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#10 殻をぶち破って研究室で飲み会を主催した話

タイトルバカみたいですが,当の本人は大まじめです(2回目).

こんばんは,しげまです.前回,このタイトルで文章を残そうと検討したところ,お酒が回って文章に起こせない,という問題が発生いたしまして,今日改めて投稿するという形になりました(写真はプラハ).

”呂律が回っていない”という状況を目の当たりにしたような気分で,なんだかとても悲しかったですが,でもとても楽しく,印象深い出来事だったのでここに残しておこうと思います.

1. 上手く行き始めた留学生活.だけど何か物足りない.

さて,今回飲み会を主催しようと思ったきっかけをサラッと.留学し始めて間もなく半年が経過し,研究の面でようやくやりたいと思えることをやらせてもらえるようになってき,いよいよ軌道に乗ってきた,というところです.

順風満帆な留学生活を送れていると思いきや,何か物足りなさを感じた.それは,”僕の心の内を明かせる友達がいない”ということだった.

研究室や隣の研究室で”Hello, how are you doing?”と長めの挨拶を交わせる友人(ヨッ友以上,と言えば伝わるだろうか)は増えたけど,僕が本当に心を交わした友人と呼べるような人はいないと振り返って思った.

僕が心を交わしたと思える友人.それは,

心の底で思っていることを吐露できる相手.気の置けない友人.

挨拶のできる友達が増えたことはすごいいいことだと思ったし,それだけでも十分成長したと言えると思う.何せ始めたときには知り合いは先生一人しかいなかったんだから.

でも,やはり物足りない.どこか物寂しい.その原因を紐解いていくと,やはりより親密な友人が少ない,というところだった(そして親密な友人といえば,やはり僕が親友と呼べるドイツ人の彼だけだろう).

2. プライベートで交わらないドイツ人 v.s. プライベートまで突っ込みたい日本人

ドイツ人は仕事とプライベートの区別が強い傾向にある.人間関係も,仕事は仕事.プライベートは別.

それに対して日本人は,コミュニティを大切にする文化であり,仕事仲間でプライベートを過ごすことに抵抗がある人は少ないはずだ.

少なくとも僕は後者に賛成で,仕事仲間と飲み会やプライベートな時間を過ごすことで,仲間意識は高まり,一緒に仕事(研究だけど)をしやすくなると僕は考えている(これを強要すると,将来僕はパワハラで訴えられることになる).

だからこの研究室の仲間とももっとプライベートな時間を共有したいな,とシンプルに思った.

だけど,なかなかできなかった.それもそうで,ドイツ人の友達の跳ねのけ方はなかなか衝撃的だった.彼には申し訳ないけど,これが実際のメッセージのやり取り.

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僕はこのメッセージで完全に怖気づいてしまった.こいつ仲良くなる気ねぇ.笑

実際彼は他のドイツ人と少し違って,僕ら異国人に気を使って英語で会話をする,ということはまずしない.勿論僕個人へのメッセージは英語で伝えてくれるけど,僕が混ざってドイツ人の友達と会話するときにはまず英語は使わない.

勿論僕は彼の言葉を努力する必要があるし,彼に対しては何も疑念はない.だけど心から仲良くなるのは難しいな,と僕は桃の種を割ることはできなかった(桃の種の話は,#9を読んでください).

3. 現状を変えるために必要だったこと

桃の種を割らずに留学を終えることももしかしたらできたかもしれない.実際その選択肢も検討した.

ただ,今自分で自分の殻を破るチャンスを目の前にしたとき,やはりここで行動しなければきっと帰って後悔する,未来の僕への申し訳なさが今回僕を突き動かすことになった.

何か物足りない要因がわかって,行動に移すだけ,というところまできて,行動できなければこの先どんなチャンスも取りこぼしてしまう.そう,僕に必要だったのは”自分の内の種を破る”ことに他ならなかった.

4. 殻の外に出て気が付いたこと

これはこの間酔っ払いながら書いたけど,先ほどメッセージを抜粋した彼は僕の企画を快諾してくれ,しかも円滑にセッティングをするためのアドバイスまでくれた.

僕が考えていたことはあくまで僕の中での考えでしかなく,彼が受け入れてくれるかどうかなんていうのは,彼にぶつけてみないことにはわからない.

あぁ,考えすぎていたんだ”,と同時に,”殻を破って彼を誘って本当によかった”と心から思った.あのまま声をかけずに終わっていたら,僕はもうしばらく彼のことを勘違いして生きていくことになったと思うから.

他人のことをあれこれ自分の中だけで考えるのはよくない.だって他人のことなんて自分にわかるわけないんだから(これは別に投げやりになっているわけではない).

他人を理解するためには”他人の言葉を自分で引き出して会話をする”以外に有効な策など存在しない.今日僕はまた身をもって一つ勉強した.

そしてこの飲み会,僕が思っていたものとはかなり違う内容になったのだけれど,これについてはまた今度.

”こいつ飲み会のセッティング程度で何を熱く語っているんだ”と思うそこの君.まぁひとまず海外で様々な国の人がいる中で飲み会をセッティングしてからもう一度話をしようじゃないか.




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