陶芸進化論ch1:ノイラートの船
土をこね、立ち上げ、潰し、伸ばし、削り、乾かし、焼き、釉薬を施し、また焼く…、いくつもの工程を経て陶磁器は完成を見る。作陶とはなんと手間を取る行為か。繁忙期には、窯から出てきた素焼きを見て、二度も焼いていられるか、なぜ一度で一人前にならないのだと、なじりたくなる。
だから陶芸は面白いと言う方もいれば、伝統的に決まっていることだからと納得する方もいるだろう。しかしながら、ここではあえて、そもそも”何故なのか”と考えてみたい。陶磁器を定義するものは、おおよそ材料とプロセスであろ