連鎖関係代名詞に蔓延る嘘
まずはこの問題を解いてみてほしい
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答えは、、、、③
まあ正解できたかどうかは今回は関係ない。いわゆる連鎖関係代名詞の問題だが、こんな解説を聞いたことはないでしょうか?
「この”I thought”は挿入句だ!だから無視してみろ、ほらwasの前に主語が欠けてるだろ。だから答えはwhoだ!」
要するに”I thought”を副詞節として処理する考え方だが、これは無理があると思う。
カンマのないSVを副詞節と言ってしまったら英文のSVはほとんど副詞節になってしまう。
じゃあ何が正しいのか、まずは動詞に注目しよう。
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ここからはわかり易くするために現在形で書くことにする。
基本的に関係代名詞は
主語(S)が欠けたら主格、目的語(O)が欠けたら目的格。
これが大原則です。
※稀にbe動詞の後が欠けるパターンもありますが今回は省略します。
さて、この原則に沿って最初の問題を見てみよう
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こういうふうに品詞分解できますね。さて、何が欠けているでしょうか?
V’とVの間にSが欠けてますね。
thoughtの目的語が欠けているのでは?という質問がありそうなので答えておきますが、そのように解釈してしまうとその後のwas coolの説明がつかなくなります。
話を戻して、Sつまり主語が欠けているわけですから原則通り主格の関係代名詞になるわけです。
これを世の多くの人が
「この”I thought”は挿入句だ!だから無視してみろ、ほらwasの前に主語が欠けてるだろ。だから答えはwhoだ!」
と、言っているわけです。
話は以上なのですが、最後にどうしてこのような説明が蔓延してしまったのか考察します。
おそらく、中学校で初めて関係代名詞を教える時に
「名詞の後に主語があれば目的格、動詞があれば主格」
というふうに教える人が多いからだと思います。こう教えてしまうが故に連鎖関係代名詞が出てきた際に帳尻を合わせるためにそういった解説がなされているのかなと思います。
実際に目的語にthat節(that S Vの形)を取れる動詞は連鎖関係代名詞を作れます。教科書にはほぼthinkしか出てこないのですが、、、、。
GMARCHの中のとある大学の入試問題で連鎖関係代名詞の問題でfindが出ていました。しかも冒頭のようなwhoを選ばせる問題。
このように難関大学では教科書によく出るthinkではなくfindを出してきます。find自体は基礎単語ですが連鎖関係代名詞を正しく理解していないと、フリーズしますよね。しかしGMARCHレベルでは落とせない問題でもあるので注意しましょう。
じゃあ一体どんな動詞がthat節を取るのかということですが、それは次回書きます。
__________________追記___________________________
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