ネタ」というワードの破壊力に惹かれ、私はこの課題に手をあげることにしました。
集まったチームメンバーは5人。
使えるのはNHKがこのハッカソンのために用意してくれたNHKニュースとNHK for SchoolのAPIです。
小ネタを考える補助ツールとして何ができるだろう?
「ガチャ的な…?」
そこから一気に方向性が決まり、小ネタ生成ガチャを作ろうということになりました。
我らがイカしたチームメンバーはこちらです。
okunoさん:自身の教育実習の経験に基づき、小ネタという課題を提示した、我がチームの求心力。
fukaoさん:デザイナーさん。イメージづくりが強い。
onishiさん:プレゼン担当。最終プレゼンを先に組み立てておくのはハッカソンでは重要。
shinyaさん:小ネタのロジック担当。アイディアがすごい。
imamura(私):コーディング担当。
私が実装担当。プロトタイプなので、nuxtでpageに全部ロジックを突っ込み(フロントエンドのみで完結しています)、1日目の深夜にherokuにデプロイしました。
2日目にはfukaoさんのイラストを組み込んで、それっぽいものが完成。
最終プレゼン
成果物として私たちが最終プレゼンで発表した資料を掲載します。
ちなみに資料に貼っついているスライムのスタンプのようなものは、プレゼン当日に参加者全員で「いいね!」の代わりに添付していったものです。
実際に使える小ネタが生成できるとよかったんですが、2日間のハッカソンでそこまで作り込めないので、ランダムに引っ張ってきたニュースをもとに、さらにNHK for Schoolのコンテンツを引っ張ってくるというところまでとなりました。
直近24時間のニュースをAPIから引っ張ってくるのですが、ほぼほぼコロナの話題だったりします。そこで「コロナ」をNGワードにして、これに引っ掛かったら内部的にもう一回ガチャを回す、ということをしています。
お披露目してみると、ガチャが回るという演出と、形態素解析の処理が重いためにゆっくり時間をかけて結果が出るタイミングというのが相まって、「ガチャが回った!」「待っている時間も良い!」という想像以上の評価を得ました。
私が何より感動したのはメンバーの発想力。うちのチームは私以外はNHK関係から参加のメンバーだったのですが、みなさんアイディアの創出力がすごいですね。キャッチーなフレーズが出てくる出てくる。「即決!コネタガチャ」って、もうそれ番組ありそうな。
そんなこんなで最高の体験をした2日間でした。
コネタガチャも好評価で、継続開発することになりました。ガチャのその後が気になる方はぜひCode for Japanの月1ハッカソンイベント「Social Hack Day」にお越しください!こちらはゆるりとしたもくもく会となっています。
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