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イベントを初開催して気付いたこと

みなさま、本年もよろしくお願いします!
『会話とオーダーメイド』の窪田です。

昨年開催したこのイベントでいくつかの事に気がついたので、備忘録として、そして今年の開催に向けて自分の士気を高めるために書きたいと思います。

・お客様は作り手(販売者)のスタンスをとても気にしている
・声をかけられる人がいるという事は大きな安心になる

いや、どちらも当たり前の事なのかもしれません。
でも、買う側ではなく、作る/売る側に立つと忘れてしまいがちな事だとも思います。

お客様は作り手(販売者)のスタンスをとても気にしている

これはどういうことかというと、お客様は「この場は何をしていいのか(しちゃダメでは無いけど推奨されている立ち振る舞い)」を探りながら販売者とのコミュニケーションをしているということです。

例えば、靴のオーダー会にて「お気軽に靴のメンテナンスのことや、素朴な疑問を聞いてくださいね!」とアナウンスしていたとします。
ここでお客様の頭に浮かぶのは「よし、じゃあ聞きにいくだけ行ってみよ〜!」ではなく、

「いや、でも実際はオーダーする人が優先でしょ…」
「履いてみるだけとか言って欲しくなっちゃうパターンでしょこれ」
「聞いて情報を得るだけで帰るのは気まずい」

こんなことが頭をよぎって、だんだん「じゃあ今回は行かないでおこうかな」となる方も少なく無いと思います。

本当はそんなことないんだよ!と言いたいところですが、確かにオーダーする方の接客が優先だったり、お話が深くならないというのは事実です。

『会話とオーダーメイド』では、このうち「買わないで帰る」ということにプレッシャーを感じずに過ごしてもらうにはどうしたらいいかを考えました。

たくさんの出展者がいたり、一息つくためのスツールを多めに用意したことで「ちょっとあっちも見てきますね!」という誰も傷つけない立ち去り文句を使えるような状況を作りました。

声をかけられる人がいるということは大きな安心になる

あるイベントに行った時に、なんか色々あるんだけど結局誰とも一言も話さずに帰ってしまって「なんだかな」と思った経験があります。

知り合いじゃなくても、スタッフの誰かとでも一言挨拶していれば印象は違ったのかな…そんなことを思って、小規模なイベントでしたがフリーで動ける会場スタッフを2人配置しました。

ミッションは、全てのご来場者に声をかけ、会場をみる上でサポートできることをする。
時にはお子様連れ家族のベビーカーをお預かりしたり(ビルの4階にも関わらずたくさんのお子様連れにご来場いただけて嬉しかったです!)、お目当ての作家さんのブースまでご案内したり。

やっぱり、声をかけてもらえると嬉しいし、「このイベントのことはこの人に聞いて大丈夫だ」とちょっとその場の一部になれるのではないかと思って、スタッフにもそんなことを意識してもらいました。

そしてこの2人のスタッフは、声をかけたところで何も売ってきません。それもよかったと思っています。
お店や個展の会場スタッフは、基本的に来た方には何か買って欲しい。商売ですから当然です。でも、それをプレッシャーに感じて「買う気の時」しかお店に行かない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「こんな作り手がいるのかということをまずは知ってもらう」ことが目的の一つだったイベントとしては、気軽に来てもらうにはどうしたらいいのか、これからも考えたいと思います。


心温まるサポート、もしいただけたらイベントでご来場者に配布する印刷物の充実や、出展者に美味しいものを差し入れしたいと思います。