最近のバレエ界についてと言いつつも、8割セミオノワの素晴らしさを語ります。
皆様、ごきげんよう。2021年も気付けば3分の1が終わろうとしています。
日本は今、絶賛花粉の時期ですかね。花粉症の皆さん、どんまい。どうか鼻水が垂れてこないように、ティッシュで作ったつっぺでもかいながら読んでください。あと目薬も忘れずに。それと鼻うがい、これめちゃくちゃおすすめです。
僕も花粉症&鼻炎持ちなので鼻の調子が悪い時はすぐ鼻うがいをします。完全に詰まりが治るとは断言できませんが、寝る前にやるととてもスッキリしますよ。鼻が詰まってモヤモヤする方などは是非試してみてください。
最近のバレエ界について
なんだか最近のバレエ界、荒れてますね〜。まあこれについてはあえて触れないでおこう、みんな違った意見があるし、みんな違ってみんな良いってことにしようと思っていましたが、みんな自分の意見を述べているので、なんだか僕も少し言いたくなってきちゃいました。どうかお許しを。
とは言っても、僕が言いたいことはほとんど僕の劇場の先輩の翠さんがインスタで言ってくれました。バレエはそんなに簡単なものじゃないと。はい、本当にその通りだと思います。まだ見ていない方はこちらをチェック↓
バレエは敷居が高いから多くの人に馴染みがない。馴染みにくい。だから、そんなバレエを広めたい!大変結構です。素晴らしいことです。ただ、今のバレエを広まり方を見ていると、それは本物のバレエなのか?と疑問を抱いてしまいます。広まる過程で、本来バレエのあるべき姿が崩されてはいないでしょうか?
敷居が高いから広めると言っても、僕はその敷居を低くする必要性は全くないと思っています。敷居が高いものは高いのです。だって、そういう伝統ですから。友達何人かとボール1つで、そこら辺の空き地で簡単に始められるサッカーやキックベースとは訳が違います。(サッカーとキックベースに対する批判ではないですよ。ただ、物が全く違うということを説明したいだけです。)
例えば、日本の伝統芸能「歌舞伎」。安土桃山時代の女性芸能者、出雲阿国が創始者とされており、戦国時代の終わりから江戸にかけて京で流行しました。そしてその伝統は今も尚、日本の大切な大切な伝統の一つとして人々の手によって受け継がれてきました。バレエも言ってみれば同じ様なものです。発祥の地が違うだけでね。
そしてそんな歌舞伎もいわゆる敷居が高いものの一つとして認識されてる方、多いのではないでしょうか。少なくとも僕はそういう認識です。その歌舞伎を今の日本のバレエ界のような広め方をしたらどうでしょう?
うーん、僕はやっぱりちょっと違うと思うな…
まあ人それぞれ意見はあると思いますが、少なくとも海老蔵は黙っちゃいませんよ(笑)。あと、猿之助にも「詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろぉぉ!」(半沢直樹2から。見てない方ごめんなさいね笑)と怒鳴られますので、どうかご注意を。
ただ、誹謗中傷はダメですよね。どんな理由があれど。人様を馬鹿呼ばわりする様な人は必ずバチが当たります。というか、そいつの方が馬鹿なのです。意見と誹謗中傷は違いますからねー。
てことで気づいたら僕もたくさん、話してしまいました。いけない、いけない。僕のお喋り癖はたぶん一生治ることがないと思うので、ちょっとうるさいなと思う方はどうぞ、いつでも読むのやめちゃって構いませんからね。僕本当に喋り出すと長いですから(笑笑笑)。
ポリーナ・セミオノワ様に改めて惚れている今日この頃
話題はガラリと変わります。まあ相も変わらずバレエのことについてですが。
最近、YouTubeのバレエ動画を見漁っていると、こんな動画を見つけました。皆さんもポチっとな↓
これ、やばくないですか。ジークフリード役が服を脱ぐのが大好き、自分の裸をみんなに見てほしいボッレ君だったのでいまいちパッとしないんだろうな思って見たら、このオディールですよ。やっぱり、すごいわセミオノワ。
僕この人の踊りについて正直今までそんなに詳しくなかったので、この際色々な動画を見てみました。そして第一に思ったのが、この人バレエめちゃくちゃ上手いわってことです。まあベルリン、ミハイロ、ABTのプリンシパルですから上手いのは当たり前なのですが、なんかこう他のダンサーと違う色の華が彼女にはある様な気がします。オーラがあると言うか。せっかくなので、彼女について少しまとめておきますね。
はい、まず美人。ポリーナ・セミオノワ。1984年、モスクワ生まれ。小さい頃はフィギュアスケートもやっていた様でその後、ボリショイバレエアカデミーに入学したそうです。つまり僕の先輩ということですね。ちなみに余談ですが、演技の先生はポリーナと僕、同じ先生でした。そして同校卒業後、マラーホフによって招かれ、ベルリン国立バレエのソリストとして入団。いやー、華々しいですねー。その後も世界各国のバレエ団でゲストとして主演を務めています。今はミハイロとベルリン国立に籍を置いてるのかな。2014年にはブノワ賞も受賞していますね。まさにバレエ界のプリンセス。
そして先程の黒鳥の動画に戻りますが、まずはこの一つ一つのポーズの綺麗さ。
尋常じゃない手足の長さですが、しっかりと指先までコントロールされているからこその美しさです。彼女の素晴らしい点の一つとして、このコントロール力が挙げられると思います。
動画を見ているとお分かりかと思いますが、彼女の踊りは精密機械のように正確で、絶対に体の中心軸がぶれません。それほどコントロールされているはずなのにもかかわらず、彼女の踊りは全てが自然で、コントロール頑張ってますよ感が全くないんですよね。それがほんと不思議。
そして黒鳥といえば、やはり最大の見せ所はコーダの32回転フェッテですが、これも完璧ですね。言うことなしです。
強い軸脚と、横に出す足はきちんと90度、前から横に持っていくやり方ではなく、横に出してすぐ集めるロシアンスタイルを正しくこなしています。そして、回転は少しゆっくりめで迫力があります。本当に語り出すと止まりません。彼女が凄すぎて。
ちなみにこの白鳥の動画、振りを見る限りブルメイスティル版だと思うのですが、このヴァージョンで今まで1番自分のお気に入りのペアだったのは、チュージンとオブラスツォーワペアでした。
これです、これ。チュージン若!↓
しかし完全に今回それが塗り替えられてしまいました。ブルメイスティル版の黒鳥は間違いなくセミオノワ様一択ですわ。ジェーニャもいいんだけどねー。小柄で黒鳥にはあまり似つかないスタイルなのと、目と手の鋭さが全然違いますわ。僕は結構鋭さを際立たせたオディールの方が好みなので。あと完全に個人的な理由で、顔がポリーナの方が好みです。
ちなみにこの動画はポリーナがアカデミーの卒業公演で踊った黒鳥です。10代でこの完成度。恐るべし…
いやー、久しぶりのnoteですっかり語りに語ってしまいました。でも、楽しかったです。皆さんもセミオノワ様の動画調べてみてください。絶対惚れますよ。男だろうが女だろうが。
それでは今日はこの辺で。
今回も僕の余談に付き合っていただき、ありがとうございました。
次回もどうぞよしなに。
細谷海斗
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