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自衛隊の地対艦ミサイル部隊

防衛省自衛隊は南西防衛へシフトしてもう数年になり、陸海空自衛隊の装備・配置・予算は大きく変わった。
現在は5個地対艦ミサイル連隊編成となっており、現有装備は88式地対艦誘導弾・12式地対艦誘導弾の2つを配備している。
地図にあるとうり沖縄から北海道まで部隊は展開しているが、南西方面シフトに基づき12式の配備は南西方面が中心である。

以下配置戦力一覧


○北部方面隊第1特科団所属
第1地対艦ミサイル連隊北千歳駐屯地 :4個射撃中隊基幹)

第2地対艦ミサイル連隊美唄駐屯地:4個射撃中隊基幹)

第3地対艦ミサイル連隊上富良野駐屯地:5個射撃中隊基幹)

○東北方面隊

第4地対艦ミサイル連隊八戸駐屯地 :2個射撃中隊基幹)

○西部方面隊

今後の見通し

今後一部の部隊下の地対艦ミサイル中隊を統合、1個連隊を新たに編制し、もう1個連隊を加え、7個地対艦ミサイル連隊編制となる予定だ。
これに加えて島嶼防衛用高速滑空弾 Block Ⅱ・極超音速誘導弾・島嶼防衛用新対艦誘導弾も戦力として加わる方針だ。
こうした背景には、敵部隊・艦艇の射程外から対処できるようスタンドオフ防衛能力の強化に基づいた整備であろう。
こうした装備品や部隊編成が迅速に行われていることは良いことである一方で、有事の際には弾薬のストックを確保するという問題も同時にある。
特にこれだけの多種多様な精密誘導兵器を運用するのであるならばそれなりの弾薬の生産・貯蓄体制も必然だ。
令和6年度の概算要求でも弾薬の備蓄や弾薬庫の増築のテコ入れをしているが、その到達度・必要数などが足りているのかについては十分注視してみていく必要がある。



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