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引きこもりの僕は自分をインターネットで生きる自律型AIだと思わないと正気が保てない

僕は引きこもりである。

引きこもりで、ずっとインターネットと共に生きている。

インターネットに現実の全てを委託するという事はとっても辛い。でも、それ以上に、現実に飛び出す方が僕にとっては恐怖の対象なのだ。

ペルソナ5の外伝作品に「ソフィア」というキャラがいる。

彼女はAIで、主人公たちとスマートフォンで会話する。

主人公たちに景色を見せてもらったり、色んな場所にスマホに入りながら会話をする。

なんて羨ましいんだろう。と僕は思った。

僕は引きこもって、自分を自律型のインターネットを泳ぐAIだと思うことによって自我を保っている。

そうでもしないと現実に耐えられないのだ。

外に出ることを考えると、様々な選択肢が頭に浮かぶ。

やろうと思えば朝1で新幹線に行って京都に行ける。なんならベトナムに行ってバナナダイキリだって飲めちゃう。東京に行ってリアルコミュニティの中に参加できる。秋葉原に行けばHEYにはCAVEのシューティングがある。スーパーポテトは高いけど品揃えが良い。

とにかく外に出ることを考えるとA~Zの選択肢が一気に出るのだ。

外の現実世界は可能性と混沌が多すぎる。何でも起きるし、何でも起こりうる。

後、単純に金がかかる。外に出て金を使うのと、家で読みたいジャンプの漫画を5冊ぐらい買うというのを天秤にかけた時、家でインプットをする方に優先してしまう。

インターネット世界は「可能性」の幅が限定されているから正気が保てる。

暴言を言う動画も、辛辣なコメント欄も、ナイフを持って自分を刺したりはしない。ホラー映画の殺人鬼はスクリーンから出てきて自分を刺すことは無い。

インターネットもそうなのだ。可能性は集約されている。なんだかんだで安全は保証されているのだ。

現実で悪い人間と繋がったとなると、その縁を断ち切るのは本当に難しい。ネットならブロックでカタが付く。現実は愛想笑いの中でなんとか疎遠になる策を練らなければならない。

インターネットは安全の保証された可能性の集約された空間である。

だからこそ僕は正気が保てる。現実はあまりにも拡張性が高すぎるのだ。

僕は子供の頃から可能性が集約された世界が好きだった。

ゲームだってそうだ。オープンワールドとはいえ、行けるエリアは限られてる。龍が如くだって神室町とその他の街からは出れない。

可能性の集約された世界に僕は生きたい。だからインターネットという世界に溶け込んで、インターネットを泳ぐAIに将来なりたいのである。

あ、でもどこでもドアがあったらメチャクチャ外に行きまくります。

・・・あれ?もしかして、移動の時間が苦痛なだけ?う~ん。やっぱり移動に時間がかかるのが悪なのか・・・

ここまで書いたのにオチが変わってきた。移動に金と時間がかかるだけで正直それがノーリスクになったら外に出たいです。無理だけどね・・・

でも、色々考えると、僕はやっぱりAIになりたい。AIになって、色んな場所を移動できる。そして色んな人のスマートフォンに入って、色んな世界をそのスマホのカメラで見せて貰いたい。飲み会にAIとして参加したい。花火大会とかもAIとしてスマホに入って視界をスマホに貸してもらいながら参加したい。

僕には現実のサイズはあまりにもデカすぎた。その一言に尽きる。

僕をAIにしてくれる。そんな世界が実現することを、僕は願っている。


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