【ビズボット社長就任。 -なぜ経営者という生き方を選ぶのか-】

はじめに

 僕のnoteに お越しいただきありがとうございます。
サイバーエージェント20新卒で子会社経営をしています、窪田海人です。

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 選抜型インターンシップ「DRAFT」で優勝したことをきっかけに2019年3月より株式会社ビズボットという子会社を設立、取締役としての会社経営に取り組んできました。

二人三脚でビズボットを経営してきた荒武がサイバーエージェントグループを離れることになり、代表取締役社長に就任いたしました。

まだまだ小さいながらも1年半の間会社経営を続けられたことはクライアント様、パートナー様、ビズボットのメンバー、周りで支えてくださる皆様のおかげです。
この場を借りてお礼を言わせてください。いつも本当にありがとうございます。

そして今後ともビズボットならびに窪田を何卒よろしくお願いいたします。

なぜnoteを書くのか

今回久しぶりにnoteを書こうと思ったのは僕が今考えていることを言葉にし人に届けたいと思ったからです。
どんな人に届き、どう感じてもらえるかはわかりませんが、伝えたいことが伝わるように頑張って考えをまとめました。

想定していたよりも文量が多くなってしまったので
①僕の価値観編:なぜ経営者という生き方を選ぶのか(Why)
②ビズボットの挑戦と窪田の挑戦編:どういう挑戦をするのか(How,What)
の2つに分けて書いてみます。

・窪田のこと深く知ってやってもいいかな
・新卒1年目で社長やってるやつの頭の中が気になる
という方に読んでいただけると幸いです。

今まで掲げていたビジョンの整理

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人生ビジョン:海のようなでかい人になる

大学3年生の頃、自己分析を徹底的にして以来「海のようなでかい人になる」という人生ビジョンを掲げてきました。多くの人に支えてもらい、応援してもらってここまで生きてきたからこそ、自分も誰かを受け入れ、背中を押せるでかい人でありつづけようという決意表明でした。

ビズボットのミッション:目の前の1人から「幸せな世界」をつくる

ビズボット背景A

前職の人材エージェントの経験から「人と向き合う」ということを学び、オンライン秘書サービスでビズボットを創業しました。
皆さんもいいことがあった日や良い仕事ができた日に、仕事仲間に感謝を伝えられたり、コンビニの店員さんにありがとうと言えたり、気持ちよく電車で席を譲れたり、家族にアイスを買って帰ったりした経験はないでしょうか。
忙しく、大きな責任を負って仕事をされている方々の雑務やルーティーンを代行することで時間と心の余白ができること、それによってその方が自分や周りの人へちょっとだけ優しくなれる。
オンライン秘書サービスの本質(大げさにいうと仕事の本質)はそこにあるのではと思い
どれだけ大きな会社になったとしても「目の前の1人から」という姿勢は守り通したく、掲げたミッションでした。

最近言葉にできたこと:会社のビジョン

スマホの待受になっている会社のミッションを1万回くらい見た頃に「幸せってなんだろう」と思いました。
学校で学んだ道徳の授業や色んな本を読んだり、人の話を聞いてきた経験から
世の中にある幸せとか良いものというのは大きく
①社会的(人と人との関わり、環境との関わり合いの中で)なもの
②個人的(ひとりひとり固有で絶対的な価値観のもと)なもの
という2つにわけられると考えました。

つまり、
生きている人ひとりひとりが「自分が社会に価値を与えているという充実感」と「その人固有の喜び」を感じて生きられることが幸せであって、そんな人が多い世界が幸せな世界ではないか。


そんな世界を作りたいという想いから「はたらくを、たのしく」というビジョンを掲げました。

※社会において絶対的な善があるとは思っておらず、いろんな立場から色んな善がある中で、その前提にあるのは「永続性-続くこと」だと思っています。今までと同じかそれ以上に良いように人類や生き物たち、地球が続いていくことが大前提で、それを壊す権利は誰にもなく、むしろ先の世代に繋いでいくことが義務であると思うのです。

自分の再発見:自分が死んでも。

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ここまで考えたときに自分の2つの人生観が見えてきました。

①自分が生まれる前よりも世界を1つでもよくして死にたい
自分が死んだあとにも価値を与え続けるものを創りたい

①のどう生き抜いて死ぬか という価値観は幼い頃に死を身近に感じたから
②は生徒会活動で行事を創り、企画を創った経験や会社を創るという経験から生まれたものだと理解しています。

では僕は何を残したいのでしょうか。本当に与えたい価値、そのための手段はなんでしょうか。
ここまで考えて、思考が止まりました。

カズオ・イシグロの「日の名残り」との出会い。

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何を残したいのか。正直わからない。でも、わかろうとする努力は続けたい。
その何かがわかったとき、創り上げられる実力をもった人でありたい。

でもいつか「自分はそんな高尚な存在ではない」と自分に心から絶望し、かけた時間を後悔してしまう日が来るかもしれない。
希望と絶望を繰り返しながら未来に向かって愚直に進み続ける日々の中でそんな不安が頭をよぎる瞬間が増えていました。
(僕には昔から考えなくてもよいことをついつい考えてしまうくせがあるのです)

そして答えを探すかのように歴史や人類史に残る名著作、哲学にのめり込むようになっていきました。そしてカズオ・イシグロの「日の名残り」と出会いました。
イギリスの風景をありありと思い起こさせる美しい表現、厚みのある物語、まるで自分のことのように思えてくる登場人物の心の動き、後悔。
仮に心からの後悔や絶望を感じてしまったとしても自らの誤りを認める勇気を持ち、その時に「夕暮れ時が一日の中で一番いい」「残りの時間でジョークを勉強しよう」と思えるくらい精一杯生き抜いてみようと大きな勇気をもらいました。

日本のどこにでもいるようなビビリな子供だった僕がサイバーエージェントの子会社社長に挑戦する機会を与えてもらえるくらいに成長できたのは

関わってきた方々、経験、触れてきた本や漫画等から「勇気」をもらってきたからだと気づきました。

僕も誰かに勇気を与えたい。
僕がいなくなったあとも人に勇気を与え続ける何かを生み出したい。

再考:「海のようなでかい人」とは

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 人を受容し、挑戦する勇気を与える人です。

僕は「海のようなでかい人」になりたい。

自分の生き様で勇気を与えたいですし、自分で生み出したものを通じて勇気を与えたい。

だから僕は「経営者」という生き方にこだわり、ビズボットをグロースさせると決めたのです。


最後に

 ここまで約3000文字 拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
なぜ経営者という生き方にこだわるのか、僕なりの価値観を知っていただけたでしょうか。

次のnoteでは
・ビズボットがどこを目指すのか
・そのために窪田がどういう挑戦をしどういう成長をしようとしているのか

という2点をお伝えできればと思います。
そちらも合わせてご一読いただけますと幸いです。

これを読んでいただいたあなたにほんの少しだとしても勇気が生まれていれば嬉しいです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

海のようなでかい人になる

窪田海人

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