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ブルース・パワーは最強か?

最近自分自身で納得してるのだが、ブルースという音楽は今も最強だということ。
ブルースはアフリカ系アメリカ人が作り出した民族音楽。
ロックやジャズやR&Bといった現代の音楽までも創り出し、自らも現存して発展してる民族音楽は世界に他に例がない。

筆者はブルースはロックの中でブルースを知った。
50年代のエレクトリック,ブルースはロックに最も影響を与えた音楽で、同じパワーを感じる。
ローリングストーンズはよくロックンロールバンドで評されるが、それは間違いで彼らはブルースロックバンドだと思う。

○ローリング・ストーンズ〜ride  em  on  down
2016年のシングルカット。
50年代のカバー曲を今世紀のヒットナンバーとして違和感なく流すのは彼らぐらいだろう。
最近ポール・マッカートニーはストーンズはブルースのカバーバンドだと発言したが、ある意味それは間違ってない。

筆者がブルースを聴くきっかけになったのは初期のストーンズのジャンピング・ジャック・フラッシュをジョニーウインターがカバーしてたことだ。

ここからストーンズやジョニーと繋がりが深いマディ・ウォーターズやBBキングやアルバートキングなどのエレクトリックブルースにはまっていった。

○BBキング
ブルースの王様はロックとジャズ双方に影響を与えた。
ここではBBに感謝の意を表して、エリッククラプトンとジョージベンソンが登場!

本当のブルースファンはロバート・ジョンソンだとかロニージョンソンだとかまたはブラインドレモンとかデルタブルースやカントリーブルースなどルーツに詳しいものだが、筆者は全然理解できていない。
そういう意味ではブルースではなくブルースロックなのだろう。

だから80年代テキサスのギタリスト、スティービー・レイボーンの活躍に始まるブルースロックのブームはかなりはまった。

アルバートキングやバディガイに影響を受けたスティービーのギターは時にはアルバートが弾いてるのかと思う時もある。
ところが彼の豪快な音はブルースという音楽をロックと同じ土俵にまで立ち上げた。

○スティービー・レイボーン
スティービーワンダーの迷信をカバー。
ブルースロック的なアプローチで迫るボーカルと全快バリバリのギター。


スティービーの登場で再びブルースの持つ力がクローズアップされた。
次にはまったのがカナダのギタリスト、ジェフ・ヒーリー。
盲目のヒーリーは膝にギターを抱えて弾く独特のスタイルで音程差のあるソロを弾きこなす。

○ジェフヒーリー〜when the night comes falling the sky
見張り塔からずっとを思わせるイントロから始まるブルースロック。
まるでスティールギターのように弾くギターソロは圧巻だ!

80年代半ばギターが追いやられデジタルシンセやキーボード主体だったロックシーンに活をいれたブルースロックの流れはジョニーウインターやロリーギャラガーといったブルースに強い影響を持つギタリストの原動力となった。

むろん本職のブルースマン、バディ・ガイやアルバートコリンズも低迷状態から脱して一線に戻ってくる。
そして90年代にはジョニーラングやケニーウェイン・シェパードといった当時二十代であったアーティストらによりブルースは現代の音楽として復活する。

○ケニーウェイン・シェパード
躍動感あふれるロックサウンドをバックに炸裂するブルースギター。

90年代に入ってもブルースは好調で、大御所エリッククラプトンがブルース全曲のカバーアルバムをだしたり、ゲイリームーアがブルース路線に転向したりした。 
そして今世紀、ブルースのみならずロック自体も厳しい状況ではあるが、ジョンメイヤーやデレクトラックス、ジョーボナマッサ、ゲイリークラークJr.いったアーティストらへ受け継がれている。
彼らはブルースを、ルーツと理解してロックをプレイしている。

最後に、おそらくBBキングだと思うが、ブルースに対してこういう名言を残していたので書いておこう。

「ブルースは肌の色は関係ない。
白くても黄色くても、国に関係なく男であろうが
女であろうが誰でもプレイできる。」
年間の大半を世界各国へツアーしていたBBの言葉だけに実にうなづける発言だ。

やはりブルースパワーは最強である❗️

○コロナ禍が始まる直前、2020年2月にロンドンで行われた英国の誇るブルースロックギタリスト、緑神ことピーターグリーンのトリビュートライブ。
英米のあらゆるロックアーティストがジャンルを越え世代を越えて終結、




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