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#2 『留学する』だけで人は変われない.

ご無沙汰してます.重政です.写真はドイツ最大を誇るフランクフルト空港.綺麗なやつを持ってきました.すでに2回訪れましたが,とてもきれいだな,と思ったので.

さて,前回の更新から早くも一か月が経ってしまいました(さっき確認したら今日でぴったり一か月!別に狙っていた訳ではないのですが...).

丁度留学を開始して早一か月.時間の流れは本当に早い.

この一か月は本当に色々なことがありました.ミュンヘンのオクフェスのステージで数百人のドイツ人に誕生日をお祝いしてもらったり(ステージに僕立ってます.ドイツ語で下のみんながバースデーソングを歌ってくれています笑),

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アトランタに出向いて国際会議に参加したり(全米最大の水族館に行きました.正直美ら海の方が感動したけど,バカでかい水槽にジンベエザメ3匹ぶち込むあたりはさすがアメリカやな,と意外な部分でアメリカを感じてきました笑).

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慌ただしくも充実した毎日を過ごしております.

そんな中で更新するのは,留学中の自分の気づき.ドイツ特有の情報はありませんが,留学して初っ端に僕が感じたことをストーリー仕立てでお送りいたします.主観ばかりなのであまり有益なことはお伝えできませんが,前回同様,”あ,重政今こんな風に暮らしているのね”くらいに思って読んでくれればそれで十分です.

長すぎて読むのが面倒だと思った人は最後まで飛ばしてください.そこに言いたいこと全部詰まってますので.

1.あれ?日本にいるときの暮らしと変わらないな...

まず渡独して初っ端に感じたことはこれ.

今回の留学は,一人で決めて一人で来たので,こちらに知り合いはおりません.一人教授の知り合いはいらっしゃるのですが,なんせ教授なので友達のように接することもままなりません(それでも渡独初日にご自宅に招待していただく,街の便利なスーパーを紹介していただくなど,神対応で迎えていただいたわけなのですが...).友達がいないので部屋で適当に時間を潰し,時々近くの公園で本を読んだりしていたわけです.

こんな調子で1週間くらいを過ごしたわけですが,そのときに気づいたんです.

”あれ,これじゃ日本にいるときと変わらないな...?”

携帯を開くといつでもそこに友達がいて,連絡が取れる.何が違うんだろう.自分は何のためにここに来たのか.そもそもこれじゃ来る意味あんまりなかったよな...?

そんなことをうじうじ考えだしてしまいました.

2.トビタテ.そしてトビダセ.

”だめだ,このままじゃ得られるものも得られない”

そう思って部屋にいる時間を極力少なくするように心がけました.道行く人に話しかけ,”学生が集まる場所はないのか?”と尋ね,夜に学生が集い盛り上がるバーが一つあることを突き止めました(一軒しかない辺り,流石田舎やね笑).

また,これとは直接関係ないですが,街中をインタビューして回っていた帰りに泊っている宿のフロントに人だかりが.何をしているのか聞いてみると,週2回のドイツ語教室が開講されているとか.

参加しない手はない.”俺も参加していいか?”と先生にお願いしたら,”授業進んじゃっているし,ついてこれるかわからないけど...”と曇った顔をした先生.ドイツ語は第2外国語で5年前に勉強してそれっきり.知っている文章なんて,”Ich komme aus Japan!”だけ.だけどこの授業はもっと初歩中の初歩で,初回の授業で発言することに成功した.周りから”おぉ~~~!!”の歓声.あのときのドイツ語はこのときのためだったかと,当時のドイツ語の先生の顔を思い出して心の底からお礼を言った.

このドイツ語教室をきっかけに友達もできた.授業には日本人も参加しており,日本人コミュニティがあることを突き止めた.現地で貴重な情報源を確保したわけだ.

3.『留学する』だけで人は変われない.

今回最も言いたいことはこれなんだけど,多分留学という経験そのものはその人に何ももたらさない.きっちり目的をもって留学し,その目的を果たすために努力した人だけが留学というかけがえない経験から何かを得ることができるんだ,と思いました.今回トビタテの選考や研修を経て様々な人にお会いしてきたけど,”あ,こいつすげぇな”って思った人は本当にすごい努力しているし,努力していてさらにやりたいことがあって留学していることに気づきました.

もちろん留学すること自体はいい経験になるでしょう.これはこれまで会ってきた大人全員が口を揃えて言っているから間違いないのかな,と思います(僕が会った大人で留学のことを否定的に言っていた人は一人もいませんでした).ただ,留学することはあくまで手段にすぎなくて,やはり最終的に何か大きな”目標”を持っていない人にはもたらすものは小さいのかな,と思います.それは僕が渡独して当初に感じてしまった,”留学しても日本と変わらない”という気持ちが物語っているように,おそらくここまでインターネットが普及してしまった世界において,どこにいても(先進国に限定されてしまう気もするが)寂しさを感じずに暮らすことはできると思う.留学の有無にかかわらず,頑張っている人はどこでも頑張るし,そういう人はどこにいても成長しているのではないかな.

つまり言いたいことは,”留学に行けば何かが変わる”というのはまやかしです.”目的のない留学はもたらすものも小さい”とも言える.何かを変えたいのであれば,自分が何をしたいのかを本気で見つめなおす必要がある,そう思って誰かに言いたくて投稿しました.

僕はそう思って改めて留学に来た意義を見つめなおし,再度スタートを切りなおすことで立ち直りました.多分これからは大丈夫,だと思う.

この文章が,今留学を考えている人とか,やりたいことがなくてぼんやり生きている人への刺激になるといいなって思います.

何か感想あれば,ぜひコメントください.内容に共感してくれた人,いいなって思ってくれた人は,いいねお願いします.

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